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コロナ禍での宿泊料と震災後の宿泊料の比較 其ノ弐

 引き続き震災後とコロナ禍での宿泊料比較。画像全て一休.com

 ザ・リッツ・カールトン東京。

 2012年2月平日36781円(消費税・サービス料込)、土曜49833円(〃)が最安。

2020年8月は8%のポイント即時利用で平日57524円(消費税・サービス料込)、土曜59876円(〃)が最安。

朝食付きのプランになりますが、ルームサービスでの提供はなくレストランでのみ。

 平日3万円台半ばという宿泊料金から、震災後1年を目前とした2012年2月でもまだ需要が回復しているような感じはしません。

 2020年8月5万円台後半の宿泊料は近所にあるグランドハイアットの1.5倍以上。

いかに高層好き、部屋の広さは2割くらい広いとはいえ、朝食もルームサービスは選択出来ませんし、強気すぎに見えました。

 活用の提案という受け身な姿勢ではなく「朝食はルームサービスでのみ」という強気の対策をしていて欲しいホテルなんですけれどね。

 

 

 シャングリ・ラホテル東京。

 2012年2月平日36729円、土曜43313円が最安。

2020年8月になると平日62495円、土曜74510円に。

こちらも朝食付きのプランになってますが、レストランが営業してる日はレストランのみで、営業していない日はインルームダイニングでとのこと。

 其ノ壱からここまで見てきた中で抜群に高い。朝食無しのコンラッド、朝食付のグランドハイアットの倍。

 気に入ってたホテルでしたが、2013年の滞在でサービス低下を感じて以降足が遠のいてしまった理由にはこの宿泊料の高さもあります。

時期は忘れましたが過去7万円以上がずらりと並んだ月があったり、今まで書いてきた震災前からあるホテルの中で一つ抜けた高い料金を見かける事が多くなってからは、「アレ(料金)であの(サービス)・・・」と思うようになってしまって候補として見ることもなくなりました。

 ただここのメロンジュースは「真(本当という意味での)のメロンジュース」で、駅やデパート内で生搾り?ジューススタンドを見かける度に思い出して行きたくなるんですよねー。

あまりイヤな思いはしたくないと言いますか、良い思い出は良い思い出として残しておきたい派なので。。。

 

 

 ここからは2012年のものはなく今後の記録として。

 フォーシーズンズホテル丸の内東京。

 日曜日に55991円の日もありますが平日は61074円で、土曜は66170円(13%のポイント即時利用の場合)。

上記料金の部屋は44平米で朝食付きでもありません。

 今日(8月9日)の時点で「部屋おまかせプラン」で平日週末関係なく税・サ込57000円から売られていますが、ここは5万円を切らさないホテルというのが自分の印象でして、前を通る度に「一応」その日の宿泊料を調べてみるんですが、いつみても(週末なので)7万円台で、自分が泊まる可能性のある中ではこのホテルが一番高嶺の花。

 

 

 アマン東京。

 15%のポイントを即時利用で、平日96780円、土曜107525円。

朝食付きのプランで8月中はルームサービスでとのこと。客、ホテルどちらの側から見たってこうするのが現状最善ですよね。

図抜けて高い宿泊料ですが、ほかのホテルならスイートで売ってるような広さの部屋なのでシャングリラの感想とは違って割高とは思っていません。

 開業前には自分の持ちうる最強のコネを使い開業日に泊まろう、なんて考えていた東京のアマンでしたが、オープンが近づき詳細を知るにつれ好みの感じとはズレたホテルになってるようで、「星※やみたいだな・・・(当然実際は雲泥で全く異なるものでしょうが)」と興味が失せてしまい、現在に至ってるんですが、東京で一番高いホテルと思うと一度は行ってみようと思うのですが、いかんせん近くのパレスホテルへも泊まっていないのと同じ理由で、皇居と東京駅から新橋駅あたりまでのJR線路に挟まれた一帯があまり好きではないんでしょうね、静かな空間こそ好むものの人の賑わいがないエリア、よりも繁華街の方がまだ好きなのでなかなか気分転換のみで訪れようということにはならなくて。

