銀座 真田 SIX GINZA SIX

 遅め(といっても20時過ぎ)に行ったら6階ガラガラ。

来た目的はすだちそば。

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ものすんごい勘違いをしていたんですが、ここのすだちそばは今まで食べてきた冷かけのすだちそばではなくて、せいろのすだち鬼おろしせいろでつゆが別。

まぁ、たぐってつけて食べるだけだからそんな違いはありませんし、どぼんと入れてしまえば見た目的には同じになるはず。

年明けくらいからよく頼むようになった玉子焼きと一緒に注文。

玉子焼きは970円だったかな、せいろ一枚と同じような値段で安いとは思ってないんですが、銀座ですし、そこそこゆとりのある空間できちんとした丁寧な接客があれば高いと思いません。

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味も十分満足のいくもので、おいしい。

街の定食屋や家庭で出される味とは違う、蕎麦屋の玉子焼きという以外言葉の浮かばない味。

なめたわけじゃありませんが醤油がおいしかったですねここ。

待つようにして食べていると蕎麦が届く。

蕎麦の見た目は好きな感じ。

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食べた感じギュムッギュムッというようなうどんの腰とはちがうけれどしっかりとした歯応えのある蕎麦で、ただ硬いというわけではなく、コチコチという表現が一番しっくりくる歯応えの蕎麦。

「冷かけで」と思っていたのでちょっと身構えてる部分があったからだと思いますが、自分が想像していたよりも全然いい。

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かけじゃないのでつゆが濃い目だからでしょう。今まで食べてきたどのすだちそばよりも、すだちとつゆの折り合いがちょうど良いように感じ、最後まですだちのえぐみを感じませんでした。

やっぱりすだちそばにおろしを入れるなら鬼おろしのが良いですね。せいろと冷かけの差はありますが食べた感じは松原庵のにとても近く、時たま訪れる大根の粒の歯ごたえが冷えた汁にとにかく良く合う。

 

昼間のゴミゴミした喧騒の中、待って食べてたら割りに合わなく感じるかもしれませんが、土曜の夜20時にあれだけの空き具合で静かに落ち着いて食べられるのならサービス料10%取られても安いと思いましたし、席数多くて使いやすさという点も◎。

なんだかんだ言って6階の方は食べるものに迷っていたらちょっと味見がてら入ってみてもいいかと思えるレストランが多く、今回夜の雰囲気を見てTEPPANYAKIは行ってみたいと思った。

4丁目交差点の方の店は3時半まで注文できるようで真夜中でも立ち食いそばでなくちゃんとしたそば食べられるのはいいっスね。近くに友人が住んでた10年前に欲しかった。

次来た時は冷やしぶっかけとろろそばと悩みます。

刷毛じょうゆ 海苔弁 山登り GINZA SIX

 ミクソロジーサロン後地下二階をうろうろ、唯一印象に残った店です。

 前を通るともう日本人なら絶対、匂いの元を探して目が行くだろうってくらい海苔と醤油のいい香りがします。

その香りに引き寄せられガラガラの店頭を覗けばのり弁だけの店で、17時前でしたが本日の分は売り切れとのこと。

買えればこの日の晩御飯はこの海苔弁でもいいやと思ってしまったほどとてもよい香りで「これ持って電車に乗って旅行に出たい」と、自動改札もなかった国鉄時代の駅弁売りとかプラ容器のお茶を思い出しました。

 というわけで翌日あらためて出直し。

開店から売っているであろうやつが買えればよかったんですが、既に売り切れていて(13時過ぎてたと思います)レジの後ろで新たな弁当を詰めている。

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 「これ今詰めてるの何時に来たら買えますか?」

 「今作ってる分は15時からの販売になります。」

 「じゃ、15時に来たら買えるんですね、わかりました。」

お昼を食べる前に海苔弁確保してからと思って寄ったので、まさか買えないとは思わなかったけれど上(食事して)で時間はつぶせますんで問題なし。

 「あっ、でも14時半から並ばれるので15時前に来て頂い~」

なるほど。ナイス情報です、ありがとう。

実際だるまきわ味で食べて来た後、戻ってみると15時に10分~15分前でしたが、既にそこそこの(30人くらいは)並びがありました。

15時の販売開始までに自分の後ろに並ぶ人はそんなに居ませんでしたが、15時過ぎてから並んでいたら自分の買いたい海苔弁が買えるか心配しながら並んでいたと思います。

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 この上の写真は購入後の並び具合です。

弁当作りしてれば海苔と醤油のいい香りがしますからねー。たとえ並びがなかろうと覗いて行く人はいるでしょうし、これだけの並びがあれば余計美味しそうに思えるはず。

結局買うまで30分くらいは並んでたことになりますね、15時15分くらいで自分の番。

 限定のも買えましたが、気分は山(鶏)。

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持ち歩きについて特に何も言われないし(持ち歩く時間を)聞かれることもなかったのですっかり忘れていたことですが、真夏の気温でこのまま保冷剤もなしに持ち歩いててだいじょぶなんかな?どれくらい持つのかな?と気にはなりました。帰っていざ食べようとした時でしたが。

