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1 岩手 花巻温泉郷 鉛温泉藤三旅館 別館三階八畳

 「ほんの少し遠出したい」という気分から東北の温泉に行きました。

探していて意外だったのは数十件の旅館がある規模の温泉は蔵王くらい。そのため温泉街で気軽な食事をするのは諦め、一泊二食付きで検索しておススメとして一番上に出て来た旅館が丁度良い移動距離(時間)だったので他と比べることなくそのまま予約。

 読みは「(藤三)ふじさん旅館」です。

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平日と土曜で宿泊料金が変わらなかったのも即決出来た理由の一つだったでしょうね。

 場所以外はほぼ下調べせずに行ったため良い驚きが多く、全体的に好印象でした。

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 泊まったのは別館の部屋で、窓は腰上で大きくなく、別館全ての部屋は川側に位置していると思いますが川の眺めを楽しむといった趣のある部屋の造りではないため、別館ならばトイレ付の部屋か、別館ではなく本館か湯治部の方の部屋をおススメします。

というのも、旅館自体や部屋の印象は宿泊料の割には綺麗目という感想ですが、まだ寒かった時に行っているためコタツがないのを残念に思ったのと、廊下や厠が寒かったので部屋にトイレがないのはやや不便だったというのが実感で、部屋風呂はなくともトイレの有無は重要だと思いました。

それとこの別館の部屋にはカーテン等遮光出来るものがありませんでしたが、ホームページの本館の部屋の写真でカーテンが写っている部屋もあったので、朝日を煩わしい、朝の明るさに起こされたくないと思う方はそこらにも留意されて選ぶべき。

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 食事は朝晩ともに、これ以上は望まない充分なもの。

味はどれも程よい味付けでおいしく頂きましたが(特に朝食)、似たような献立になっている夕食はもっと単純な定食類(次に行った温泉旅館がそうなのですが)の方がありがたいと思ってしまったくらい飽きてしまう感じがありました。

IMG_2375 (Large) IMG_2430 (Large)IMG_2440 (Large) IMG_2454 (Large)上段が初日、下段が2日目、左が夕食で右が朝食です

1食500円+で部屋食にしてましたが、これは必要なかったです。特に朝食。

 気に入ってしまったのは「日本一深い自噴天然岩風呂」。

白猿(しろざる)、桂、白糸、銀(しろがね)と4つありまして、白糸以外の3つに入りましたが、とても良かったのが日本一深い自噴の白猿の湯。白猿の湯の写真は撮らせてもらってきてますが、この豪快な造りは実際肉眼で見て迫力を感じて欲しいので直接貼らずに上にリンクとして。

 10人は入れそうな大きな風呂穴の他、隅っこに2人入るのがやっとという小さな水たまりがあるんですが、夏場の屋内プールくらいの水温の湯?がこちらもかけ流しで、サウナで水風呂と行き来するように交互に冷たい方で体を冷やして温かい方へ入ると直後~1分くらいのヌルく感じる具合が凄く快適で止められず(笑。

これがサウナ道で言うところの「ととのう」だったのかもしれません。

「ととのう」という言葉を知ったのはここに行った後5月になってからで、水風呂に入ったことはありますがサウナのことは「我慢大会」くらいにしか思っておらず、利用はするけれど決して「好き」な部類ではなく、長居しやすいミストサウナの方がはっきりと好きというくらいなので、この状態がまだ「ととのった」のかどうかは未知です。

ただ今まで感じたことがないくらい水風呂にいるのが心地良くて時間を忘れるほどの経験だったので、温冷ともに天然で「ととのう」場のここはとても貴重なのでは。

 このお風呂混浴、なんですが深夜帯なら貸切状態だと思います。

自分が利用しようとして覗いた何回かの内半分くらいは利用者誰も居なかった。金曜の夜22時に入った時は出るまでずっと一人貸切でしたし、土曜も日付変わっての2時から3時半くらいの間ほぼ一人。

ほぼと言うのは途中3人ほど湯治部に宿泊されていると思われる方(降りてくる階段からそう判断)が来ましたが、こちらが出ようかと考えてる間に出てしまっていたのでその人らが浸かっているのは2~3分、着替えも含め5分程度なので、利用したいと考えているカップルの方、10分後にもう一度行ってみてください。たぶん居ないと思いますから諦めずに。

