国内

6 うなぎの旅 五 割烹蒲焼 大観楼

 鰻を食べたいなと調べると、今回行った大観楼とウェスティンの近くで前を通っていた開盛庵という二つのお店が仙台では有名なようで、創業の早かった方という安易な選び方をしました。

 駅(メトロポリタン仙台)からタクシーで910円。

まず見た目に老舗の感じは全然なく、「旧老舗」という雰囲気の鰻屋で、それが博多の店とカブリ若干イヤな思いがよぎる。

店に入るもなんか雑に感じる応対をされハズレ気分が一気に上がる。

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きちんとしてもらってるんだけどどこかファミレスでパートの接客を受けてる様な乱雑さで(うなぎ自体はそこまで高くないですけど)高い店に来た気がしないというか、老舗の専業の接客という感じではなくこれもまた博多の店とカブる。

 坂東太郎を食べてみたかったのですが最近入荷がないそうで、うな重竹3900円を。

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 第一印象、骨を感じる。

口の中に骨が刺さるようで痛い。トロけるような柔らかさはなく、ふんわりでもない特長のない中途半端な印象。味は蓮田の魚庄に似ていると思ったのが第一印象で、やや甘さを控えめにしたような感じ。

けれどご飯は硬くなかったりと、全体的にやや好みから外れていて平凡な美味しさという感想になってしまい、(次回)別な店があるなら他へ行くという感じで絶対的な存在には程遠い。

 そして一冷まししたようなヌルさ(これも博多の店と一緒)。

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 二度と行かないってほどでもないんだけれど、もう一度行く気にはなれないとも思えて、もう「老舗」の味(看板)を守っていればそれだけで自分のような客が十分に来るような、観光地、ないし人口の多い街で古くからある「だけ」の老舗という看板でやってる店に「KAIZEN」は望めないものなのかも知れませんね。

 結果として大都市の店には悲しい気持ちにさせられてばかりで、辺鄙(失礼)な所の店に客が集まってる、評判が良い、というのが本物なんだなと思わされました。

5 ベッド メトロポリタン仙台 エグゼクティブフロア

 ホームページの仕様を変更した影響か現在見ることができないのですが、ホームページにあった去年のインフォメーションに

「シモンズベッドの中でもグレードの高い8.25インチポケットコイルベッドをフロア全室に採用いたしました」

と書かれていて、マットレスにエアウィーヴを使用したと謳う部屋もあり睡眠に力を入れている感じのするホテルで、泊まった部屋は18.1平米でシティホテルとすれば狭い部屋ですが、色味が落ち着いていてシックな雰囲気のある「狭いけれど好印象の部屋」だったため、この改装された部屋のベッドは「同じ仙台のウェスティンに対抗してだな」と楽しみにして行ってました。

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 マットレスはシモンズ。ビューティーレスト。

表面はホテルでよく見る仕様のもので、ピロートップではない普通の仕上げ。

 シモンズのカタログを見ると8.25インチは市販されてるマットレスのコイルとしては最長のもので、モデルの中でも高価なマットレスに使用されているものなのですが、このホテルのマットレスは実測で25㎝ないくらいのもの。

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これはピロートップでないため詰め物×両面分がなくその分厚みは薄く、この詰め物のないタイプは自分の感覚だと弾みが良くて寝やすいマットレス。

寝転んだ感じ弾みが良いのは確認しておりますが、1泊で大した睡眠を取らなかった滞在だったため、寝心地は「悪くはなかった」という朧気なものしか残っておらず、しっかりとした感想あるかわからない次回にまわしたいと思います。

4 メトロポリタン仙台 エグゼクティブシングル

 ビジネスホテルでした。

ガッカリこそしませんでしたが、反対口の真新しいイーストか、「連泊ならば」という条件下になりますが「5割増し(この日で6000円)の料金払ってウェスティン仙台にした方がいい」という感想、結論になりました。