何も言われないということはそこそこだいじょうぶなんだろうと特別なことはせずそのまま持ち歩いていましたが、弁当底にある賞味期限には日付のかわる0時までと書いてありました。

 で、食べてみた感想。

驚くほど海苔感がない    

あの足を止めて引き寄せられた醤油と海苔の香りが皆無で驚かされました。

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鶏は美味しく「鶏弁当」なれば大変美味しく満足できる水準だと思うんですが、いかんせん海苔弁として買ってこの海苔弁感のなさにははっきりとガッカリしました。

弁当として言うなら美味しい弁当なんです。例えばこれ駅で鶏弁として売っててどこかへ行く道中で食べてたら「おいしかった」と満足したことを書いてたと思います。

 ただあの香りに惹かれて買った海苔弁だから・・・。

海苔としょうゆの香りは銀座の店内で全て放出されて置いてきた。と思うべきなほどにただただ海苔弁感がないとしか形容しようがない状態で、買ってすぐさまその場で食べるくらいじゃないとあの良き香りの海苔弁は味わえないのかも・・・と思ったほど全く海苔の香りがしない普通の弁当。

あれほど「こんな海苔と醤油のいい香りする海苔弁ってどれだけうまいんだろう?」と思わされ楽しみに持って帰って来た海苔弁だったので、家に帰って蓋を開けた瞬間のコレときたら、まぁ驚けますよ。

でも普通においしいのはおいしいです。ただあの店頭で嗅がされたほどの「期待していた海苔の香り」も味も家まで持たなかった?ってことです。

鶏とか鮭のおかずいらないから「海苔だけの海苔弁」が欲しいかなぁ。昭和の漫画で出てきそうな。今の全く香りのない状態の海苔弁でも600円くらいは出すんで。

 

 追記

 鮭や鶏もなく完全に海苔と醤油のみの海苔弁で1000円なら高いと思いますし、話題になるのもわかります。ただこれ海苔弁、中身はあれだけ目一杯おかず入ってて1000円て値段ですから「駅弁として見たら」別に高いとは思えませんよね。ついでに言えば銀座だし。

駅弁でこれと大差ない感じで同じくらいの値段してるの他にいくらでも売ってるじゃん。ていうか1000円以下の駅弁を探す方が大変なんじゃないのかな。

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それに1000円の海苔弁よりも最近あちこちで見かけるおにぎり専門店の200~300円するおにぎりのがよっぽど高いと思うんですよね。でも納得できる部分のあるおにぎりも中にはあるからそんなに騒がれてないんだと思ってますが。

 むしろ海苔だの醤油にちょっとこだわって作ったらそれくらいの値段になりそうだし、少々高く感じるくらいでも(例えば鶏だの鮭だの大きなおかずなし)構わないから、そこら普通の海苔弁とのはっきりとした違いを味わわせて欲しかった。

まぁその違いがはっきりあるもんだと(においで感じて)思って買ったんですけどね。それが口に入れたらあるはずの感動はなく、店頭でかいだ「あの香りはいったいどこへ???」と真逆の衝撃に驚いてしまったわけですけど。

 

 2018年7月追記

 その後築地にも支店を出したと見て「ギンザシックス自体時間が経って飽きられ落ち着いて、もう並ぶことなく買えるだろう」と予想していましたが、一番見た目美味しそうであった「山(鶏)」だけが売り切れていて、海と畑は売れ残り買える状態。

山であれば買ったけど、海と畑はやはり見た目で食欲をそそられないというか、鮭とちくわの磯部揚げじゃほか弁だし、畑のおかずは彩り悪く冷めきった状態のものをあえて食べる気にはなれなくて買う気になれなかったんですけど、作り立てを待ってまでのものでもないと体験して知っていたためやっぱり買えませんでした。買ってすぐ食べるわけでもない「弁当」だけれど、出来れば作り立てを欲しいと思うのも人情ですよね。

それにしてもいくつか作ってる最中だったのに以前のような海苔の香りは皆無でした。

 それと以前にも思ったことだけれど、場所が弁当に適していない。

東京駅の大丸で物色することはあってもここまで足を延ばしてまで買おうとは思わないので、普通に東京駅に在ってくれたらいいのにって思ってたら、今月末に売店が東京駅構内に出店するようで。

串かつだるま きわ味銀座店 GINZA SIX(閉店)

 先月だるま動物園前店にて「東京にも店出来たんですよ。新業態で~」と聞きました。まさかその出店したのがギンザシックスとはちょっと驚き。

 湯津上屋からミクソロジーサロンへ行った日に6階をぐるっと一周下見しましたが、入ってみようと思えたのは蕎麦屋?の真田くらいで、ここにもすだちそばがあった。しかもせいろ。