そして今回見ていて初めて知りましたが、ルームサービス24時間じゃないんですね。開業当初からこうなのか、コロナ禍の今そうなのか調べてはいませんが。

 このホテルの開業にはまだ関わっていたんだと思うんですが、やっぱり創業者が離れてしまってはその魅力、自分が海外をフラフラしていた時に知って思った「いつかはアマンに」という気持ちも薄れてしまって、コンセプトは生きていてもその魂やセンスは存在しないんだろうなぁ・・・というのが賢島や京都、そして東京を見ての感想です。

 

 

 アンダーズ東京。

 平日46992円、土曜50058円が最安。

ここも朝食付プラン。ですが今(9日)はルームサービスでの提供はなしの模様。

 ここも開業前はいつ行こうかと考えて楽しみにしていたホテルだったんですが、やはりホテル公式ホームページや予約サイトで詳細がわかってくるにつれ段々と興味がなくなってしまったホテル。

ざっくりわかっていたことですが、ここらではっきりと小規模なホテルよりもレストランがたくさんあったり館内設備が色々あるホテルの方が好きなんだなと気づきます。やはり部屋数が少ないと抱え込める総宿泊客数も多くはないので、その容量以上のダイニングを設けるのは無理があるんでしょうね。アマンもそう。

虎ノ門という場所の微妙さはあると思っています。ハイアット贔屓なので食事にだけでもと行こうとした事は何度かあるんですが、地図で見ると六本木からも新橋からも近いのにここいらへは一度しか行ったことないってくらい馴染みのない一帯で、まーここ周辺で働いてる人か用事のある人じゃないと偶然前を通りがかるなんてことはまず発生しないだろう地域。

という場所柄の不人気さ?のようなものが、そのままホテルへの人気≒宿泊料に現れているようで開業当初の強気な宿泊料、というかこのホテルブランドの方針が東京っていう勢いの枯れた街には合ってないように感じていますが、泊まったら変わるでしょうか。

 

 

 そして自分の気に入っているホテルでもう二つほど。

 セルリアンタワー東急ホテル。

 最安はダブルという28.4~31.2平米、140㎝~160㎝幅のベッドという設定に幅のある部屋で、このからくりは旧シングル、デラックスシングルをまとめたからだと思われまして(旧シングルが28.4平米140㎝ベッドの部屋、旧デラックスシングルが31.2平米160㎝ベッド)、なのでキング(160㎝~)というやや広めで1000円ほど高くなってる部屋を選択して、平日土曜変わらずの24700円均一。

ただ上の画像のは通常14時から可能なチェックインが16時以降からになっていて、チェックアウトも通常12時のところ10時で、朝食もないプランになってます。

通常通り14時チェックイン12時チェックアウトのプランになりますと(下の画像)、2割ほど上がった29314円均一で、24700円のプランにはないお盆期間中にも予約を入れられるようになります。

 おススメのデラックスキング(ビューバス)では消費税・サービス料込34485円。

 そんな、凄い良い部屋、良いホテルと気に入ってるわけではなくて、このホテルにはただ良い思い、思い出があるだけで、なんとなく籠りで泊まりたくなるホテルなんですが、今の渋谷なら年末に見たストリームエクセルとで迷いますし、この金額で籠り目的ならどこでもいいので、はっきり好きなコンラッドかグランドハイアットにしますよなー。

 

 

 ストリングスホテル東京インターコンチネンタル。

 23~24平米のデラックスダブルという部屋が最安になるのですが、30平米のデラックスキングを選択してます。平日22470円、土曜23465円が最安。朝食なし。

  (詳細がわからなかったので公式ホームページを見ましたが全くわからず。スタンダードルームというカテゴリーの中にデラックス、プレミア、エグゼクティブとあり、「デラックスルーム」をクリックしても客室面積24-38平方メートルと大雑把すぎる表記があるのみで、(写真はありましたが)これじゃツインがあるかどうかすらわからなく見える。

下の画像から判断するに、23~24平米の部屋がダブル、30平米の部屋がキング、そしてツインの部屋が38平米なんでしょう。にしても予約サイトのが詳しいわかるのは直した方がいい。)

