すだちそば。食べようとしても東京ですらどの店でもあるとは限らないため、たまたま寄った店の品書きにあるだけで喜べますし、店先にその旨書いてあればそれで入る理由になります。
宿泊するホテルの近くにすだちそばを出す店があったのでそちらへ行こうと考えていたんですが閉店時間が20時。19時前で余裕ありましたが確認の電話をすると本日既に蕎麦切れ。
「さて・・・じゃ何を食べようかな・・・」と東京駅からホテルまでの道のりをテクテク。なにかいい店に出会わないものかと歩いていた途中なんとなく吸い寄せられた建物がエドグラン。
あまりこういう商業ビルの低層階での飲食店(特に東京駅周辺)でいい思いをしたことがなく、時間がない時以外避けるようにしているのですが、「すだち」と書いてあるのを見つけて
まぁこれは縁だな・・・
と入ってみました。
こういう家賃の高そうな商業ビルの2F~B1あたりにある飲食店って無駄に高そう(綺麗)に見える割りに、席間だとか居心地は単価に見合っていないファミレス以下で、出されてくるものやサービスもその程度の店レベルで余計高く感じさせられ、ガッカリさせられることばかり。
後は埼玉の大宮でこういう洒落乙な、蕎麦屋じゃない蕎麦押しな居酒屋で思いっきりハズしていたからでしょうね、嫌なイメージがついていたのは。
そんな感じで大変失礼なんですが、全くお店のことは知らず、真新しいビルの地下1階、今風で小奇麗な蕎麦屋という外見だけで判断してしまっていましたが、給仕の方の質が大変高い。
アラサーと見受けられる男性が2名が接客されていましたが、このお二人、どちらともとても気がつく感じの立ち振る舞いをされていて、名の通ったホテルの仕事のできるコンシェルジュを思い出したほどの気の配り具合。
接客の態度というんでしょうか、声のかけられ方や、ちょっとした言葉遣い、その時の表情の違いかもしれないですが、店を出た後「あぁここで食事出来てヨカッタ。」ってとても良い気分になれてましたから。
1000円のすだち冷かけは大根おろしがある型で、おろしは松原庵の鬼おろした大根の方が味(バランス)も食感もいいなと思ってしまいましたけど、美味です。
翌昼行った店がこことはまったく正反対の愛想のない接客をする店だったのもあって余計考えてしまいながら書きましたが、イヤな気分にさせられたらどんな美味しいものでも半減すると思うんですよ。逆にイイ気分にされたらちょっとマズイもんでも損したとまでは思わないと思うし。
暑くて汗をかいた日のつゆは格別で、夏の暑い日のが合いますね。
2018年6月追記
再訪して鴨せいろを食べましたが、ちょっと汁の感じが自分の好みからはずれているためか、すだち冷かけを食べた時ほどの「合ってる」感じはしませんでした。