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游玄亭 新宿

 久しぶりに汐留にある星遊山に行こうとしたんですが、游玄亭へ。

前日上野の叙々苑に行くも満席。その場で席数多い新宿へ電話をかけるも同じく満席。

焼き肉脳というよりもただただ叙々苑サラダが食べたいという一心で、諦めきれず翌日再度電話して予約の隙間を見つけてもらった感じで行きました。

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 初めて行った時からの感想は変わっておらず、「叙々苑叙々苑」騒ぐほどはない。

単にテレビに出るような人の口からよく出てくる理由って(不味くないなんてことは大前提)、場所(西麻布)、一般人の目を避けやすい個室、日付変わったド深夜からでも行けるっていう3点に使いやすさみたいなもんがあるだけで、ここくらいの焼肉店はどこの都道府県へ行ってもあると思っています。

自信持って真面目な商売してるとこならどこでもだいたい一皿3000円前後の肉は置いてあるし、プロの野球選手やサッカー選手が通ってるような店なら間違いなくウマイ。

しかも東京都心以外のほとんどの店は叙々苑より1~2割、游玄亭より2~3割安いっていう感じで似たようなウマさなので、場代(土地代)の差を美味い具合に付加価値に混ぜ込んで昇華させたという評価。

img_7967-large上カルビ

 「地元の○○のが安くて美味い」ってのが、感想を聞かれた時よく言ってた返答で

 割高というのが妥当な評価だと思います。

 じゃなぜ叙々苑に行くのか?といったら

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 それは自分の場合はサラダ。

ドレッシングはそこらで買えますが、それで同じように作ってもやっぱりどこか違う。

 そして大人になってきたためわかったようなもんなのが、給仕・サービスの良さ。

これは「まず不快な思いはしないだろう」という安心感を買っているようなもんで、游玄亭しか行ったことがないかも知れませんが、不満を感じたことがありません。

小僧の時にはその一つ一つ、例えば前掛けの紐を結ぶ手伝いを「余計」と感じたり、スープを取り分けてくれることを「大げさ(自分でできるから)」と思っていたんですが、最近は「丁寧なんだな」って思うようになり、その気配り具合に気づきました。

img_175407-large壺漬ハラミ

値段が一緒、ないしちょっと高い程度なら気分良く食べられる方が美味しいに決まってますから、きちんとした(厳しい)大人にしつけられてるであろう新宿や西麻布の店に快適さを感じるようになったのはまぁ必然な流れなんでしょう。

特に安くもないのに店員がやたら若い店に行って雑すぎる給仕にゲンナリさせられた後だと、多少割高だろうと余計そういうことに(自分の)気が向かない店で食事したいって思いましたから。

 

 そういや今回(というか前回思ったこと)サラダの他にもう一つ目的があったこと思い出しました。

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 それがこの特選タン塩焼(5000円)を食べてみること

ねぎしに行ったことから食べられるようになったタン。一体ねぎしと比べてどれほどウマイんだ?と(ちなみにねぎしでは白たんの薄切りが一番好きです)

 「これ特選のはねぎ乗ってないんですよね?」 

店「はい」

 「ネギタンと比べてどうなんですか?やはり厚い?」

店「そうですね、ちょっと厚いです」

と聞いてちょっと考える間を空けたら

店「別の器で、になってしまいますが、ねぎをおつけすることもできます」

という提案と、さらに

店「よろしければ薄く延ばしてくることも可能です」

と、なるべく希望に近いものを提供しようと協力してくれてる。

 決してどの店にも同じ行為を求めるわけではなくて、こういうこちらの希望に歩み寄ろう、なんとかしてくれようとする臨機応変さが嬉しいんですよね。

これでサービス料を取ってないわけですから、最初の方で言ってる1~2割高いのも納得。というより2割高かろうがそれは税込み表示みたく、こういう質の高いサービス込みの価格であって、ホテルのレストランで会計時にサービス料が加算されるのと同じ感覚でして

 正当

というのが大人になった現在の評価です。

もちろん安くてサービス良い店もあります。でも海外でこれだけのことしてもらったらチップはずんでますから(笑。

 そんでこのタン、美味しかったです。

てんやの天ぷら定食と、1万円はする天婦羅屋の天麩羅と一緒で「これはこれ。それはそれ。」

 ねぎしなんかのタン定食と比べてどっちがどうという感想はなく、それぞれ良くてどっちもアリっていう全くの別物感。今後あちこちの店でも積極的に牛タン頼んでみようと思います。

がしかし、カルビにハラミに牛タンって3皿食べるのキツいんですよねー。

 

 

 追記

 ステーキはともかく、焼き肉が高いって言うのは間違ってるよなーとよく思います。

だってたいてい1人5000円ちょっとくらいの会計(酒代抜き)で、1万円出すくらいまで頼むと「しばらく焼き肉はいいや」って思うほど、最後の方には脂もキツく感じおなかはパンパン。

