カンデオホテルズ大宮 ツイン

 当たり前なんですけど、最近のビジネスホテルでしたね。

 大宮には前泊として泊まろうと考える機会はたまにあって、だから新規開業時(建築時?)から存在は知ってたんですが、六本木で見かけて以来機会があったら一度大浴場&サウナ目当てで泊まろうと考えていたチェーンでやっとその機会が訪れたっス。

大宮駅からはまぁギリギリかなっていうくらいの近さ。何がギリギリかっていうと、自分の感覚としてこれ以上歩くんならちょっと遠いと感じるくらいの距離感で、他にもっと近いホテルが似たような条件であればそっちにしちゃうだろうなとか、他探すって案も出てくるかもしれないっていう感じの「線上」のギリギリさなんですが、そう思えてしまうのは実際の距離よりもホテルまでの道にそごう、ビックカメラ、パチンコ屋しかなくてつまらなすぎるから。

 自分の好きな感じの造りな≒最近のホテルではあるんですが(例えば三井ガーデン銀座プレミア)、高級感は感じませんでした。

いかにもアッパービジホ「なはず」なんですが、なぜか気分は上がりません。

 見たのは六本木のだと思いますが、とにかく部屋がしょぼいというかアッパービジホには感じるはずの色気の無さを知ってしまっていたのと、ドラマのおかげでサウナブームとやらが来てしまい楽しみにしているサウナ(大浴場)にある程度の混みはあるんだろうな、という逆期待が発生してたのが理由かもしれません。

 ですので、部屋のドアを開けて第一印象は「思っていたほど悪くない」。

言語化出来ないただの感覚なんですが、質感の良さがあって、ツインだからか(部屋おまかせプラン)ビジホの狭い部屋にありがちな暗めで窮屈な感じはなく好印象。

 やっぱ窓が大きいからでしょうね。デカい窓正義。

 写ってる写真がないんですが、むき出しの空調、家庭用エアコンみたいなのが、ドンと設置されてるのは非日常感の真逆の萎えポイントで非常に不釣り合い。

と最初は悪い印象だったんですが、今のクソ暑い日本、外出から帰って来たアセダクの体にこのエアコンの冷たい風を直で浴びるのが香港やタイといった海外のガンガン効かせた空調のようで、2日目には「むしろこっち(家庭用むき出し)のが良いな」ってありがたくなってました。

 ビジホにしてはかなりマシ目な部屋風呂だと思います。

大浴場なくてもこれならいいかなってくらい。いや大浴場目当てですけど。

 で写真はありませんが、肝心のサウナ&大浴場は推してるだけあって充分な広さはあるんですが、それ以上なそれなりの使用率。

その時利用してた皆がある程度同じ感性で居たんでしょう。それぞれが重なり過ぎない様に各自配慮して回してる感じがあって、「大浴場」という全体の定員から判断すれば混雑はしていないんですが、そのほとんどが=サウナの利用者で「サウナの定員」からすれば100%以上。

 サウナは7人てとこですかね。目一杯詰めたら当然もっと入りますが、それ以上での利用はちょっと躊躇うってか不快。

湯船はそれぞれ20人ずつ入っても問題ないくらい大きいのが内と半露天と言うべき外に1つずつの二つあり、体を洗う場所もビジネスホテルにしては多いし、スペースは十分。

あとついでに言うと、すりガラス部分が濃いし広くて湯船につかりながら透明ガラスなら本来あるその眺めは全く堪能出来ません。そら上見りゃ透明で空は開けてますけども。別に空見たいんじゃないんだよなぁ、見上げるの疲れるし。

女湯はともかく男湯覗くようなモノ好きって少ないと思いますし、そもそも見られて困る、見られるのがイヤって人は外にあるフロを使わなければいいだけか、ある程度隠したらいいんだし、なんで男湯でここまでする必要があるのかっていう疑問をいつも思う。

 お風呂の温度は長風呂出来る温めで、水風呂は冷たくてサウナも熱くてよかったんですけどね、とてもゆっくり自分の好きなように使える感じではなくて、2セット早々で切り上げました。

後から気づいた事なんですが、日帰り=宿泊者ではない人間の利用も出来るのはいただけないな、と思いました。

正直これだけでとりあえず次の利用はなし。予約前に知っていたら別なホテルにしてたとすら思います。反対口にほぼ同じ条件のホテルがありましたので。

駅前という場所柄、フィットネスジム同様、温浴施設として利用する人も居るはずで、とすれば利用率は高まっててもおかしくはないわけで、利用が目的の宿泊者としてはマイナス要因。

 

