ココチホテル沼津 リラックスダブル

 ホテル名からして「心地のよさ」を期待してしまいますが、レストランこそあるもののビジネスホテルの域から出れてないビジネスホテルだと思います。

 宿泊した部屋は16平米と狭く、心地よくはなさそうなんですが、普段から思ってた「他を削ってでも浴室を広く」というのを実現してくれてる部屋(ホテル)で、この狭さにもかかわらず洗い場のある風呂場ということで、こちらのホテルを選びました。

 (今回全ての写真において明るめのモノを使っています)

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とは言っても、ここら温泉地(熱海や箱根)の人気っぷりを目の当たりにした後の結果です。まともに(宿泊確定という意味で)初めて検索してみて実感させられました。

最初は露天風呂付きの部屋を探していたんですが、一切の条件なしで探してみても、熱海なし、泊まるつもりはなかったけれど箱根でも当然のようになし、沼津まで範囲を広げてやっと(こことリバーサイドホテル)見つかったってな次第で、選択の余地はありませんでした。

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 熱海と比べ観光地っぽさがまるでない人気のない駅前ですが、駅前ロータリーに面した立地は電車で来てたら熱海や御殿場まで電車で20分30分と遠くはないし、街の感じも悪くない。

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とは思ったんですが、泊まってみた後だとやはり全てに中途半端さを感じました。

大前提としてビジネスホテルなため、基本概念には疑問がありますが(「宿泊」に特化して削りきった宿泊施設をビジネスホテルと思っているため)、まぁそんな中でも「ソレ」を目指す、という理念としてのことを、言っているんだろうというのはわかります。

ただやっぱりこのホテルの掲げる基本概念みたいなものは

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 駅からフロントデスクまで、こじんまりというかとても小規模なんですが、綺麗目でいい感じに見えただけに、まず部屋の狭さを残念に思っちゃったんですよね。不釣合いだな、と。

16平米の広さで洗い場のある風呂場を設けているのはとても良くて、狭い部屋にあれこれ詰め込んだり、広く見せようと小細工するよりも、浴室や浴槽大きく割り振ったり、逆になくしてしまったりと極端な造りの方が(選んで泊まってる分では)やはり快適に感じ、満足度も高い。

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 それでもこの16平米という広さの部屋じゃ滞在していてとても「ココチイイ」とはなれず。

その理由は予約時の写真では気にも留めていなかったこのソファーによるもの。

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こういう部屋でのアクセントとして他との色合いから浮かした派手な色をソファー(やクッションなど)に持ってきてるホテルは結構ありますし、今まで不快に思ったり目障りに思ったことはなかったんですが、この部屋のはダメでした。

どれくらいダメだったかっていうと、まず部屋のドアを開けてパッと目に入ってきた瞬間「あ、これダメなやつだ」って思ったほど

この理由が部屋の狭さに起因するものなのか、ソファーのでかさからなのか突き詰めませんが、そんなすわり心地もよろしくなかったこのソファー、はっきりいって邪魔で、不快でした(笑。

座り心地がよくない上に、でかくて邪魔で色でも目障りっていうことの他の理由に、この部屋(ホテル)「ゆっくり寛いでもらう為に」畳敷きなんだそうなんですよ。

畳敷きを生かすんなら、ここは背の低いテーブルに座布団、ないし座椅子がいいわけで、せっかくの畳敷きもこんなソファーがあったら足の裏が接するだけでわざわざそうしてる意味を感ぜず無意味、畳敷きを無理やり味わおうにもソファーがでかすぎて邪魔って思いましたから。

まぁたぶん窓の位置が高くて狭いから苦肉の策って感じでソファーを置いたのかもしれませんけど、それならそれで畳にする必要はないんじゃないかなと・・・。

ついでに書いておくと、ロッキングチェアーのように揺らせるようにしてあるソファーなのか、その据わりの悪さが畳との相性の悪さで増幅していて・・・不快(苦笑

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 そして心地よさには当然「心地いい眠り」も含まれていると思うんですが、この小さい窓にロールカーテンがついているんですが、そのロールカーテンでは隙間がでかすぎて遮光が不十分で朝日が漏れまくり、その明るさで目が覚めました。

あの程度の遮光で十分と判断してのことかどうか知りませんけど、レースのカーテン分レールはあるんですから、ロールカーテンと役目を逆にしてくれてれば完全な遮光があったはず。