 実際ちょっとしか浸かってなくとも温まる不思議な湯。

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 貸切湯は広くはない「家族風呂」という大きさの風呂で、一番最初に入ったお湯がここでしたが硫黄臭を一番感じました。

時間帯で貸切にしなくとも男女別で利用出来、滝が見えるのが特長でしょうか。

IMG_2371 (Large)貸切風呂

 

 今回泊まった別館と本館の旅館部と、食事なしの自炊で長逗留用の湯治部がありますが、泊まった感想としては湯治部でいいかなと思います。

使えるお風呂に差はありませんし、部屋もホームページで見る限りそんなに差は見られなく、むしろ掃き出しの窓だったりコタツのある写真があってそちらの方が良いように・・・見えました。湯治部の方へ行った感じ明確に違うのは暗い廊下と暖房具合。

飲み物は自販機があるので(アルコールも)問題ありませんし、食事の面は売店がなく不安はありますが、湯治部に泊まっていても食事付きのプランはありましたし、素泊まりでも別料金で夕朝食は頼めもするようですから、朝食だけのプランで夕食は思い切って自炊するつもりで行くのも楽しそうでいいんじゃないかと。

それにサービス的には至極簡素なもんで、到着時はそれなりの出迎えがあったんですが、お金を払ってしまった後はしてくれてもよさげな「靴を履いたままでは手に取るのが困難だった1歩分先に置いた手荷物の移動をしてくれることなく」ジーっと見守られ、そして見送りは誰一人としてしてくれなかったので(笑。

山形蕎麦としゃぶ鍋 焔藏 トラストタワー店

 ウェスティン仙台の下、2階。

同じビル内ではありますが、直接は行けず一度1階まで降り表に出て入りなおします。

 滞在を予定していた3日が雨予報だったため、全く出歩かない場合もあるなと下調べはしていて当初の予定は仙台牛焼肉の花牛さん。がしかし残念ながら、定休日。

鴨しゃぶや親子丼は気になってましたが、蕎麦は他に行こうと考えていた店がありましたので結構店前で悩んでいたと思います(苦笑。しかも昼ではなく夜だったので余計。

 仙台(宮城)に来てて山形蕎麦???まぁフツーに思いますよね。

それと去年山形で食べた蕎麦の印象がだいぶ悪くてそれで余計でしたが、予約が必要なさそうだという気楽さで、上(鉄板焼き)ではなく下を選んで来ていたので、今更予約を取ったり、遠出をする気はなく・・・。

 

 鍋が1人前から頼めるならなー

と願いつつメニューを見れば「2人前から」。一人で2人前食べることも考えましたが、美味しいと思えないものを無理して食べるのは苦痛なので踏み込めず。

ペラペラめくっていると「鴨しゃぶ鍋と板そば」というのがありそれにしました。

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 鴨しゃぶの鴨肉、思ってた以上にウマい。

値段(中盛りで税抜き1980円)からして期待はしていなかったんですが、美味しくて。

蕎麦は十割っぽい感じは全くしなかったんですが、十針自体が好みではないのかやはりあまりおいしいとは思えなくて(普通)、写真の薬味の下にあるそばつゆで食べるよりも鴨しゃぶ用の汁で煮て温かいそばにして食べるのが合ってて良いように感じました。

 鴨しゃぶ1人前となにかご飯ものを頼めるようなら最高なんだけどな。

 

 「次は親子丼」を食べてみたいと思っていますが牛タンのしゃぶ鍋も食べてみたいし、上(37階)の一舞庵も良かったし、行けなかった仙台牛の焼肉も食べてみたいしで、次泊まる時が楽しみです。

一舞庵(鉄板焼き) ウェスティンホテル仙台

 抜群。

お得度は今までで間違いなくナンバーワン。サービスは最上級で、味も文句なし。

 最近鉄板焼きを食べていなかったので、仙台なら「牛タンよりも鉄板焼き」(または焼肉からの魚)でと考えていて行ったのですが「ここで食事するためだけに寄る価値ある」なと思いました。

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 最上階。ブッフェスタイルで営業されている店内を通り奥の鉄板焼きコーナーに。