 このホテル、部屋は微妙なんですが、ホテル全体としての空気をとても気に入っていて(吹き抜けが好きなんだと思われます)レストランだけの利用でも来ているくらいなんですが、普段から若ーーーーー干割高。

実際の稼働率は知りませんが、虎ノ門ではなく品川駅、新幹線が止まるのがデカいんでしょう。泊まった感じでも外国人の利用が多いように見えましたからそこらが強気の理由でもあり今の宿泊料(これくらいが部屋の広さから適正だと思ってる)になってるんだと思いました。このホテルはプールもスパ施設もありませんから。

 広けりゃいいってわけじゃありませんけどこのコロナ下でなくとも3万円台で23~24平米ってのはちょっと高過ぎるか狭すぎる。30平米でもこのホテルの部屋は梁のせいか天井がやたら低く感じ狭く見えていたので、泊まるならば38平米のデラックスツインも候補に入れ選ぶと思います。

ちなみに23~24平米の部屋(デラックスダブル)で3万円台半ばまで払うとレストランでの朝食が付くんですが、日にちは違えど朝食は付きませんが48平米のコンラッドや、ルームサービスも選べる朝食付いた42平米のグランドハイアットと同程度の宿泊料金というのを見ると、こういう状況でもやっぱり強気で割高過ぎと思えます。

 

 前半(其ノ壱)と後半(其ノ弐)とでそう意図して分けたわけじゃないんですが、後半はこのコロナ下でもさほど宿泊料が下がってるように感じないホテルが並びました。

直近を正確には覚えてませんが、たぶん下がってるんですよねこれでも。

ストリングスなんかは前から割高なだけでアマンなんかは見てもいませんが、上に書いたホテルのどこも最安料金にプラス1万2万の宿泊料、だいぶ高くなっていたところからの1万2万引きなので、震災後のレートがわかるリッツやシャングリラだと比べてみれば一目瞭然、きっと5年前くらいの感じですよね。

 7月分を見ていませんのではっきりそうと断定までは出来ないのですが、自分の目にはGOTOキャンペーンの35%をあらかじめ乗っけてるホテルとそうじゃないホテルがあるように思えました。

コロナ禍での宿泊料と震災後の宿泊料の比較 其ノ壱

 以前震災後ひとまず落ち着いた頃のものと比較しつつ記録として。画像全て一休.com

 まずはコンラッド東京から。

 2012年2月一番安い日が31300円、土曜でも33350円の日が(税・サ込)。

そして2020年8月、平日は31141円で統一されていて、土曜は34415円。

ですがこれは2012年の画像と違い消費税・サービス料は含まれておらず、込みでの金額は36054円と39848円。

それと予約時点でカード決済を選ぶと5%のポイント(それぞれ1800と1990円分)がもらえるのでそれを引くと、平日34254円、土曜37858円が総支払額になり、2012年当時から消費税とサービス料が上がった分を考えたら同じくらいですかね。

 コンラッドは好きなホテルなのでよく見ていますが、立地的にちょっと人気がないのか同じ頃に開業したマンダリンオリエンタル、シャングリラ、ペニンシュラと比べ若干安目になってる事が多い印象。

 

 

 次グランドハイアット東京。なぜか2月のがなく1月のものになります。

なので最初の週の土曜は3万円でありますが、平日は30000円か36000円、土曜は36000円が最安(税・サ込)。

2020年8月は最安が平日で33712円(税・サ込、ポイント即時利用)、ですがこれを書いている日の翌日という特殊な条件下なので、下旬だと土曜日でもある35752円が実際の最安で、更にこの宿泊料金で4000円くらいはするインルームダイニングでの朝食が2人分ついてくるプランになってます。

それらを引いて考えた部屋代を28000円、消費税サービス料の上昇分を考えれば単純に2012年の料金から7%高くても同じくらいの危機的状況と判断しているはずで、やはりそれ以上のかなり厳しい状況なんだなと思いました。