 全体として悪いところはなくほどほどに良いビジホだったんですが、特別安い宿泊料とは思いませんでしたし(平日が約13000円で土曜が2000円引きのクーポン使って約18000円)、次大宮泊まる際には他のホテル、今回の候補で言えば同じく大浴場とサウナのあるレフ大宮か一駅離れた新都心か浦和のホテルでもありかなと思いました。

大浴場目当てでここに再度泊まるくらいなら、1万くらいのホテル取って食事がてらここまで日帰り入浴しに来たらいいだけですかんね。面倒ですけど。

 チェックアウトした後気がついたんですが、ロビー階にあるレストランの先。にあったルーフトップバーのような空間。

聞いてませんがフツーに考えたらレストランの営業時間中、外でも食べられるっていう利用なんでしょう。

 ホームページで見ていた印象(少なくともその六本木の部屋の写真と実際泊まった大宮の部屋の造りは全く同じに見えた)とは違って、窓際のソファーベッドや一人掛けの使った心地が悪くなくて、まぁその時の相場(慣れ)からの宿泊料金次第で変わってくる相対的な見方であるんですが、安かった頃を引きずっている自分がその時泊まった料金での感想となるとヨカッタではなく「悪くない」という表現になるのかな、と思いました。

宿泊料金の高騰っぷりの記録 其ノ弐

続きまして、グランドハイアット東京から。

見事に10万越えが並んでます。コロナ禍前でも周辺の他のホテルと比べれば抜群に稼働がいいのかパークハイアットより高い日があったり強気な宿泊料が目立ってたグランドハイアットですが、平日で土曜よりも高い27万近くの日もあれば、31日は6万台という振れ幅で文字そのまんまダイナミックプライシング。隣の(隣じゃないけど)リッツカールトンより高い日が目立ちますからね。

年始に毎年必ず予約いれてるんで覚えてるんですが、何年だかの正月2日3日1泊3万でしたからね。その時より確実に良くなっているモノなんてあってもサービスくらいなもんでそれすら辞めた人によっては育ち切らずに落ちてるかもしれずそれ以外はまず劣化の一途なはずなのにこの高騰っぷりと来たら。。。

 

で、パークハイアット東京はというと。

最安が13万円台からで週末が高く設定されている日本らしい料金変動。

パークハイアットとグランドハイアットを比べると周辺の利便性の差か10年ほどの時の流れの差なのか、何かと華やかな六本木に対し隠れ家と評されるのもよく分かるパークハイアットですが、絨毯の色が陰気臭いし如何せん前世紀に開業したホテル(建物)なので窓は小さいし、とても艶っぽいホテルでレストラン含めあの雰囲気はとてもカッコ良いと思ってますが、水回りの劣化は隠せてませんし、色褪せてこそないかもしれませんがやはり最近のホテルと見比べてしまえば古臭いという評価が料金設定に現れているように見えました。

 

そしてアンダーズ東京。パークハイアットより高い日が多い。

まぁこれは開業した年月の開きを考えれば当然の結果。パークタワーは今でもカッコ良すぎなんですが、とりあえず行ってみないことには分からない。

開業前から結構気にしていたホテルで、今でも機会があれば泊まってみたいとは思っているんですが、ホテルのコンセプトが自分とは合わなそうに感じているためなかなか。

 

今回書いてる十数ホテルの中で一番驚いたのがここ、ハイアットセントリック銀座東京。

コロナ禍前は5万円台くらいだったという記憶なんですが(当然ウロ)、銀座とはいえ狭い30平米台の部屋で「3万台でもちょっとなー」と高いと思って見てたのに10万台て。日によってはパークハイアットより高いんだから驚き通り越して「は?どーゆーこと???」っていう呆れの領域。

6万円台があるのはその名残ですかね。需要の程度で上がり下がりしてるにしても35平米の部屋で十何万はかわいくない。なのでさすがに15万だの18万だのの日はスイートなのかもしれません。

 

ハイアットリージェンシー東京。

よく分かんないスね。

売りに出された影響なのか、この先にも1か月単位で空室待ち(予約を受けてない日)が並んでいる月があった(はず)で、けれど半年くらい先を見ると料金表示されてる月があったしたんで、休業≒リブランドや閉業という事ではないと判断しました。

トロワグロも佳香もなくなっちゃいましたし、泊まってみても微妙だったんで良いんだか悪いんだか分かんないス。GW中の料金ですが6万円台って高過ぎるという感想のみ。一番安い部屋で3万円でも高いと思ってたけどもう3万円以下で泊まれる日は来ないのかもしれません。コロナ禍真っ只中とは言え大晦日9600円くらいだったのが夢みたい。

