2 岩手 大沢温泉 湯治屋

 他の温泉へ移動。

最初の計画時、青森の十和田湖畔の温泉と2泊ずつみたいな考えでいたんですが、帰りの距離がちょっと長くなってしまうのでどこかもうちょい近く、出来れば上り方面で探していたんですが特に惹かれる感じのところはなかったため、直ぐ近くにある足らなかった部分を満たしていた温泉宿に行くことにしました。

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前泊の藤三旅館に大きな不満があったわけではないのですが、欲しかったのはコタツで、要らなかったのは「選べない食事」。

二食付きの温泉旅館に来ると毎回似たような感想を抱くので「合ってない」のはわかってるんですけど、それでも「二食付き」で泊まるしかない旅館は今でも結構あって、特に週末に一人だったり(ここもそう)、素泊まりとなると販売自体してなかったり、してても数が少なかったり。

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 旅館内に町の食堂みたいな食事処があるのを知ってここに決めたんですが、多くはないメニューながらその中からその時の気分で好きなものを頼めた自由さは思った通り幸せで、これは別に次で書きたいと思います。

 

 経っているであろう年月からして清潔感ある方だと思います。もちろんお世辞にも「綺麗!」と言える感じではありませんけれど、こういう感じが好きな方、耐性のある方ならとても楽しめると思います。

 部屋はコタツがあって大満足。(コタツ代324円)

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 廊下を歩く音はドタドタ、振動もあるし、ふすまに隙間もあって外から鍵もかけれられないし、気を使えない人間の話し声は怒りを覚えるほどすげえうるさい(笑。

お互い慮って、せめて自分だけでも日本人らしく過ごすことを心掛けるしかないですよね。これ(隣人問題)ばっかりは運でどうしようもない。

自分の向かいの部屋になぜか二日続けて3人客(たぶん3人用の部屋なんでしょう)が来てうるさかったんですけど、うるさかったのはその2組の3人客(部屋の外にある靴置きに自分の靴を置くのでわかる)だけで、他の部屋の方は至って静かでしたから。

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 自炊前提の自炊部湯治屋だけあって冷蔵庫は冷凍スペースもある大き目なもの。

食事は全て出前してもらって部屋で食べてましたが、カセットコンロや電気鍋を持ち込んで鍋を食べながら年越しみたいな、自炊の用意をしての滞在にはやはり惹かれます。

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 売店(7時~21時)で飲み物、お菓子やアイスにつまみやカップ麺なんかも買えます。売店が閉まった後でも飲み物(ビールもあり)とカップ麺は、山水閣というホテル風な建物にある豊沢の湯のとこに自販機があって深夜でも購入できます。

 風呂は男性の場合、混浴露天の「大沢の湯」と屋内の「薬師の湯」にその「豊沢の湯」の3つで、カランとシャワーがあって体を洗えるのが豊沢の湯だけなのでそこと、川沿いでめちゃくちゃ開放的な露天しか使いませんでしたが、この露天風呂、雪の時に来たいと思いました。真冬じゃいろいろと大変でしょうけど。

 

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 向かいにあった「菊水館」というかやぶき屋根の旅館(上の画像)。

同じ大沢温泉内なのですが、別旅館という形を取っているようで、10月から休館と書かれてありましたが、近寄って見なくとも泊まってみたくなるくらい雰囲気あったので残念でしたが、こちらに泊まっていると一度外に出て川を渡って向かいの露天風呂に行くことになるのでまあ一長一短。

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 清掃で開けっぴろげだったので覗けましたが、ガスコンロのある部屋もありました。

どういう風に割り振られるのかわかりませんけど、選べるものならトイレや温泉への通路からはずれていた6畳の狭い部屋が自分好み。

 

 Wi-Fiはばっちり入ります。テレビ要らず。

あとはチェックイン前の探検時、山水閣の方から前を通っていたのにわからなかったコインランドリー。マッサージ店の奥にありまして、洗濯機が200円、乾燥が10分100円だったかな?洗剤は売店で30リットル分くらいのが30円で売ってました。

自分のように何度も何度も温泉に入るつもりの人なら嵩張りますけど自前のバスタオルを持ってきた方が快適じゃないかと思います。(自分は持って行ってました)