この2点の中途半端さから、真剣に考えて本気で取り組んでこうしてるんじゃないんだろなーと満足度は下がり、宿泊料金は高く感じました。

 他細かいことを書かせてもらえば「追加のバスタオルは2枚目から有料」、そのタオルを含め備品を借りようとしたらフロントまで取りに来てくれとか、ビジネスホテルならこれでいいんですが、そう言われて心地よくはないし、もてなされてる気もまるでしない。

周りの数件あったビジネスホテルとの料金差も知りませんし、実際泊まった経験もないため現時点で「沼津のホテル」としての良し悪しは保留しますし、書かずにいようとしてた滞在です。

とりあえず書いてみたのは、思いのほか「沼津」を気に入ったのでまたどこか泊まるだろなーと思っているから。

 

追記として、朝食だったり、もてなし求めるなら、熱海で旅館に泊まった方がいいと思うんスよね

グランドハイアット福岡 グランドクイーン

 初博多。

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博多で泊まりたいと思ってたホテルは二つあり、どちらもハイアットなんですが(もう一つのハイアット)、今回は目的の一つに「中州の屋台に行く」というのがあったので、より近い、地図で見てたら最寄だったグランドハイアット福岡に。

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 歩けない距離じゃないんですが(歩きたかったのもある)、ちょっと急いでたりして時間を意識してると結構経過していて「近くはない」と感じる微妙な距離。

とりあえずで例の陥没現場の前を通りましたが、あれだけの事が起こった後で何の躊躇いもなく歩けるのは「日本、日本人の仕事」に対する信頼からだなぁって思いました。

 これが中国での話だったら近寄ろうとも思いませんもん。

 

 歩いた感じは地図で見たとおり一呼吸の距離なんですが、かかる時間はそこそこ。

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一度知ってしまえば真っ直ぐ突き抜けるだけなのでなんてことはないんですが、キャナルシティ内に目立つ案内矢印がなかったので、初めてで立ち止まらずにサクサク歩いて行けるほど分かりやすくはない。

上の写真はキャナルシティからのホテルへの入口なんですが、プロジェクションが流行っているからやっていたのか、ホテルの質に合ってるようには感じなかった。

 

 博多は空港あって高い建物はありませんし、新規開業のホテルというわけでもないので「眺めのある部屋でエレベータから離れた(静かな)部屋」と希望を出しました。

結果ホテル奥の部屋をあてがっていただいたんですが、思ってた以上に長さのある建物ということに加えエレベーターの位置が建物中央ではなく端に位置していたので端から端まで歩くはめになり、希望通りの部屋ながら何度も出入りを繰り返していると部屋からエレベーターまで「結構歩くな」と面倒に感じ出していたので、このホテルの場合は真ん中あたりの部屋が良いと思います。

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 広さや設え、90年代に建てられたホテルって感じの見た目で、どこかのホテルを思い出します。パッと一番に浮かんできたのは溜池山王のインターコンチネンタル東京、似てますよね。

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27平米という広さもよく見る数字で、写真で見るとおりの何にもない簡素な部屋。

一昔前な感じは否めなく、特筆する面白い部分がないため感想も簡素に。

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 狭いとは思いませんでしたし、安っぽさもないのですが、この窓側から撮った写真だとビジネスホテルっぽくも見えるのは30平米ない部屋によく感じる点。

 浴室は香港のグランドハイアットを思い出しました。見比べたら石の色が全然違うんですけど、まぁ第一印象ですね。鏡が多用されてるとこでそう感じたのだと思います。

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 鏡張りで明るい浴室は

ガラスで仕切ってるだけの洗い場にはさすがに年月による変化をはっきりと感じさせる部分が散見されるんですが(はっきりいえばカビ)、使い勝手は悪くなく(思うよりビタビタにならない)、充分。

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 シャンプー類は香港と同じくジュンジェイコブスのキューカンバー。

 

 部屋はともかく人(サービス)はここのホテルが国内じゃ今までで一番でした。

それなりの宿泊料金を取るホテルだと当たり前のことですけど、まずルームキーパーの人が歩くのを決して妨げない。しかもここの場合は大分遠くの方、視界に入ったかってくらいの段階から仕事を中断して「通路の端によって」、待ち、挨拶してくれる。

 どこのホテルかは書きませんけど、そこそこ高くて気取ってるホテルでも、挨拶はするけど仕事の手は止めなかったり、譲り気味にはするものの普通にすれちがうっていうとこありましたから。