 当然第一候補としてウェスティンは考えてたんですが、ほんの一月ほど前に泊まっていて「仙台にて他のホテルを知らないまま同じホテルに三度続けて」というのがつまらなくて、ウェスティン仙台の向かいにあった仙台国際ホテルか、今回泊まった駅近のメトロポリタン仙台、それに反対口のメトロポリタン仙台イーストの3ホテルから消去法で、前回の宿泊時周辺を歩き回ったウェスティンの方(国際ホテル)はやめて、ルームサービスの有無(21時まで)でイーストでない、古い方のメトロポリタンにしました。

IMG_2556 (Large)S-PAL仙台1階連絡口。無印良品の奥(笑

 エグゼクティブフロアにした理由はなく、ただその日一番安く泊まれる部屋がそれだっただけなんですが、ホームページで見た改装されて間もない(1年ほど)部屋は好みな感じ。

エグゼクティブフロアの特典は以下ホームページより

  • フロアのエントランスにカードセキュリティードアを採用
  • レインシャワー完備
  • 日本酒「伯楽星」のエキスを使ったオリジナルバスアメニティ
  • シモンズの8.25インチポケットコイルベッド
  • 宮城にまつわるお菓子をご用意(一人一滞在につき一つ)
  • 部屋の冷蔵庫の飲物無料

とあり、宿泊料金からするととてもがんばってると思えたものなのですが、実際の感想は少々否定目で、以下ぞれぞれ

  • 銃の所持がまずありえない治安の良い日本において、機械の力のみで高めたセキュリティは面倒なだけで、ただの恰好つけに思え真に安全を考えてのものとは思えない
  • シングルの浴室には洗い場がなく(ツインは洗い場あり)、浴槽のシャワーと一体型のレインシャワーは使い心地良くなく、やはり見た目だけ
  • シャンプーは日本酒臭く感じただけであまり良さを感じられない
  • ベッドについては次のベッドの方
  • ちょっとしたお土産にもなるので一瞬良いと思えますが、これ目当てで泊まるわけもなく(非売品ではないだろうし)、無料ではなく「宿泊料に含まれている自ら購入しているもの」と考えたらなくてもいいかなっていう・・・
  • 飲み物無料も料金に含まれていると考えれば、選択出来ない強制セットな時点でアルコールを摂れない人間にとっては(連泊の場合補充されるため)、1泊毎に約1000円払い不必要なルームサービスで飲まない飲料を注文している状態なわけではっきり言って無駄

 他には、13時半くらいでしたが平日だったので「部屋に入れないかな?」と思いチェックイン手続きをしに行ったんですが、何かを確認をする素振りも見せず「清掃中なので」と断られたまでは問題なかったのですが、続けられた言葉に呆れました

 「(で)ご希望は何時に?」

15時前にお願いしに行ってるんだから聞かなくてもそら「なるべく早く」で、最低でも15時に決まってるでしょそんなもん・・・。はっきり言って愚問。聞くまでもないでしょ。何も調べることなく断るなら「(チェックインは)15時からになりますので。」と言ってくれればといいのに。

で再び15時過ぎに戻って記帳。13時半の時点で預けた荷物は部屋に運んでくれてるものと思ってましたが、預かり証をと聞かれ、ガラガラガラガラ…と横に持って来られた。

ここらは好みの差ですかね。自分の場合は案内がないとまずたどり着けない迷路のような施設ならともかく、四角く狭い敷地のホテルで部屋までの案内が必要だとは思ってませんし、ベルに自分の鞄を持たれ先導されるのがあまり好みでないため、逆に「こういう(その程度の)気の回らないホテルなんだな」と野暮く感じてしまいました。完全ビジホですよね。シティホテル気取んなって。

そして残念に感じたのはこの直後「自分で持つから」と断るとそのまま何もなし。気が利く人なら「それでは」とばかりにエレベーターまで足早に行きボタンを押して一秒でもカゴの到着を早めようとしてくれる気配りの見せ所なのに。

 