 ディプロマットスイートが予約サイトに出てるのは珍しいですね。そして平日とはいえ10万を切る、しかも朝食付きですから。

 ここも好きなホテルの一つなんですが、3月末に公式の予約サイトを見た時グランドハイアットよりパークハイアットの方が安くて驚き。

概ね平日40000円くらいの室料で適正というのが自分の感覚なんですが、ここ数年はそれを超え、築年数や部屋の広さを考えるとかなりな割高に見えてたんですが、これは外国人の利用、立地による需要が高いと見ていました。

 

 

 次、マンダリンオリエンタル東京。

 2012年2月の最安は平日が42000円、土曜で53000円。

2020年の最安は、アメリカンブレックファスト(のみ)のインルームダイニング付きプランが13%のポイント即時利用で消費税・サービス料込平日55475円、土曜61422円。

 このホテルグループとはバンコク、台北とともにどうも相性が悪く印象が良くないのですが、上記設定の朝食付きプランではチェックインが16時からとなっていたり、和食の朝食を選べずアメリカンブレックファストのみってのがグランドハイアットとは違っていまして、和朝食は朝食の中でも一番高い金額になっている場合が多いためそこに制限をかけているのはセコイと言っちゃーセコイ。

 自分の見てる限りこことペニンシュラとフォーシーズンズ東京は中々50000円を切る料金を見ないホテル。

 

 

 ザ・ペニンシュラ東京。

 2012年2月平日38000円、土曜50820円が最安。

2020年8月は平日52880円(消費税サービス料込ポイント即時利用)、土曜56723円。

ペニンシュラも一番安いプランで朝食付き。マンダリンオリエンタルとは違い部屋食で和朝食も選択可能。

 比較して見ると税・サ込みで4万円切る日もあった2012年の異様さ。

 近くを歩くことはあるんですが、泊まるには至らないホテルの一つ。

 どうもこの皇居とJRの線路の間に泊まるのはつまらなく感じて、泊まる選択肢には挙がってこない一帯で、ペニンシュラへ食事に行こうとはよく思っても泊まろうと考えたことは今までで一度きり。

ここら辺に泊まることになったとしたら帝国の方を先に考えるので、何か特別な縁が生じないとなかなか機会には恵まれないと思ってます。

 

 パークハイアット東京。

 2012年2月平日は44179円、土曜52000円が最安。

2020年8月こちらも朝食付きのプランが最安で、平日42687円、土曜45356円。

26周年を記念して26%オフの料金に、スパ施設無料(通常1人4400円)、アメリカンブレックファスト(のみ)のルームサービス、13時のアーリーチェックイン14時のレイトチェックアウトで25時間滞在確約と3つの特典付き。

 「結構がんばったプラン」というよりも「かなり苦しい」と見えた印象。

 26周年で26%オフとあえて切りの悪い数字を出すくらいなら、どうにかチェックインタイムを12時からで26時間滞在出来るようにしたらまだカッコ良かったんですがね。

レストランやスパの営業がどうなっているか、どういう風にしているかは調べてないので知りませんが、まぁしっかり管理出来るほどの密度(利用量)なんでしょう。スパも部屋の滞在時間延長も利用客が少ないのであれば無料で開放しようと損まではない勘定なので、ホテル側が身を切って血を出してまでのサービスというほどではないですし。

 2012年の方はプラン内容、特典の有無といった詳細がわからないのですが、パークハイアットもさすがに古くなってきたと言う事なんでしょう。と自分は思いました。

良いホテルなのは間違いないと思いますが、今回のこの宿泊料の設定と特典内容から(今までもホテルクレジットがついたプランや、実質35000円くらい(税・サ不明)の宿泊料は過去に見たような記憶があるんですが)その人気に陰りが?という風に感じたのは自分だけではないんじゃないかと。

 

 ここまで見て来て、どのホテルもとりあえずこのコロナ禍では朝食付きのプランで販売することでなんとか「見た目上の宿泊料」を保つ、ための苦肉の策と見えました。

ここらクラスのホテルに自分がしていて欲しい新型コロナウイルス対策(料飲部門)としては「もう全てルームサービスのみ」なんですが、まぁこれは費用、人員の問題からそうは舵を切れないんでしょう。