貴族階級ではないので、そうされなかったからって別に憤ったりしませんが、こういうしっかりやられてるホテルに遭遇してしまうと「違い」が浮き彫りになり、つい比べてしまいます。

宿泊料金がはるかに安いビジネスホテルでも徹底されてるところはされてる、お金をかけずに出来る部分だと思うので、余計に。自分の記憶だと田町のセレスティンホテルもしっかりされてたなぁってはっきりと覚えてますし。

 ただこれだけでは普通のイイホテルで一番にまではなりません。

そう思わせたのは、朝食時レストランで働いてる人まですれちがうことをせず、立ち止まり待ってこちらの動きを一切妨げないようにしてくれるとこ。

これもそこそこのレストランなら当然のことだと思うんですが、はっきりそうしてくれてるとこって意外とないんでくっきりと目立ちました

他のレストランじゃ「そこまでされやしない気配り」をしてくれようと声をかけてくれたりと、とにかく接した全ての従業員の質が総じて高いと思いました。

 そしてさらに嬉しかったのは夜中に外から戻ってきた時、わざわざフロントデスクから出てエレベーターのボタンを押して箱を用意してくれたこと。

東京のシャングリラでも同じことをしてもらった経験がありますが、あちらと違うのは「ベルという玄関にあたる係りの人がそうしてくれたのではない」ところ。

最初は何かの仕事で客室へ行ったり、トイレだったりどこかへ行くためにフロントから出たのかな?って思って行く先を追ってましたから。

まさか自分のためだけにわざわざフロントから出て「してくれた」ってのがわかったら、そりゃ嬉しいですよね。

 他にも地階にあるバーの方たち、マネージャーらしき方からバイトのように見えてしまえる若い方まで、抜群に気配り出来る感じの人が揃って接客していて、その仕事をしている姿がどの方も常に綺麗で「洗練されてるってこういうこと言うんだろうなー」ってそれを見ているだけでこちらの気分も良くなっていたので、翌日クラブハウスサンドイッチをルームサービスで頼…、を止めて食べに降りたくらい(笑。

 接した範囲内に限りますが、働いてる人全員「素晴らしいな」って思えたのはここが初めてでした。

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 宿泊料金から見ると博多で一番のホテルはグランドハイアット福岡でいいんですかね?(WITH THE STYLEというホテルはグランドハイアットより高い宿泊料金でしたが、良く言えばブティックホテルなんでしょうけど、自分には規模が小さすぎてどっちかっつーと旅館やペンションみたいで、ホテルとは別区分に見えたため除外してます)

 訪れて、高揚したり、部屋に入って「豪華ー」ってため息が出てしまうようなホテル、部屋ではありませんでしたが、滞在していてとても気持ちのいいホテルで、居心地のよい、滞在していて気分の上がるホテルでした。

ハルカス300と大阪マリオット都ホテル考

 だいたいどのホテルも泊まってみてからHPを細かく見て、自分が泊まった部屋以外にどんな部屋やどんなカテゴリー、どんな眺めがあったのかっていうのを調べてます。

眺めに関しては気に入らなければその場で電話して換えてもらうようにしてますが、特別なこだわりがあるわけではなく、ここみたいに周辺に高い建物がなかったり、低層のホテルであれば、「良い眺めを」と伝えるだけであとはホテルにまかせ、歓迎具合の測りにもしてます。

 

 今回宿泊者特典にあったハルカス300(展望台)への無料入場券を使って360度全方位を見てきた結果から言っても、どの方面にも何かしらランドマーク的なものがあって楽しめるので部屋の位置は気にしなくてもいいと思います。

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 部屋階数のオススメはあえての40階前後。

という理由は、ロビーが19階で展望台が60階だからです。

 ホテルに着いてまずロビーのある19階からの眺めがとてもよく

 「これだけ迫力あると上へ行っても部屋の小さな窓からじゃ見劣りしちゃって・・・」

って思ったんですが、20階も上にあがると全く違った眺めになるもんですね。

展望台の特典があることは知っていましたが、部屋からの眺めで充分で「わざわざ展望台には行かないかなー」と思ってたんですが、実際部屋からの眺めを目にして、「これだけ違うなら部屋よりさらに約100m(20階)上から見た眺めはまた違うだろう」と思いなおして行ってみましたが