 部屋は18.1平米。

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 カードキーによるフロアのセキュリティははっきりいって手間なだけで不必要と不満に感じつつも、改装で新しく出来たエグゼクティブフロアは中々の質感が漂っており、部屋は狭いながらもシックさを感じられ、日の浅さからくる清潔感もあってか居心地は良く、観光にしろ、仕事にしろ、気分転換で籠るにしろ、「最低限」と言わざるは得ませんが、こんなもんで十分と思えたほど完成度を感じた部屋。

 ガッカリすることがあるとしたら、全てがとにかくビジネスホテルなんですよね。

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 氷は自分で左端、#01番の部屋の前まで取りに行かねばならなかったり、今年は冬場でも使わなかったのですが乾燥を感じたため、探したけれど見当たらなかった乳液をフロントに問い合わせてみたら「ない」の一言。

クレンジングや化粧水?は×2であったので、置き間違いだと思って問い合わせてみたんですが、乳液がないって。今時ラブホテルでも常備されてるだろうから驚きました。

クレンジングなんかより乳液の方が男女共通に必要なもので優先度高いように思ったんですがね。化粧をしない女性だっているでしょうし。

といった具合に、早めに到着して何もすることのない空いてる時間にチェックイン手続き(記帳)だけでも先に済ませておきたかったというこちらの都合には全く触れない、「客の側の目線では考えられていない不便さ」というのがとにかくあちこちで見られる感じで、そんな融通の利かなさはシティホテルのサービスとは到底思えず、「決められた事以外はやりません」というお役所のような、所詮鉄道の子会社って一括りに出来ちゃうダメさばかり目立ちました。まぁビジネスホテルならそれでもイイんですが。

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 部屋には照明を個別に細かく管理できたらとか、風呂に洗い場(ないしシャワーブース)が欲しいだの細かい不満を言えばキリがないんですが、洗い場が欲しければ宿泊料がほぼ同じ反対口のイーストは全室洗い場付きだそうなのでそちらを予約したらよいんでしょう。

 部屋からの電話は今まで泊まったどのホテルより正確(いつかけて誰が取っても〇〇様)で素早く、呼び出しの音が鳴ってることがまずなかったのは素晴らしかった。

 眺めは避難経路図から判断するに駅側(下)は全てシングルで、反対側が全てツインになってるんでしょう。ビルが駅に対して垂直に建っていたら窓際に座り駅前を歩く人を見られて楽しめてたと思いますが、座っての眺めは駅の屋上駐車場。

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 遠くに海が見て海への近さを感じた眺めは、やはりこれも自分の好みとの違いでもあって、動きがないから暇つぶしにならないと感じただけで、けっして悪い眺めというわけではないはず。

でも夜景はお察し。この部分ははっきりとそれ目的で泊まるホテルじゃないですね。

 

 10時の時点で既に清掃してる部屋が多かったのには驚きました。それくらい仕事での利用も多いんでしょうね。

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それにしても、この通路の写真を見て政令指定都市の駅前にあるシティホテルのエグゼクティブフロアだと思う方はいます?

 

 以上少々辛辣に書いてきましたが、全て宿泊料金が安いため問題ありません。

やれと言われている事以外やらない姿勢だろうと、ビジネスホテル並みの宿泊料金ですから、ビジネスホテルだと思って泊まってたら不満に思うことはない。

いっそのことはっきりとビジネスホテル化してもらって人によるサービスはバッサリなくしちゃったらいいんじゃないスかねと思いました。その方が割り切ってスッキリ利用しやすいですし、それで宿泊料がさらに下がるのならそれもまた良しで。

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 最後、朝食付きのプランでしたが、この朝食券有効期限長くないですか?笑

良い意味でですが、朝食面でもやはりビジネスホテルと感じました。シティホテルと思い全く期待してなかったんですが、行ってみれば郷土食もあってどれもそこそこおいしく、甘党でない自分にも美味だと思うほど甘味にも気を配っていると感じました。

 朝食は税抜き2500円ですが、朝食付きのプランは1人1000円+で売られている(自分調べ)ようなので、朝食付きのプランがある場合はそちらにして間違いないと思います。