うなぎの旅 七 奈良菊水楼 うな菊 ホテル椿山荘東京店

 美味しかったです。

 改装した部屋が好みっぽかったのでちょいちょいレートは見てたんですが、実際来たのはすごい久しぶりで、いつかと調べたらもう10年以上ぶり

この時は早稲田から歩いて行く派目になってるんですが、というのも途中タクシー通らなくてほんの軽い気持ちで歩き始めたらえらい目にあった。

川沿いの裏門が開いてないし(一回目電話した時教えてよ・・・)なんか結局早稲田の駅から1時間以上かかりました・・・。

 ホテル着いて「前来た時も庭は結構散策してたし、右端の方でしょ?」ってだいたいで甘く見てたら思ってたくらいの下り登りしたくらいじゃ全然お店の影は見えず、もう川からの坂(階段)登った疲れで結構ヘロヘロにさせられててたので庭園内の玉砂利みたいなのに足を取られるのがすごいしんどかった(汗。

 あらためて山形有朋邸の広さを感じさせられましたね。途中庭師の人にこっちで合ってるか聞くくらい参ってて、裏門開いてて真っ直ぐこれたとしても結構しんどく思ったろうなってくらい、うな菊までの道は遠かった。

 途中で「タクシー捕まんないからこのまま歩いて行きますが(ラストオーダーギリギリになりそうなので)必ず行くんで前もってある程度用意しといてもらえませんか?」って伝えていたおかげで店に到着後5分もしないで出てきてましたが、普通にお店に来て頼んでたらどれくらいかかってたのかは分かりません。

 冒頭で「美味しかった」と書いてますが、醤油そのもののような醤油感の強いシャバシャバしたタレではなく粘度の高い甘めのタレで、本店は奈良のようですが自分の好みである埼玉の魚庄さんのに似ている感じ。

ま、それなりのホテルのレストランですからどうしても上品な感じは漂ってますよね。慌ただしくかっ込んで帰りましたが。

 明細見ると5808円で(サービス料込)ホテルの食事としては安目ですよね、昼に行ってますが夜でも一緒でしょうから。そこらで食べてもまともなものなら4000円くらいは、いや鰻重としてだけ見たら50パー増しはやっぱ高いか。肝無しの吸い物だったので余計(後日知りましたが160円の追加で肝吸いに変更可能)。

 うなぎづくしの献立もありましたが、自分には縁遠いですね。昔鮎づくしの店に行きましたが、やっぱりどんだけ好きでも同じものばっかりは飽きそうで、次来た時は白焼きとのあいのせ重を頼めたら。

 

 椿山荘東京、自分の評価ではサービスが抜群に良いホテルの一つなんですが、電話を繋いでもらった先でやり取りしてた男性の方の受け答えがなんか慇懃無礼な感じなのは「どーなの?」と思いました。

 名古屋のアソシアが思い出されてるんですが、言ってしまえば職人でもない「誰でも出来る単なる電話の受け答え」で、ただの(経験浅そうな)接客係かちょっとした管理職やってるってだけって感じの(実際のとこは分かりませんが)50代あたりの男性が客に対しても無意味に偉そうなのって、ちょっと前の日本て感じの悪い部分だと思うんですが、こう感じてしまう事が少なくないのってその世代の男性特有の感性が基になってるように思うんですよね。

 出迎えて席に案内してくれた方ら女性陣の接客はホテルのもので、来てよかったなと喜びを感じましたが、ホテル内の敷地にある飲食店なら例え経営母体や運営が同じでなかったとしても同じ志というか、矜持というか、心持ちででやってもらわないと、って思ってしまったのは求めすぎなんですかね。

上尾 文楽東蔵

初めて前を通ったのが数年前。

たまに気分で行きだったり帰りだったりの一部分を下道使って店探しをするんですが、ちょうど埼玉の真ん中で小腹が空いてる事が多いわりには中々引き寄せられるほどの店には遭遇しない。

ここは初めて通った時からバッチリ「なんか雰囲気良さげな飲食店っぽいのがあった!」と(夜だったので)横目でもしっかり見えてたので、「お、今の店次通った時寄ろう」と考えていましたが、その後何回かは通ってるものの簡単に数年。

いきなり核心になりますが、本来書くほどまでの評価をした店ではありません。

マズかったというわけではないんですが、なんか評価が難しかった店(蕎麦)で。

蕎麦の細い見た目はすごい好みな感じ。

ただ気になったのは「角」が凄くて、それは画像でもはっきりわかりますよね?この見た印象のままのとにかく「堅い」蕎麦でなんかあんまおいしいと感じられない。

なんていうか麺状のものの中の何かしらの密度が濃いっていう感じで重量感のある硬さ。蘊蓄通じゃないんで蕎麦の伝統の中に「コシ」ってものが存在してたのか知りませんけど、噛み応えが堅けりゃイコールでコシって表現しちゃってたらなんか偉そうに味とか語れませんよね、「ただ堅い」ってのと「腰がある、強い」って感覚として違うもんは違う。