 今回の天災(人災ではないことを願ってますので)、震災後の復興時と違って、応援するという意味では一緒ですけれど、まだまだ終息や好転の兆しが見えないだけに両手放しに「安い安い」という風にはなれませんね。

伊香保温泉 横手館 本館西棟客室

 ここの写真を初めて撮ったのが2013年の1月だから7年越し。”やっと”泊まりに行きました。

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 やっとになった理由。

  1.  直前の予約が困難
  2.  自分の旅行体系として2食付きしか”ない”旅館が好きではない
  3.  宿泊料を調べたら「普通の旅館」だった

と、この7年の間伊香保に何度も来ていて泊まらなかったのは、泊まろうと思っても前日や当日の検索では結果に出てこなくて予約出来ず、もし素泊まりがあればもっとあっさり泊まっていたと思いますけれど、2食付きの旅館の料金としてはどっちつかずの中途半端で微妙な、当たりハズレがはっきりと分かれる価格帯のため「大きく二の足を踏んでしまってた」というのが正直なとこ。

 ただいざ予約を入れ調べてわかったんですが1と2については予約サイトを見るのが好きな人だとハマりやすい罠だと思うんですが、銀山温泉の旅館と同様公式ホームページから予約となるとかなり柔軟で、泊まりたかった西棟と常磐苑は当日の14時まで素泊まりでの予約も可能な状態でありました。

 

 まずは食事から。

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 チェックインで小奇麗なとこに案内されたんですがそこはダイニングで、書くにあたり調べてみたら部屋食よりもそのダイニングで食事をするプランの方が1000円高い設定でしたので、ダイニングでの食事の方に力を入れてるんでしょう。

 自分の選択は断然気楽な部屋食です。

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 正直あまり華美ではない、宿泊料金から考えて「これくらいは」と思う程度の料理。ただどこぞの旅館と比べればがんばっているように感じました。

 はっきりと美味しかったのは嶺岡豆腐くらい(上の写真の左上)。

 部屋食の欠点として、もちろん最大限気を使ってくれてはいるでしょうが、どうしても焼き物他、部屋で火をつける鍋以外の料理は間が悪いと全て冷めてしまってから配膳される可能性があって、それは宿泊客が多ければ多いほど運と言いますかどうしようもないところ。

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 ダイニングは一品だしと書いてあったので、そういう面ではこういう食事を出来立ての状態で食べたいのであれば、時間がかかったとしてもダイニングでの食事を選択した方が良いという事での差額なんでしょう。

 鍋の鶏は普通にウマかったですし、こういう食事がキライなわけではなく、とにかく献立を見た時点でワクワク出来ないというのに不満なだけで、献立からある程度味の想像がついてしまっている状態で待っているわけですが、いざ料理が運ばれてきて目にしたものに驚きがないとやはりときめけず。

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 あと常々思っていることですが、「連泊」客のことを考えて作ってる献立じゃないんだろなーっていう旅館が多すぎだと感じます。

実際の需要がそう(1泊2日の宿泊客が多い)で仕方のないことと理解はしてるんですけど、いい宿へは基本2泊から考えるようにしてるため自分で選択肢を狭めてるジレンマがあります。

 写真は撮りませんでしたがデザートは普通。

マティーニグラスのようなのにプリンとりんごがのっていました。

 

 朝食は上等。ホントこれくらいの朝食が丁度良い。

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味噌汁は固形燃料で温めるようになってまして、おいしすぎておかわりが欲しかった。

 

 次、風呂。

 木造の本館に風呂付の部屋はなく(別館の部屋にはあります)、月光折鶴という大浴場が時間によって男女切り替わり、それと先着順ですが空いていれば何度でも利用可能な無料の貸切家族風呂が3つ(毎時ちょうどからの50分間)。

どの風呂も源泉そばの露天風呂と同じ黄金の湯の掛け流しで、露天風呂がないのが残念と言えばそのとおりなんですが、貸切風呂が3つもあって無料というのはかなり良くてありがたい。