 泊まっていたのは平日。日帰り客が多いように感じていましたが、いつのまにか部屋外にある靴置きに靴が入っていたので宿泊客はそこそこ居たと思うんですが、早朝も夜も露天風呂には自分入れて最大3人で、混んでいると思うことはありませんでした。

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 最後に「基本」帳場の人全員ぶっきらぼう(笑。

サービスというかもてなされることを求めては行ってませんが、はっきり言って「ちょっと怖いw」。男の自分でもそう感じるくらいなんだから(女性客にはもっと柔らかいのかもしれませんが)、もうちょっとやさしい感じで接して欲しくはあった。

食事処で働いてる人や部屋の掃除をしてる人は挨拶してくれたり普通なんですけどね。

1 岩手 花巻温泉郷 鉛温泉藤三旅館 別館三階八畳

 「ほんの少し遠出したい」という気分から東北の温泉に行きました。

探していて意外だったのは数十件の旅館がある規模の温泉は蔵王くらい。そのため温泉街で気軽な食事をするのは諦め、一泊二食付きで検索しておススメとして一番上に出て来た旅館が丁度良い移動距離(時間)だったので他と比べることなくそのまま予約。

 読みは「(藤三)ふじさん旅館」です。

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平日と土曜で宿泊料金が変わらなかったのも即決出来た理由の一つだったでしょうね。

 場所以外はほぼ下調べせずに行ったため良い驚きが多く、全体的に好印象でした。

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 泊まったのは別館の部屋で、窓は腰上で大きくなく、別館全ての部屋は川側に位置していると思いますが川の眺めを楽しむといった趣のある部屋の造りではないため、別館ならばトイレ付の部屋か、別館ではなく本館か湯治部の方の部屋をおススメします。

というのも、旅館自体や部屋の印象は宿泊料の割には綺麗目という感想ですが、まだ寒かった時に行っているためコタツがないのを残念に思ったのと、廊下や厠が寒かったので部屋にトイレがないのはやや不便だったというのが実感で、部屋風呂はなくともトイレの有無は重要だと思いました。

それとこの別館の部屋にはカーテン等遮光出来るものがありませんでしたが、ホームページの本館の部屋の写真でカーテンが写っている部屋もあったので、朝日を煩わしい、朝の明るさに起こされたくないと思う方はそこらにも留意されて選ぶべき。

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 食事は朝晩ともに、これ以上は望まない充分なもの。

味はどれも程よい味付けでおいしく頂きましたが(特に朝食)、似たような献立になっている夕食はもっと単純な定食類(次に行った温泉旅館がそうなのですが)の方がありがたいと思ってしまったくらい飽きてしまう感じがありました。

IMG_2375 (Large) IMG_2430 (Large)IMG_2440 (Large) IMG_2454 (Large)上段が初日、下段が2日目、左が夕食で右が朝食です

1食500円+で部屋食にしてましたが、これは必要なかったです。特に朝食。

 気に入ってしまったのは「日本一深い自噴天然岩風呂」。

白猿(しろざる)、桂、白糸、銀(しろがね)と4つありまして、白糸以外の3つに入りましたが、とても良かったのが日本一深い自噴の白猿の湯。白猿の湯の写真は撮らせてもらってきてますが、この豪快な造りは実際肉眼で見て迫力を感じて欲しいので直接貼らずに上にリンクとして。

 10人は入れそうな大きな風呂穴の他、隅っこに2人入るのがやっとという小さな水たまりがあるんですが、夏場の屋内プールくらいの水温の湯?がこちらもかけ流しで、サウナで水風呂と行き来するように交互に冷たい方で体を冷やして温かい方へ入ると直後~1分くらいのヌルく感じる具合が凄く快適で止められず(笑。

これがサウナ道で言うところの「ととのう」だったのかもしれません。

「ととのう」という言葉を知ったのはここに行った後5月になってからで、水風呂に入ったことはありますがサウナのことは「我慢大会」くらいにしか思っておらず、利用はするけれど決して「好き」な部類ではなく、長居しやすいミストサウナの方がはっきりと好きというくらいなので、この状態がまだ「ととのった」のかどうかは未知です。