 アレ?コロった?と一瞬思ってしまったほど味がしなくて、汁に鴨の脂の甘さはなく(鴨肉は3切れ)しょっぱさが強い。

こりゃもう一度ここに来ることはしないかな・・・(周辺で良い店も知らないし)、と思ったのでせいろを追加することはせず、次回用にとしていたすだち蕎麦を注文。

こちらの汁は鰹節の香りが強く。蕎麦は蕎麦なのか(当たり前)小麦粉の味なのか(これがどちらかはっきりしないほどという感じです)ひたすら噛み応えがある麺?なせいでなんか粉っぽく感じる始末。

とにかくその独特な歯応えと粉っぽさのせいで生茹でのようにも感じた蕎麦は自分の今までの人生には存在しなかったもので理解出来ず、とても「おいしい」とは思えませんでした。という煮え切らない印象(感想)が残りました。

ぶっちゃけこのコロナ禍で鴨せいろは自分でも(乾麺ですが)作るようになって、その鴨肉以外ガチガチ市販品の鴨せいろの方がウマく感じるようじゃあダメっスよね税込みで2000円もするんだから、いくら好みであろうと。

雰囲気悪くはないし、別にマズイってわけじゃーないんですけど、なんかね。

原宿にあった松原庵銀座の真田だと同じような値段で満足して払ってるんですから、自分にとっては美味しいと感じる事が出来なかった蕎麦「以外の部分」でも差は感じてはいて、東京と埼玉近いですけど同じ値段でやるならはっきりと優っている部分を見せてもらえないと納得できないってことになったのかと思いました。

東京都心でやってるならこんなんでもいいと思うんですが、こういう「なんとなくそれっぽい雰囲気を醸し出して誤魔化す」ようなのってこと埼玉となると身構えてるというか、訝しんだ目線で入っているので余計粗が見えてしまっているのかなぁと。二代目が初代を超えてやっと並んだと評されるみたいな話ありますが、本物以上に本物でないと同じ評価には至らないのかもしれません。埼玉だろうと東京都心の一流店のそれに負けないその人目当てに行ってもいいくらいの気配り行き届いた気持ちのいいサービスする人居ますからね。

 

後々軽く地図を見たりしてると良さげな店はあったりするんですが、そこまでして行きたくないんですよねー埼玉の店って。予約なんかもしたくないし。

二度目に前を通った時にはUターンして行ってみたんですが、埼玉あるある?でラストオーダーが早く(確か21時)、別にゆっくり食事するつもりはなかったものの閉店時間に急かされるような状態は好きじゃないので諦めて。

まぁ単独で目的地として向かうとこじゃあありませんけれど、たかが蕎麦ごときでで3000円も払ってこの満足度の低さなら魚庄行って鰻食った方がはるかに良かったな・・・と後悔したのが正直な感想です。

かにチャーハンの店 渋谷店

 引導二発目、ここも好きで2005~6年の頃はよく行ってたんですけどね、本店にも行ったし。

 以前の投稿で「行ける(お金を払って食べる価値のある)のは渋谷店だけ」と書きましたが、残念な事ですがここもそうではなくなりました。

 最近来てなかったからはっきりといくらだったかは覚えてないけれど、以前はこんな「ほぼ1000円」みたいな価格じゃーなかったのは確か。

その以前の安かったチャーハンだとこんなはっきりとした蟹肉なんか乗ってなくて値段の差は理解できるんでいいんですが、ただ「上に乗っかってる」だけなんですよねコレ。

冷たいのが。

 冷たいのが乗っかってくるのは横浜店で経験してたんでもう驚けませんでした。

 「ああここもオワリか。。。(全滅)」って感じでしたね。

 そう言えばいつの間にか「炒飯にキュウリ???」っていう価値観をひっくり返してくれ食感に良い変化をもたらしてくれてたキュウリが入らなくなってたし、皿替わってからどの店もダメになった気がする。

 ホント2005年だか初めて食べた時から数年は感動するほどパラパラチャーハンで、たかが炒飯だけども確実に本場の料理人が文字通り腕を振るって「プロが作る炒飯」を食べられてる感覚があった。

なのに・・・。まーホント悲しいです。マズいとまでは言いませんがさすがにあの程度の炒飯じゃ他にいくらでも行くべき店があります。

 駅の方から歩いてくると交番のところに兆楽って街中華が目に入ると思うんですが、テレビの影響から食事時外した時間帯でも並びが出来るほどの人気具合なようで、同じく行列が出来てた頃のかにチャーハンの店にはもう戻らないでしょうから、そっちで食べてもいいかもしれませんね話のネタになる分。