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 脱衣所に水筒が置いてあり冷水が飲めるようになってましたが、大したことじゃないけれどこういう心遣いがあると気分はとても上向く。

到着後月光、朝に折鶴とどちらへも入ってみての感想ですが、月光の方が広く開放的と感じたんですが、なぜか狭めの折鶴の方が気に入りました。窓の向こう側の差か、雰囲気が良い。

IMG_4418 (Large)貸切家族風呂・壱

 貸切風呂は時間になると部屋へ電話がかかってきて、鍵を受け取りにフロントへ行き案内される~という方式で、夕食後と朝食前にを利用しましたが、どちらも4人は入れる広さ。18時~19時の夕食前で考える人が多いようなので、そこらがいい人は予約後速やかに電話して押さえるべきでしょうね。

 

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 そして期待はしなくとも一番大事な部屋ですが、宿泊料金が一番安いのは玄関に向かって立っての右手側(上の写真、横手館と書かれた照明のある側)、歴史そのままの本館西棟。

部屋に風呂トイレ洗面等の水回りは一切なく、暖房はあるけれど冷房なし。今回泊まったのがこちら。

 次に安いのが繋がってはいるものの後になって増築したと思われる(今は使われていないフロント、ロビー玄関が裏手にあった)別館常磐苑の部屋で、こちらは部屋に風呂トイレはついていて、冷房もアリ。

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 一番高く設定されているのが10年前(平成22年)に改装された本館の東棟で、トイレ洗面冷暖房があって風呂だけない部屋。

高いと言っても西棟の部屋との差額は2名で税込み4400~8800円程度。

 この東棟をちょっと覗かせてもらった感想としては「実に綺麗(当たり前)なんだけど味気ない」で、こういう部屋に泊まりたいのであれば他の旅館の方がいいはず。

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 外から見た感じ結構大きい旅館と思っていたんですが、実際広い(東西に長い)は広いんですが、総部屋数は40とそれほど大きい旅館ではありません(一昨年泊まった森秋旅館は80室でしたし、敷地が桁違いに広いホテル小暮は111室)。

 西棟以外に「どうしてもこの旅館に泊まりたい」理由が見当たらない自分には、旅館全体で一番泊まりたかった「西棟の中でも一番良いと思える」部屋に泊まりました。

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 3階西棟側の角部屋「あららぎ」。

他のどの部屋とも違い、部屋の中に広縁までの縁側があるのが特長。

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 大工だったというおじいが(生まれる前に他界)こういう小洒落た造りの家を建てていたのが幼少期の記憶としてあるせいか、居心地とは関係ありませんし、部屋に居て見て過ごす部分ではありませんからどちらかと言えば無意味と思ってるんですが、こういう余分なものに惹かれます。

 古い建物、部屋だと不便な部分が多いですけれど、それを我慢出来る良さがある。

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 とは言っても、部屋は普通。

ビリヤードのキューが好きで寄木細工にも興味を持ったことがあったので建具の組子には目が行きましたが、興味ない人にはただの和室でしょう。

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こんな凝った造りの部屋なのにところどころ手入れが行き届いてない部分も目についてしまい、それはすごく残念。

 目の前が金太夫(旅館)の裏側で眺めはないに等しく、横手館より奥には何もないため人通りはほとんどなくて、「不満」ではないんですがその無さがただただ残念で、広縁の椅子に座って日向ぼっこしてるとかなり暇で静寂すら感じます。

同じような広縁があるのなら向かいの東棟の部屋からのが「眺め」はマシでしょう。

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 「何かしよう」と思っては行ってませんが、これぞ正しき温泉旅館と言わんばかりに風呂へ入る以外やることがないんですよね。

草津みたいな広い温泉街じゃないので行けば行くほど無目的にウロつくことはなくなって、今じゃ石段沿いの店はほぼ素通りですし、かといって岩手の温泉くらい何もないわけじゃないので完全に籠ろうって気にもまだなれておらず。

IMG_4349 (Large) IMG_4355 (Large)IMGP7640 (Large) IMGP7641 (Large)

