ヒルトン東京お台場 スーペリアデラックスツイン

 レストランが多く気に入ってるホテルで、どこかで食事と宿泊をと思った時必ず見ているホテルなんですが、禁煙の部屋が少ないのか禁煙縛りで検索しているとほとんど出てくることがなかったのが、年明け8日から全室禁煙になったそう。

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 まず先にファミリールームを除いたデラックス、スーペリアデラックス、プレミアムデラックスと3つあるレインボーブリッジ側に設定された部屋の違いですが、デラックスは扇型ホテルの南側に位置してる部屋でレインボーブリッジの方を向いていなく、バルコニーに出れば見られるそうなのですが「室内からレインボーブリッジが見えない部屋」とのことで、部屋の中からレインボーブリッジが見られるレインボーブリッジの方を向いた5階~12階の部屋をスーペリアデラックス、13~15階の上層階をプレミアムデラックスとしてるそうです(ちなみにヒルトンルームというのは上の写真に写っていない裏側に位置している部屋になります)。

このホテルは客室最上階が15階までと高層な建物ではありませんし、眼前に遮る建物があるわけではないので階数には全くこだわらず、目の前が海なホテルやバルコニーがある場合低層階の方を好んでいるので5階でも全く不満に思いません。

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 部屋に入ってみて最初に感じる質感は所謂4つ星以上で感じるちゃんとしたホテルのそれで、ふと「こういうホテルに来るのすごい久しぶりだな」と浮かんだほどに建物丸々ホテルなホテルに泊まった記憶は相当無く、その独特の華やかさがとても良い。

 40平米の部屋ですが、40平米と聞けば結構広めに感じるはずなのにやはりここも一昔前のホテルで毎度感じる「狭くはないけど広くもない」という体感が数字以下の部屋。

 その分が水回りに割かれているかと思えば、やはり前世紀に建てられたホテルらしくそうではなくて、シャワーブースはなくその代わり洗い場付きの風呂なもののトイレは独立していない一昔前の造り。

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 洗面台を写真で見ますとだいぶ物足りなく映って四つ星ホテルの中でも値段を抑えたホテルに見えます。男の自分としてはゴチャゴチャしていないのを悪くは感じてないんですが、女性の方だと残念な部分かもしれませんね。

 乳液(基礎化粧品セット)がなかったのであるか聞くついでに、同じく目にしてなかったバスローブ、入浴剤(バスソルト)の有無を尋ねたところ全部あるとのこと。

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 頼めば使える(もらえる)ものが用意されていないというのは、それを知らない人が「本来受けられるサービスを提供されておらず損している」様に思え好ましく感じられず、サービス面には疑問符が浮かびます。はっきり言えば隠しているようでケチ臭い。

 どれか一つがないだけ程度ならば「上のカテゴリーとの差別化で」とも理解出来なくはありませんが、あれもこれもとなるとコスト削減目的で隠しているように思え、氷は自分自身でエレベーターホール前の小部屋に取りに行く制でしたし、そういうセコい姿勢を見たくはないクラスのホテルだと思うんですよね。日航時代よりも宿泊料は上げられているわけですし。

空っぽの冷蔵庫も思い切りよすぎて、その決断を評価する自分ですらコスト削減を目的とした手抜きのように見えてしまいましたし。

 要るものは積極的に頼みましょう。

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 洗い場付きなのに溢れ防止の排水口が切ってある風呂桶のホテルがたまにあります。

洗い場付きなのは日本人として必須で喜べるはずなのですが、普通の家庭には備わっていないホテルならではの”溢れ防止の排水口”が風呂桶にあると「せっかくの洗い場付きの風呂なのに・・・」と嬉しさ半減どころかマイナスにすら・・・。

 「止めるのを忘れた結果お湯出しっぱなしで床が水浸しに」という失敗談を子供のころはよくテレビなんかで目耳にしたものなのですが、この残念な組み合わせでもホテルとしたら必須な設備なのかもしれませんけれど、長湯中で足し湯をする都度排水音がとにかく不快で寛ぎ感が減る。