 いい値段してます。1500円。

原宿の松原庵(1600円)に近い設定で、湯津上屋の900円からすると「大根だけでそんな高くなんの?」と思うのを禁じえなく、興味涌きますよね、せいろですし。

 だるまにした理由は蕎麦が続いてたからですが、どちらにも数人の並び。

真田は席数多く見え、昼休憩もなく?やっていて、蕎麦自体回転早そうで、いつ行っても大して待たずにすみそうと考え、だるまの前の椅子に座りました。

 

 場所が銀座で「きわ味」という名前から六覺燈と同じような)嫌な感じがしたんですが、概ねその通りで期待していたものとは違う店。どこかに六覺燈のことを書いていますが、串かつ、とくに大阪の串かつに求めるものってこういう路線じゃないと思うんですよね。

大阪に住んでいたのなら「たまには」と趣向を変えて行く日もある気がしますが。

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サッと出てきて安いけどウマイっていう手軽さのようなものがいいんであって、どこぞの創作料理みたいな凝りすぎた上品な串に全く惹かれない(六覺燈の印象が非常に悪い)。

 ホームページの品書きを見ると、大阪で食べるのと同じ普通の串かつを同じように食べたいのに、夜も昼もコースのみで、しかも夜の各コースの串はその創作串のみな感じ。

 昼だと創作串でない普通の串のセットがあったので、並びも覚悟しつつ遅めの昼

和み980円と彩り1200円が普通の串、違いは卵かけごはんかご飯+胡麻醤油に漬かった刺身か。刺身は要らないんですが卵かけごはんの気分じゃなく、イカ、エビや白身だったら食べられますし、味の濃そうな胡麻醤油なら味変になるだろうと彩りに。

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 一度、串でご飯(米)を食べてみたかったんですよねー

串は元祖串かつ、豚かつ、天然エビ、キス、たまねぎの5本。ご飯おかわり無料)

 東京でも変わんないスね、このキメの細かい衣感と重くなさは。

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 うぅ・・・足らない・・・物足らない・・・(他の串やどて焼も食べたい)。

ご飯を食べてもこの物足りなさは埋まらない。

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 物足らなさはとてもあるもののまぁ満足は出来ました。とりあえず大阪まで出ずともだるまの串かつが食べられるのは嬉しい。

 店の設え具合(動線が一文字ではなく、格子の存在が肝)から店員に気づいてもらいにくい感じがしました、どこに座っていて

ただコースのみという基本形態ですし、後ろの気にならないゆとりある広さを優先させた結果そうなってしまったのかも知れません。ここ銀座ですし。でも横(の席の人)は普通のファミレスレベルで気になるんですよね。

 

機会があったら夜にも行ってみようと思います。衣からうまいんで六覺燈とは違って各創作串もうまいだろうと思うので。

昼に銀座の中央通り沿いで食べてると思えば(すし詰めではないですし)高くはないでしょうね。遅めで行って幸いほぼ待ってませんが値段ほどの気軽さはまだないですね(苦笑。

 

2018年7月 追記

 迷走感あり

2023年3月 追記

 2023年の1月下旬で閉店してたそうです。

ここ3年銀座シックスには入ってませんが、当然の結果の様に思いました。

行って見たのは開業して数か月ってとこだったはずですが、日本人相手ではなく中国人観光客向けを重視して造られてるように感じた銀座シックスにおいては、自分個人の感想としても「銀座シックス自体の魅力≒集客力」が感じられる部分はまるでなく、大半は「とりあえず一回来てみた」というような様な感じの人らで(自分も)、早くて安くてという手軽さでしかも美味しいというのが良さのはずの串カツをわざわざ選んで5000円6000円1万と落とそうってならないと思うんですよね、普通。

たった数本だけですが大阪まで行かず食べられるランチの存在はありがたく「がんばってくれよー」と思ってましたが、「苦戦するだろうな」そう思わざるをえないほどだったのが実際行っての体感で、中国武漢から始まったこの空白の3年の間当然中国からの観光客なんかほぼ居なかったわけで(ギンザシックスに入ってるテナント全部に言えることですが)「よくもってたな」という驚きの方が強かったです。

それくらいまぁ「違う」んですよね。新宿や新橋あたりでなく「銀座」に「安い串カツ」を食べに出て来るっていう段階で相当物好きだなって思いますし、昼はなんとか安目でやっても夜は「高級な串カツ」をコースで出して稼がないと高そうな家賃はとても捻出出来なかったでしょうから。

 銀座シックスで食事をしようと思って行けば必ず覗くようにはしてたんですよね、ここと大食堂は。結局ほとんどは真田に行ってるんですが。

ただやっぱり毎度思うのは六覺燈で強く感じた「コレジャナイ感」、高価な食材の串カツなんかは求めてなくて、だるまなんか安くてあれこれ気軽に自分のペースで頼めてウマいところが最高なのに。そういうものを食したいのであれば自分としては天麩羅にしたりしますんで、やはり大阪で培ってきた基本を見失った出店(場所や客層、価格設定あたり)の目論見が大間違いだったというのが結論ですよね。