ホテルで働く従業員の方々が皆素晴らしいと去年今年と書いたんですが、それがそのままレストランで働いている方も同じくそうで、ちょっと感動してしまった。

鉄板焼きだと前回帰りがけに見ていた駅前のメトロポリタン仙台にもあったのですが、献立の内容を見ると平日の場合は段違いで迷う必要がありませんでした。

 その決め手となった驚きの盛りだくさんな「欅」の献立は(平日限定)

・本日の先付
・グリーンサラダ
・新たまねぎのクリームスープ
・白魚の湯葉オムレツ 桜海老あんかけ
・野菜のキッシュ パイ添え
・焼き野菜盛り合わせ
・宮城県産日高見牛サーロイン30g または フィレ30g
・鉄板で作るオムライス ポルチーニのクリームソース
・香の物
・味噌椀
・鉄板で焼くパンケーキデザート
・コーヒー または 紅茶 または ハーブティー

これだけの皿数がきて3500円(消費税サービス料別)。

この値段で前菜的なものにサラダ、スープに焼き野菜までついてるのにも驚きましたが、目を引いたのはオムライスと鉄板を使って作るデザート。

IMG_2287 (Large)先付け タコが美味

 皿数の多さが量的に気にはなっていたのですが、3500円という格安の料金なのでそれほどの分量はないだろうと推測。量よりもいろんなものを少しずつ食べたい派なのでこういうコースを探していたんですよね。

ここで他の昼メニューを見ましたが、考えられた良い構成だと思いました。

IMG_2288 (Large)サラダ こだわりを感じる食材選び

というのは青葉というごく一般的な内容のコースから、蔵王という肉と魚介両方のコースに、萩という魚介中心の肉のないコースまで用意されているのは大変嬉しい。

「肉」の印象の強い鉄板焼きですが、肉なしで食べたい気分の時があるのは自分だけじゃないはず。

いろんな味があるのはやはり楽しくどれも美味。小まめに全部写真を撮るべきだったと、白魚の湯葉オムレツを写真撮らずに食べた時そう思いました(苦笑。

厳選された感じのある野菜4種。

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これだけで2000円取りそうなところもありそうなくらいで、当然どれもうまい。

全て何もつけずに食べましたが、用意された調味料の醤油のムース?のこの凝り様。

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 肉の量が30gと少ないのも欅を選んだ理由だったんですが、これははっきり間違い。

ここまでの食事で胃袋が活性化されたのもあるかもしれませんが、日高見牛美味い。

IMG_2292 (Large)宮城県産日高見牛フィレ30g(一切れ食べてます)

他人の注文を聞いているとステーキや鉄板焼きだと「ミディアムレア」ばかりな気がするんですが、自分の場合は一応おススメを聞いてほぼミディアム。しっかりと噛み切れる感じの食感が最近のお気に入りで、このおまかせした焼き加減はまさにその感じ。

この感じだったら倍どころか、調味料との組み合わせを考えたら3倍の90gでも飽きずに食べられそうなくらい軽く肉の味と歯応えが絶妙でした。

 そしてお待ちかねのオムライス。

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これだけ丁寧に作られたオムライスを食べるのは初めてで、凝った(洒落た?)オムライスというのも初。

小さなレンゲで少しずつ少しずつ食べましたが、バクバクかっこまずゆっくり味わうのもいいもんですね。ついでにお新香もうまい。

 そして最後のデザートですが、これもひじょーに美味でした。

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ほとんどの鉄板焼きのお店で一通り食事がすむと席を替えて別のテーブルでデザートだけ食べますが、ここは移動することなく鉄板の前に座ったまま、鉄板を使って調理されたデザートを頂くことになるのですが、これが写真の通り凝ったものというか、手がかかった甘味で、従業員の方が「甘党揃いなため力を入れている」と言っていましたが、納得の味。甘いものにはそれほど反応しない自分でもまた食べたいと思いました。

 

 一人きりの食事でここまで時間を忘れて楽しんだことは記憶になくって、毎回どこかへ行っての食事は楽しんでますけど、今までで一番楽しんだ?ってことでしょう。

冒頭でも触れてますが、レストランで働いてる方の意識の高さも一流ホテルのそれで、大変気分を良くさせてくれる。日本国内でもこれだけ全体で意識統一されて高水準のサービス提供出来てるホテルってそうあるもんじゃないと思います。

ホテルも抜群に良くてレストランも良い。滞在と一緒に是非、おススメです。