ただ今まで感じたことがないくらい水風呂にいるのが心地良くて時間を忘れるほどの経験だったので、温冷ともに天然で「ととのう」場のここはとても貴重なのでは。

 このお風呂混浴、なんですが深夜帯なら貸切状態だと思います。

自分が利用しようとして覗いた何回かの内半分くらいは利用者誰も居なかった。金曜の夜22時に入った時は出るまでずっと一人貸切でしたし、土曜も日付変わっての2時から3時半くらいの間ほぼ一人。

ほぼと言うのは途中3人ほど湯治部に宿泊されていると思われる方(降りてくる階段からそう判断)が来ましたが、こちらが出ようかと考えてる間に出てしまっていたのでその人らが浸かっているのは2~3分、着替えも含め5分程度なので、利用したいと考えているカップルの方、10分後にもう一度行ってみてください。たぶん居ないと思いますから諦めずに。

 実際ちょっとしか浸かってなくとも温まる不思議な湯。

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 貸切湯は広くはない「家族風呂」という大きさの風呂で、一番最初に入ったお湯がここでしたが硫黄臭を一番感じました。

時間帯で貸切にしなくとも男女別で利用出来、滝が見えるのが特長でしょうか。

IMG_2371 (Large)貸切風呂

 

 今回泊まった別館と本館の旅館部と、食事なしの自炊で長逗留用の湯治部がありますが、泊まった感想としては湯治部でいいかなと思います。

使えるお風呂に差はありませんし、部屋もホームページで見る限りそんなに差は見られなく、むしろ掃き出しの窓だったりコタツのある写真があってそちらの方が良いように・・・見えました。湯治部の方へ行った感じ明確に違うのは暗い廊下と暖房具合。

飲み物は自販機があるので(アルコールも)問題ありませんし、食事の面は売店がなく不安はありますが、湯治部に泊まっていても食事付きのプランはありましたし、素泊まりでも別料金で夕朝食は頼めもするようですから、朝食だけのプランで夕食は思い切って自炊するつもりで行くのも楽しそうでいいんじゃないかと。

それにサービス的には至極簡素なもんで、到着時はそれなりの出迎えがあったんですが、お金を払ってしまった後はしてくれてもよさげな「靴を履いたままでは手に取るのが困難だった1歩分先に置いた手荷物の移動をしてくれることなく」ジーっと見守られ、そして見送りは誰一人としてしてくれなかったので(笑。

ウェスティンホテル仙台 プレミア(ビューバス)

 「いいホテルでした。良さげなホテルと思っていましたが、さらにその上で良かった。」というのが去年の感想で、改めて再訪したら更に更に良く「滞在してヨカッター」と喜びすら感じました。

今回はほぼホテルから出ることのない滞在だったため、滞在度みたいなものはより濃くて、評価を高める様々な場面に遭遇する機会も自然と多くなってました。

唯一改善の余地があるかなーと思えたのは、単なる固さなのかやる気のなさなのか、ちょっとその感じだとホテルに到着して一番最初に接するであろうそこ(ホテルの玄関)で働く意味、必要性を感じられないなと思った子がベルの女の子の中にいたくらいで、男含めた他の子たちくらいの積極性を見せて動いてくれたらもう言うことがない。

 

 チェックインから気分良くさせられることって中々ありませんよね。

ここではたまにあると思います。自分の場合は幸運にも2回泊まって2回とも。こういうホテルでのサービスとはなんたるかということを熟知されてる方なんでしょう。

至極当然な事なんですが、少々面倒な事を頼むとイヤな素振りを見せる人も少なくないのに「お手伝いできて幸せです」と言われんがばかりな感じで、むしろ頼んでくれたことに感謝される勢いの対応をしてくれる。

立ち姿からして他の人とは違うなと感じたのですが、このホテルで働いている人で気を抜いて働いていたり、いい加減な気持ちで働いている人居ないんじゃないか?って思えるほど、とにかくどの人と接しても不快な気分にさせられないどころか、良くしてくれる。

 

 このカテゴリーの部屋はツイン(ハリウッドツイン)のみで48平米。

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 前滞在のスーペリアと違い、部屋の第一印象は「狭っ!」

でしたが、ただのツインとの併用ではなく、最初から「ハリウッドツインの部屋」として造られている部屋のようなので好感度(使い勝手のよさ)はとても高かったです。

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数字の上では48平米(プレミア)と42平米(スーペリア)で6平米の差もありますが、スーペリアは長方形の部屋で窓までの奥行きが凄く感じられたのに対して、今回泊まったプレミアは正方形に近い形状の部屋で窓までの奥行きがないため、スーペリアにはあった「部屋に入った瞬間の豪華さや贅沢な感じ」みたいなものはありませんでした。