 

リージェンシーとの比較のためヒルトン東京。

ま、同じくらいですよねきっと。

高いですよねー。去年リージェンシー泊まってて思ったのは外国人の利用客がホントに多い。きっとこの料金でも「高くはない」と思えてるからこそ泊まってると思うんですが、これを高いと思っちゃうのはヤバいってことなんでしょうね。徐々に徐々にではなくある日突然こうなったから高く思うんですけど

28平米の部屋が約6万ですからね。ホントおそろしい。

 

ヒルトン東京お台場。ヒルトンつながりで、ではなく好きなホテルなので。

やっぱり「高い」というのがまず出て来てしまう。ニッコーからヒルトンに変わっただけで随分高い料金が表示されるようになったのがとても強く印象に残っていて、ぱっと見高めに見えてしまうのはこのホテルの特長の一つだと(自分は)思っていますが、2019年12月に泊まった時は24日でもこんな高くなかったはず。

1泊2万くらいで泊まれたと思うんですよね平日、高くても。

 

対岸にあるコンラッド東京。

安く見えます、ここまで見てきたら。新宿のリージェンシーとヒルトンが対になってる感じと同様、六本木のグランドハイアットの対になってるのがコンラッドと思って来てましたが震災後徐々についてきた差はやはり埋まらず。

立地とサービス以外はこっちのが良かったりもすると思うんですけどね。自分の思うそれは窓の大きさ、そして眺め。ただ自分にとって最重要、上二つが立地とサービスなんで50平米前後の部屋が最低のホテルとして最安なのは納得出来てしまうとこ。

一体数千円のベア付きでカレンダーの料金(上の画像のでなく)ですからね。部屋の広さだけで考えたらグランドハイアットやセントリックより高くていいはずですなのに圧倒的に安い。

 

セルリアンタワー東急。

ここはなぜか好きなホテルなので選抜。今までのホテルと比べればほんのり高目になっている程度の日が若干あるかなーという穏やかさ。コロナ禍前でも「もうちょい安けりゃもっと気軽に泊まれちゃうのになー」と平日5万くらいの日は普通にあったはずなので、もともとそんな高稼働じゃなかったでしょうけど稼働が良くはなくて取り残されちゃったんだなーという風に見えます。

コロナ禍最中に一度予約を入れた時、確か何とか割とクーポン使って10000円くらいだったんですが、そういう今では在りえない料金、他のホテルでもたくさんあった事でしょうね。

 

ストリングスホテル東京インターコンチネンタル。

ここもそう宿泊するんで選ぶホテルではないんですが気に入ってるホテルの一つ。ここも部屋の広さの割には普段から高目な料金が目立つホテルでコロナ禍前で3万台の日なら安目って感じに記憶してますんで、軽めに見て倍の設定。

単なる需要からか常に高目の料金設定してたホテルなのでむしろ控え目に見えました。カッコいいホテルだとは思ってますけど部屋もですし周辺含めて特別何か良い点があるホテルとは思っていないので。

 

参考資料としてヴィラフォンテーヌプレミア羽田空港。

東京都心からかなり離れた成田ならともかく羽田なら30分も我慢したらそこそこホテル選べますよね。自分でも空港隣接のホテルに泊まった事はありますけど、いくらターミナル直結とはいえこんな料金払ってまでビジホに泊まる理由が理解出来ない。この料金でもバンバン泊まる人いるからこの料金になってるんでしょうけど。

部屋の広さもなんも知らないんで羽田行った時には見学してその強気な秘密を探したいです。

 

ザペニンシュラ東京

幅が凄いスね。85000~33万。平日ですが8万という料金は高くしてるとは思えない、高需要な日ならこれくらいはあるだろうという範囲内。

記憶だと安い時だと5万台(平日)、だいたい7万くらいで泊まることは可能だったように覚えているので4週目なんかの料金だと他のホテル同様上げているんだなと見えますが、良心的にやってるのか実需通りそれがそのまま反映されてるだけなのか。

 

もう一つ大阪京都のホテルでまとめたものを書こうと思ってますが、今日8月1日で8月の料金カレンダーを見てみると東京も大阪も一部のバカ高いホテルを除けばコロナ禍前と変わらないくらいか最近の円安ないし物価高に若干寄せた程度の料金に落ち着いて来てるように見えました。

本当の外資系(運営も)はドル建てで考えるんでしょうから、2019年の為替が110円とするなら142円の今日とは約3割違うんで3割増しまではしょうがないっていうか(+電気代は上がってるわけですし)当然と考えるべき範疇なんでしょう。