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 部屋に広さを感じない分浴室の壁側に腕一本分程度のゆとりが設けられていて、そのおかげもあり窓のない浴室ながら入り心地はそれほど悪くなかったのは良かった点。

 と、ざっくり部屋を見回して数字ほどの広さを感じないのは、造り(梁の太い細い)の問題なのか、表記(梁を含める含めない)の問題なのか、何かしらはっきりと差を感じる理由があるんでしょうが、今のところは体感でお届けしてます。

 いつかは調べてみようと思っているんですが。

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  古っぽさがなく綺麗目に感じた居室部分の多くは補修の良さというより、改装された結果のように思います。

 場所柄と思えたのはスタッキングベッドで、奥のマットレスが手前に比べ若干薄い。

短い枕を二つ重ねただけなのも貧相で、ホテルのあるべき格からすると物足りない。

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 バルコニーとそこの借景に支えられてますね、このホテルの部屋は。

 些細な事ですが、外気にふれられるといつでも気分が切り替えられる気がして良い。

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 レインボーブリッジってどうなんですかね。(夜景はこちら

泊まった日は文字通り虹色に照らされていましたが、自分にとっては東京タワーが小さい頃からイコール東京のシンボルって感じで、思い入れのないレインボーブリッジでは何も感じなくて(苦笑。

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 室内からレインボーブリッジが見えるこの部屋の番号は末尾#23です。

上の写真はホテル建物の弧中央よりやや南よりに位置した部屋からの眺めで、エレベーターホールを背に右手側が#26までの部屋で奥から若い番号が振ってあり、左手側が#27以降になり#20前後を中心として「特に」数字が大きくなるほどレインボーブリッジが見えづらくなると思います。

こだわる方はスーペリアデラックスで#〇19~〇21辺りを指定されるとよいかと。

 予約時「眺めの良い部屋をお願いします」とだけ伝えていた結果のこの部屋をあてがわれましたが概ね満足。エレベーターから遠くなくうるさくもない良い部屋でした。

MusBee東京浜松町 スーペリアツイン(閉業)

 羽田発の前泊としてアリなホテルじゃないでしょうか。

ホテルの敷地内に滞在することが主目的でない「寝るためだけの宿泊」でないのならば熟考されてからだと思いますが、こういう一切の関わり、人的サービスを排除した料金の安い簡素な宿泊施設、嫌いではありません。

 セルフチェックインは似たようなホテルに宿泊していた経験もあり戸惑いはありませんでしたが、一人でチェックインをしてチェックアウトしてホテルを出るまで従業員の方の声を一度も聞くことがなかった。

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 チェックインは自動精算機?の画面に従い進めていくと部屋へ入室用の暗証番号が書かれた紙が発行され、チェックアウトはその6桁の番号を入力したらおしまい(事前決済だったので)という味気無さ。

一度経験してしまえば対人の煩わしさがない分気楽でいいと思える部分はあって理解も出来るのですが、それを体験した感じやはり人との関わりは大切だなと気づかされます。たとえそれが一言二言、挨拶のみだとしても。

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 広さ23平米の部屋は外から見た通りワンルームマンションを基にしたような造りで、ラオンインとほぼ一緒。

 一人暮らしの人のお宅にお邪魔したような感覚でホテル感は全然ありません(笑。

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 「ホテルに泊まる」「外泊!」といった高揚する部分が皆無なのでさみしく感じるんだと思うんですが、浴槽は狭いものの洗い場付きの風呂はやっぱりいいですし、キッチン(火)は使えるようになってませんが、冷凍庫のある冷蔵庫と電子レンジ、洗濯機と乾燥機までありそこいらは便利。

 「(1泊だし)特に使わないかな」と必要なく思っていたそれらの中で乾燥機、これが意外に活躍しました。

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お風呂に何度も入る方だと宿泊料金の割安なビジネスホテルの場合、替えのタオルを”無料”でもらえないことが多く、自分の経験上ビジネスホテルで一番不便さを感じる点なのですが、この時期常に乾燥したての「暖かいタオル」を使えるというのはよりありがたさがあった。