バスルーム含めた水回りがスーペリアと違ってしっかりとしたドアで区切られ広く独立した形になっているため、音や光を遮断出来る分連れに与える影響が少なくていいとは思いましたが、とにかく造り(建物の構造的にも)が残念で、それらを感じるだけの広さはあるものの厳しく言ってしまえばそれだけで物足りなさのが大きい。

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このプレミアは角部屋にあたり浴室に窓が二面あるのですが、残念ながらそれらのガラス全ての下半分が曇りガラスになっていてちょっと”ビュー”バスとは言えない残念な仕様。

 ちなみにこの部屋に泊まった経緯ですが、このホテルのビューバスがこの残念な仕様なのは既に前滞在時前から知っていたことなのですが、じゃあなぜ今回この狭く豪華さを感じない部屋にわざわざ宿泊したのかというと、それは禁煙や1ベッドと絞っていくと同カテゴリーで同条件の部屋が連続しては空いていなかったためで、とりあえず連泊の予約が出来る全く違う部屋を予約して、第一希望として前滞在と同じく「禁煙のスーペリアでキング1ベッドの部屋を」、禁煙以外の部分は「移動なしに同じ部屋を使える事を最優先で」というリクエストでお願いしておいたら、チェックイン時にこちらの部屋を薦められ下見をした結果差額を支払いこの部屋に滞在することにしました。

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 窓は二面あるだけあって明るいんですが、贅沢な空間とまでは感じられなかったのが正直なところ。水回りの広さとしては贅沢だと思います。

ただ広さはあってもご覧のように視界に映るものがとても限られているためどうしても残念に感じてしまう。

 これだけ広くてもトイレは分かれた造りではありませんから、連れの方がどちらかを使っていれば不便に感じる場面は多いかと思いましたし。

自分の場合ノートパソコンを持ち込んで動画を見るんですが、この目の前にそびえたつ柱がこれだけ大胆に視界を遮るんですから、構造的にこの柱を左右どちらにも動かせないんであればせめてここにはテレビを埋めるべき。もしくはこの柱の向こう側は普通のガラスにして景色を見せるべきだと思いました。

 またシャワーブースはありますがレインシャワーはなしといったように、スーペリアと設備面で差がないのも不満というか「スーペリアでいい」と思わせる一因でしょう。

という感じでせっかく広めに造られた浴室も曇りガラスと正面の眺めを遮る柱のおかげで、居室の方で失っているモノの挽回には到底至らず・・・。

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 居室部分を「狭い」と書くと語弊が生じるかもしれませんが、その一目に飛び込んでくる広さに「(宿泊料金が)高い部屋な感じ」がしないんですよ。

実際「狭い!」って程までじゃないんですけれど、このなんとも微妙な感じを伝えるのに適切な言葉が浮かばない。

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自分の場合この部屋は初体験でありましたし、こういうブログを書いている手前滞在する興味はありましたが、一度泊まってみた今わざわざまたこの部屋を選んで泊まろうとは思えていません。

自分が予約した宿泊料とその当日のこの部屋の宿泊料との差額が1万~15000円くらいだったんですが、スーペリアの50%増しの良さはなかったなという感想。スーペリアで充分というより、スーペリアの方が良かったかなーとも思っていました。

外光の入るフロは間違いなく良いんですが、スーペリアの風呂が悪かったかと言えばそんなことはなく、やっぱりあるべきはずの眺めが曇りガラスで遮られてしまっているという無念さがあるんでしょう。

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 夜景。まぁ特別感じ入るものはなかったですね、馴染みがなさすぎて。

22時くらいでもう車は全然通らないから見た目的にも寂しいしつまらない。

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 用事的には駅前のホテルの方が便利でしたが、わざわざここにしてよかった。ここにしただけのモノが払う料金以上にあって、素晴らしく満足のいく滞在でした。

また仙台に来た時は他のホテルにも泊まってみたいんですが、まー悩みますねここが良すぎなので。