 寝転がろうと思ったら押し入れにも布団がなく勝手に敷くことが出来なくて、それが不便と言ったら不便でした。畳に座布団枕で寝そべりましたが。

 反対に便利かなと驚いたのはエレベーターがあったこと。

3階まででしたが(西棟は4階まである)こういう旅館だろうと必要に迫られてなんでしょうね。

部屋からは遠回りになるのも理由ですが、自分にとっては木造建築に泊まりに来てるのに風情がなくなるというか、雰囲気が崩れるため部屋への案内時に一度使ったっきり。

 さほど寒くなかったせいか、トイレは部屋になくても気になりませんでした。

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洗面は部屋の前だったので、部屋から出る必要こそありましたが、もし部屋内にあっても移動距離的にそんな変わりはないくらいの近さにあって不便さ感じる事なく使えてました。

 部屋の冷蔵庫内の顔ぶれがすごく好印象で珍しく撮影(笑。

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 瓶の飲み物って好印象なんですよねー。

コーラやウーロン茶なんかガラスの瓶で飲む方がおいしいと思っている派でして、風呂上りのポカリやオロナミンCは最高にウマいし、この選択最高。

 館内にはソフトドリンクの自販機があります。

大浴場手前には牛乳系の自販機もあって持ち込みせずとも十分でしょう。

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 値段也のいい旅館だったという感想です。

ただ一方で部屋、食事、サービスなど様々な面で物足りなく思う人も少なくはないだろうなとも感じていて、それは館内を探検していた時に思った「もうピークを終えてしまった旅館」という見立てがしっくりくるかなと思います。

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 広間(宴会場)はもう使われていないようでしたし、新館に当たる別館常磐苑の屋上には足湯プールやマッサージチェアがあったんですが、それらの案内はありませんでしたし、写真の通り使われてないのは歴然で、こんないい眺めのある場所があるのにカビ臭く放置されてるなんて哀しさを感じました。

 これを仕方なく思えるのは伊香保においてもここはけっして「高い旅館」ではないという事実があります。

IMG_4364 (Large)西棟四階

 そのシワ寄せはサービス面でも現れていて、例えばチェックイン。

他の客らと到着がかぶってしまい仲居さんが全員出払っていた。というのならわかるんですが、そうではないのに何のためにあそこ(ダイニング)で待たされ、宿帳を書く必要があるのかわからなかった。その時出されたシイタケ茶はとても美味だったんですが。

 食堂の場所を知る必要のない部屋食を選んだ自分にとっては食堂への案内は必要ありませんから、玄関からそのまま自分の泊まる部屋へ案内してもらってそこでゆっくりそのお茶でも飲みながら記帳させてくれる方が所謂高級旅館のそれですし、1秒でも早く部屋に入れるのは客としてありがたいことなので、そうする場合と比べ、宿側の人手と、手間と、客にかける時間はそう変わらないんじゃない?なんて思っていました。

 玄関からその食堂までの案内が女将というわけでもなかったですしね。

すべて仲居さん。ちなみに女将らしき人の姿を見たのは最後会計時の帳場でのみ(笑。

 

 7年前の投稿の時は吉田屋旅館に泊まっていて、真冬の大雪に出くわしたのもあって石段周辺の徘徊のみで、目にした旅館は石段沿いのばかり。

石段沿いでは下の方の千明仁泉亭が別格な佇まいで、次点に木造四階建ての迫力で歴史を感じさせるここ横手館という感じで、特に暗くなっての雰囲気は抜群のものがありました。

 その後何度か伊香保を訪れ知ってくるんですが、伊香保温泉での高い旅館というのは、千明仁泉亭(34室)、古久家(39室)、ホテル小暮(111室)に、別館タイプの福一別館諧暢楼(8室)、塚越屋七兵衛別館香雲館(10室)、かのうや別邸そらの庭(9室)、ら辺。

 この6つから今後泊まるかもしれないのは、別館タイプは好みでないので、千明仁泉亭、古久家、ホテル小暮のどこかになるかと思うんですが、食べたいと希望してない食事のために高くなってしまう旅館に泊まるのはいつになるやら。それくらい伊香保の食は少ないながらも充実してる方だと思ってます。