 なくても困りませんが、あると安心、やっぱり便利といった程度ですが。

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あ、あと風呂の湯温がやはりラオンイン同様、台所脇の給湯温度盤で設定を変える仕様で、熱い湯が出てこなかったので「まさかっ?!」と思って探したらやっぱりあった(笑、と、これもラオンインでの経験が生きたといいますか・・・なぜに低めに設定しとくんだろう?それならそれで一言説明するべきだと思う。

 

 割り切った上で使うなら「アリ」だと思うものの、やはり部屋数がそれなりにあるホテルの偉大さというか、漂う「ホテルの雰囲気」、空気感が自分にとっては大事なんだなと気づかされた滞在でした。

 

2024年追記

 案の定と言ったら失礼でしょうか、2021年ではまだ営業してたようですが、2024年では閉業した模様。ま、あれで宿泊料金割安だったらバンバン予約入るだろうけど、まだ訪れる人全員があの仕様を素通り出来るほどいろいろ端折ったあの世界に慣れてはいない。

ステイビューいかほ

 伊香保温泉の石段一段目そば、交番裏のローソン向かいにあるビジネスホテル。以前見かけた時から気にはなっていたので、思い切って体験してきました。

 「思い切って」と書いたのは、最近は大浴場があることを売りにしてるビジネスホテルは少なくないし、温泉地の宿泊施設なのに「温泉(大浴場)」がないこと。ただこれはホームページにも書いてあることなので織り込み済み。

自分の場合は上の露天風呂に入りに来たので「部屋に洗い場付きの風呂があるならまあいっか」と割り切れて予約を入れました(ちなみにですが、当日予約で思うところに空きがなかったという結果もあります)。

それと一応というか、チェックインの際、親にあたるであろう「お宿玉樹の大浴場を使える」と言われるんですが、無料ではなく1000円かかる上(1名)22時までの利用しか出来ないという説明があったんですが、ホームページで詳細を確認すると11:30~22:00までと書かれてありまして、ということは夜寝る前は入れないし、チェックアウトは10時なので朝起きてからも入れません。部屋に風呂はあるし露天に入って来た後だったので余計に1000円払うまでの利用価値、魅力を感じなかったのが正直な感想。

 ではまるでダメだったのかというと、そういうわけではありません。

まず部屋が想像していたよりも広く快適で、浴槽が充分大きかった。京都で泊まったラオンインのようなの部屋を想像していたんですが、ずっと良かった。

客室は3階、4階、5階に3部屋、3部屋、5部屋となっていて、訪れる前に抱いていた「小規模な宿」の悪い印象はなく、同じ階に最大3組しか居ないということは人の気配(例えば部屋に出入り音やエレベーターの利用音)を感じる機会が少ないということで、その日の利用状況はわかりませんが実際無人のように静けさは言うまでもなく快適で、まぁ隣人運の悪い時は2組だろうとハズレるんですが。

 

 行ってみて驚いたのが、無人のフロントデスク(笑。

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驚きましたがこれは省いているが故。

デスクにある電話を使い内線で玉樹の人に来てもらいチェックインの手続き。それまで数分待つことになるんですが、チェックアウトの際は鍵をデスクの上に置いていくだけでいいという簡素さに軍配が上がり好印象な点になってます。

後は、コンビニが目の前なのも利点ですし(5階に自販機アリ)、自分の泊まった部屋は眺めも良くてこれがこのホテルの印象を最大限良くした理由です。

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腰窓の方(上)は開けていて入って来る風が心地良くて、もう一方は掃き出しの窓(下)で伊香保の階段が見える。

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 ダメな点は大浴場、温泉がないと言うことに尽きますね。上の露天風呂は最高なんですが深夜や早朝には入れませんし。

温泉場における情緒や趣はありませんので、伊香保に行くのが初めてという方には他の宿を薦めたい。ですが、今回開拓して2泊程度までなら食事に困らないこともわかりましたので、露天目的1泊のみで寝るだけと割り切れる人には「ほったらかしで安くてよいホテル」という感想です。