 別格これは行くべき

入場料金知って、その1500円出してまで行くほど、というとこまでには至りませんが、わざわざ時間作って行っただけの甲斐はありました。

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 すぐ飽きそうだと思っていたんですが、なんだかんだで軽く1時間居ましたし。あっという間。

60階から見えてましたが、58階に降りるとそこは天井のない吹き抜けで外とつながっている。

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香港のリッツカールトンのジャクージもそうでしたが、周りが囲われていても外気にふれると外に居るような感覚が芽生え、何か高揚するものはあるんで、いい考えですよねこういうの。

寒かったけど寝そべっていいスペース?もあって飲食してたらもう1時間は居れただろうなー。

 

トイレはどんな造りかな~と期待して行ったんですが、「やはりここは日本」という後一歩踏み込めてない残念さ。

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ガラス製の朝顔だったらとまでは思いませんでしたが、これ海外だったらどうせ外からは見えないわけだし、朝顔を外向き、ガラス窓の方に配置する大胆さが欲し・・・とにかく惜しかった。

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 部屋と違い、ガラスが二層になってない分、際まで近寄れるせいか、前傾斜してるように感じれて怖さありましたね。ズルズルこぼれ落ちていきそうな感じでなんか落ち着けない(苦笑。

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大雑把にハルカスを60階で300mとしたら、部屋を40階くらいにすれば19階のロビーとで100mずつ違う高さからの眺めを楽しめる。19階や57階のレストランに行ったとしても差を実感出来ますから新鮮さは失われないという点で、あえてのオススメ40階くらい。

 

そしてさらに一歩進めれば38階のコンフォートフロアがよさげだなと思いました。

食い倒れの街でクラブフロアの有用性は見出せないのですが、ラウンジと同じ階なので使いやすいでしょうし、何より気に入ったのはHPにも書いてあるとおりコンフォートスイートの「邸宅のようなリビング」、居心地よさそうな部屋で

 住むならこういう感じの間取りだなーって思いました(詳しくは公式HPで)。

トイレも思い切ってこれくらい開放的にしてくれた方が気分いいと思うんですよね。

masuCopyright © 2015 Kintetsu Miyako Hotels International, Inc.

イヤならブラインド下ろしておけばいいわけだし。

他の階と違ってコーナールームに挟まれたジュニアスイートがないためそれぞれのレギュラーフロアの42㎡/51㎡と違って73㎡/76㎡ととても広くなっているんですが、ただだだっ広くなっている感じではなく、寝室、居間、水周りと3部分に分け、水周りを広めに取ってるところがイイ。

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難点はキング、ツインと1部屋ずつしかないので、必ず泊まれるとは限らない点。

となると6部屋あるコンフォートダブルかなってなるんですが、この38㎡のコンフォートルームを見たことが、これを書くきっかけになりました。

 ダブルベッド1つならビューバスの部屋が造れるんじゃん!と。

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レギュラーフロアのスーペリアやデラックスルームも同じ38㎡なのに、なぜこれと同じ間取りに出来ないンですかね?

それにしてもなんでこれこんなつまらないもん窓際に置いて風呂桶奥に引っ込めたのかなーっていう疑問。

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外から見られてそうでイヤとか落ち着かないっていうような感想を持つ人がいるのはわかりますが、そういう人でも「窓がない方がいい」とは思わないと思うんですよ。

再度書きますが、外が気になるならブラインド下ろせばいいだけだし。

 こんな冷蔵庫やポット置き場を窓際に持ってくる意味がワカラナイ

まーもったいないですよねー、と思いますが、それでも外光が目いっぱい差し込んでくる浴室は明かりの全く入らないのより気持ちイイはず。

 

 たまの気分転換、ホテルに篭って出ないという人ならクラブフロア(38階)のコンフォートダブルで、自分のようにあまりラウンジ利用をしないという人や、ビューバスを重視する方ならプレミアコーナーツインで、というのがプレミアコーナーキングに泊まってみての感想です。

キングの部屋は、部屋食をして特に思ったことですが、広すぎてなんか不便という、無駄に広すぎる感が否めなかったため、やはり狭いツインの方が勝手がよいのでは?と。

ただどちらの部屋も絶対数が少ないですから、デラックスやスーペリアの部屋しか予約画面に出てこないってことはよくあることなんだと思います。自分の場合もそうでしたし。

スーペリアとデラックスの違いはオープンバス(浴室の外の窓側にある壁が一部ガラスの擬似ビューバス)かどうかという点だと思われますので、これはまぁどっちでもいいんじゃないでしょうか。