宿泊料金の高騰っぷりの記録 其ノ壱

年明けくらいからか高くなりだしたように覚えてしまっているんですが(ウロ)、その後の3月に行動制限とやらが解除されて以降とんでもなくというか恐ろしい程値上がりし、コロナ禍前と比べても段違い、ホテルによっては文字通り桁違いの宿泊料金が平日なんでもない日から一番安い部屋の料金として並ぶありさま。

まずは今の「ホテル代の高騰」の象徴に感じたこのブルガリホテル東京から。

51平米の部屋で30万以上、というか1泊最低30万のホテルというべきか。

とにかく自分の価値観「外」のホテルで、興味なくはないんですが、さすがに畑違い過ぎる冠、どうせ中身はどっかのホテルの寄せ集めでただの東京のホテルに1泊でこんな金額はさすがに出す気にナレネーヨ、と。なら日帰りだろうと海外行くわっていう。

2019年1月までの感覚で言えば、10万円て平日だったら余裕でスイートに泊まれる金額だったはずですし、50平米という広さで言えば2005年だったかマンダリンオリエンタル以降の東京都心の高めなホテルでは標準的な広さであって特別広い部屋というわけではないので驚きました。まぁ他のホテルも右に倣えで同じような水準に高騰してるんですが。

 

そして2023年以前、東京都心で一番安い部屋が一番高かったホテル(なはず)、アマン東京。

安い日1泊14~5万てとこでしたか?

ただ高いは高いんですけど、部屋がずば抜けて広いんですよねここは。

51平米のおよそ4割増しの71平米が一番安い部屋で一番狭い部屋。

単純にブルガリの4割増しの料金でもおかしくないところ同じくらいの料金なだけにここより二回りは狭いブルガリの高値具合が際立つ。

ブルガリ同様ここも泊まってみたくないわけではないんですけど、創業者のコンセプトの欠片もないただ高いだけのホテルにしか思えなくて泊まってみたさが沸き上がってこない。からまぁここもなにか特別な縁がないと泊まらないであろうホテルです。

 

次、ザ・リッツ・カールトン東京は8~9万くらいでしたかね?

そんなうろ覚えの記憶と比べたら倍くらいな料金が並んでます。

他が安くしても孤高に頑張って高さを維持し続けてるっていう印象のあるホテルで(ようは頑固に高い)、ここら震災前からあるホテルの料金見ると単純な数字の比較でなく肌感として「高くなってるな」と実感。

 

次、コロナ禍真っただ中に開業したフォーシーズンズホテル東京大手町。

開業当初はコロナ過だろうと「開業したてなんで」と強気な宿泊料で売ってたような記憶がありますが、当然そんな強気は続かずすぐさま4万くらいの料金に下がっていたような。

ここのビューバスは一応見てましたが、一番安い部屋でこういう感じであるならば香港の方に泊まりたい。

 

次、シャングリ・ラ東京。は平日8万してたら高いなって感じます。

たしか開業日だのそこらがそれくらいの宿泊料(当時の正規料金)だったと記憶しているんですが、割と高めな日本のホテルの開業日ってなんでか「ホテル側」にとってのご祝儀価格で販売してますが、10年以上経ってそのご祝儀料金と同じ料金で泊まる気になるかっていったらインフレデフレ関係なくそうはもうなりません。

抜群だった時の余韻というか、良い思い出を変に上書きしたくないため(少々ガッカリした最終泊)こんな料金出してまで泊まりたいとは当然思えず。

 

BELLUSTAR TOKYO, A Pan Pacific Hotel。

ここだけがここまで挙げてきた中では唯一泊まり行こうとしてる、行きそうなホテルで、フリークっつかマニアな人にとってはブルガリの対極のような由緒のないラグジュアリーホテルかもしれません。

中身が東急なのかパンパシフィックなのかわかりませんけど、やたらと広い高級ビジホくらいに見下されてる方が多そうな東急ホテルもしくはパンパシフィックホテル。自分にとっては結構相性が良いようでなぜか好きなホテルチェーンなんですが、横浜にしろ渋谷にしろ評価はあまり高くないですよね。イマイチ以上に豪華さや華やかさの演出が外資系のそれと比べたら月と鼈というのは好きめな自分にとってもそう感じるとこなので。

 

コロナ禍真っ只中、今ではありえない宿泊料金だった頃の記録はこちら。

コロナ禍での宿泊料と震災後の宿泊料の比較其ノ壱
コロナ禍での宿泊料と震災後の宿泊料の比較其ノ弐