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一度も行ってないのに二度と行かねえと思った店の話

 去年博多へ行った後探して次回行こうと思って楽しみにしていた店での話です。

過去「二度と行かない」と堅く誓う店やホテルに行き嫌な思いをする度書き綴って来て一カテゴリーに昇格させましたが、まさかこんな目に合うとは思ってもいなかった。

 

以下「 」は電話のやりとり

 

 「すみません、今からなんですが席ありますか?」

 「ーえーと・・・21時閉店でもうラストオーダーなので・・・」

 

19:56分の話でラストオーダー20:30です。

 

 「それでもいいんです。お店まで100~200mあたりまで来ているんですが、今の時点で席に空きはありませんか?」

 「ー本日少々混みあってまして・・・お待ちいただくにも時間が・・・」

 「蕎麦だけ食べられれば…と思っているんですが・・・」

 「ーおそばも温かいもので今日はもう出てしまったものもありますので・・・」

 「蕎麦自体がなくなってしまったんですか?長居はしませんしカウンターでも良いのですが・・・。その・・・特別な蕎麦、例えば鴨せいろの鴨がないとか、ねぎがないとかでせいろ(蕎麦)はいただけるんですよね?」

 「ー少々込み合ってまして~なんたら」

 「わかりました。」

 

切りました。

とりあえず店の前まで歩いて行き(2分間)店を通りから覗いたら奥のテーブル席は空いていたし、カウンターも埋まっていませんでした。

 

自分の話し言葉から地元の客でないことは伝わっていたと思います。

確かに一観光客の一見客です。間違いありません。

ただ、限りある3度の夕食(3泊なので)のうちの1回をはるばるあなた方のお店の蕎麦を食べてみたいと思い足を運んだんですよ、遠くから。

一度きりの人生。記憶に残る夕食って何回あると思いますか?

旅行で訪れた僕がそこで食べられる蕎麦は一生の内何度あると思われますか?

 

人相手にものつくって商売する資格ないよあなたに、尾崎さん

今までの人生でこれほど悲しい気持ちにさせられた記憶がない。

蕎麦屋名乗らず居酒屋と言ってて下さい。それなら行こうと思わなかったから。

うなぎの旅 四 蓮田 魚庄 本店

 今のところ鰻ではここが一番と思っています。

何度か来ていて感じたのは、いつ来ても変わることなく同じ味。

 「ああこれこれ。これを求めて来たんだよ。」という安定感。

鰻自体はどこで食べても鰻ですけれど、何のお店だろうと近くに寄ったら食べたいなと思うのは「”あの時”食べたのと同じ味」を求めてじゃないですか?

 「あれ?前に来た時こんな味だったっけかな?」と自分の記憶を疑うようなことは一度もなく、同じような身の厚さの鰻で記憶にあるのと同じようなふっくらさ加減の食感と味。

食べる側としては「当然それがあるもの」として行ってるわけですが、歳を重ねて経験が積もっていくにつれ、いつ行っても満足できる変わらない「ソレ」があることの凄さに気づくようになりました。

 

 三重は関の初音で食べて以来関西の鰻の方が美味しいと思ってきましたが、去年再訪して食べた感じで比べるなら負けてはない。

 なぜこちらの方を一番としたのかといえば、それは皮の差です。

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画像からでも脂の凄さは伝わると思うんですが、皮まで美味しいんですよねここ。身と皮との境目がウマい。

 そして生臭さや泥臭さを感じたことが一度たりともない。

生魚が得意ではないため、生臭さや泥臭さを感じてしまう店(時)も時たまあるんですが、それがなく、さらに細かいことを言えば、米の炊き具合やちょっと甘めのタレの味や、かかり具合も自分の好みなのか丁度良い。

ご飯と一緒でなく、鰻だけで食べると他の店との差がはっきりわかると思います。

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 並、上、特の差は鰻の大きさ(量)ということです。

 何か用事がないと訪れることのない地域だと思いますし、その何かすら発生しない土地ではないかという印象ですが、三重の初音同様、そのような場所で続けていられる理由は確実にあり、その価値を確かめに是非近くを通ったら寄って欲しいと思います。

 

 写真は「特」のものですが、記憶が朧気ながら(値段が)ホントうなぎ上り。

浅草 釜めし むつみ

 当たりました。

釜めしはハズレが少ない、というのは事実だと思います(笑。

 それだけでなくここは接客が気持ちよかった。抜群に。

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過剰に歓迎されてるとかそういう甘ったるい感じではないのですが、しっかり客として迎えてもらっている感があり、姿勢がいいってこういうことだと思いました。

多少ウマかろうが接客でムカついたら即帰るか、二度と行きませんよね。

 

 ベタなトリからカニに、ふぐとじゃこで悩みましたが、ふぐは釜めしで食べる良さが想像出来なかったのでまず脱落して、とりあえず他でも食べて来てるとりかかににしようかと思いましたが、最終的に選んだのは季節限定の鮎。

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 それとふぐの唐揚げ。ふぐ唐に目がないのです。

ふぐ唐は確か860円くらいだったかな?釜めしが1080円からであの満足度なのを考えると高いと言わざるをえない感じのもので、ここで食べなくてもいいなと思います。

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 写真は撮ってませんが、まず味噌汁を一すすりしてもう言うことなかった。ホント「ここにしてよかったー」って報われた瞬間っていうか、釜めしにはまだ箸をつけてなくてもおいしいのは確定だわって思いましたから。

 釜めし、おいしかったです。

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めっちゃおいしかった。やっぱこう釜で炊いてるウマい米を食べる瞬間は日本人で良かったって心の底から思ってしまいます。

釜めし的にはやはりとりやかにのが合ってんだろうなーと、大盛りで頼んでましたが軽く入ってしまうので、食べながらもう30分待って追い釜めしをするか考えていたんですが、次回の楽しみに我慢、回しました。

ホテルからここまで、それなりに歩いて他の釜めし屋を通り過ぎても来ただけの甲斐は余裕でありました。やっぱ駅からこれだけ外れてるのに続いてる店は間違いない。

 

 遠出した時にこういう店に出会えると、また次「どっか行こう」「また来よう」って意欲が湧き出るんですが。

 次行った時はとりとかにか、とりとたこです。