うなぎを食べてもサービス料を取られれば5000円しないくらいはするし、魚介の方がはるかに高いですよね。寿司なんか好き勝手に食べたら5万円だろうと届きそうな店はあるでしょうけど、焼き肉で1人5万円っていう会計になるまで食べられる気がしない。

 おすすめの店あったら教えてください。

 自分が東京でというならば、恵比寿のKABTOか汐留の星遊山。

雰囲気良いというのが一番に来てるオススメなんですが、予約の入れやすさは勿論のこと、営業時間の長さ(K)や気配りの良さ(星)や部位の多さ(K)が選出理由ですね。

 部位はタテメ(タテバラ)が好きです。

六緑 グランドハイアット東京

 えーまずナマモノが好物でない自分は回転寿司ですら今まで10回、11回かな?と数えられるくらいしか行ったことが無く、ちゃんとしたお寿司屋さんには今まで行ったことがありません。

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友人達が頼んだ刺身盛りで挑戦していく内にいくつか(白身だけですが)食べられる魚が出来てきて回転寿司にも足を運ぶようになり、その回転寿司と比較するのに一度しっかりとした寿司を食べてみたいと考えるようになったんですが、経験なさすぎな自分にウマイマズイや高い安いはわかりませんから銀座○○みたいな本格的?な鮨までには興味が出なく、腕自慢の頑固な職人さんのとこより、自由度が高そうで、雰囲気(空間)、サービスを重視したホテルの寿司屋に。

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たいていのホテルで寿司の食べられるところはあると思いますが、ホームページにpdfのメニューがあって事前に頼める(食べられる)種の有無が見れた、アンダーズのTHE SUSHIとリッツカールトンのひのきざかとグランドハイアットの六緑の3店が候補。

アンダーズは建物すら見たことが無く何か機会を見つけて行ってみたいと常々思っていたところですが、THE SUSHIは昼の営業はしていないとのことなので、ひのきざかと六緑で頼める種の多かった六緑に。

134548-large松皮鰈

 まず見た目というか佇まいが美しいと感じました。

回転寿司でも回りがちでないものしか頼まないので同じ様に目の前で握ってもらっていますが、仕込みの違い、差がこの見た時の感想に出たんだと思います。

134759-largeカワハギ

食事しててこんだけ写真撮ってるのは久々。どれも綺麗で映えるので一眼持って来たらよかったなと一瞬(最近一眼を構えるのが仰々しすぎに感じあまり持ち出していない)思いました。

 自分の場合残念なのが、ほとんどの刺身で食べた瞬間に「ウマイ!!」となるものが少なく、その後「ご飯がほしーー」ってまでならないんですよ。火の入った天麩羅や焼き魚と違って

だからいくつかの刺身が食えるようになった今でも「刺身定食」がわかれない。

135105-large金目鯛炙り

ちなみに今まで食べた刺身で「ウマイ!」と感じたのは、金目鯛とホウボウくらい。(ふぐも好きなんですがから揚げのがうまい)

食べた瞬間「これ凄い!」という違いはちゃんと感じてるんですが、「ウワッこれウマー!!!ご飯欲しいっ!(酢飯食べてますが)」ってとこまで至らない(苦笑)

135409-largeぼたん海老

このぼたん海老、ものすごくねっとりムチムチしていて札幌で食べたものとは全く違い「凄い」と思った一つでしたが、札幌で食べたものより美味かった?と聞かれると答えに迷う。

海老は熱を入れたもの方が美味だと思っているのもあってか、食感的に寝かせていない生な方のが好みなのではないかと推測。

135848-largeすみいか

 そんな自分でもはっきりと違いがわかったのは海苔の旨さ

良い海苔使ってるなんて、ちゃんとした鮨屋なら当然のことなんでしょうけど、とにかくまぁ感動。

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のり巻き(せんべい)も大好きですし、子供の頃から海苔巻き(寿司)ばっかり食べてきたわけですから、寿司を食べ慣れてなくても海苔のウマイ不味いだけはわかります。

 この後手巻きで長芋わさびと納豆を頼みましたが、しょうゆの必要ないうまさ。

こういうお店での納豆巻きってどうなのかなー?回転寿司のとは違うのか、似たような程度なのか?と長いこと疑問を持っていたんですが、違いましたね(笑)。

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あちこちの回転寿司で納豆軍艦や細巻を食べてウマイと思ったことは一度もありませんでしたが、六緑の納豆巻きは旨かった。

訪れる前、〆には白身で気に入ったものをもう一度と思ってましたが、迷わず再びお願いしたのは玉子(笑)だったくらいおいしかったです。

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ちなみにですが、細巻が手巻の5割増しくらいの値段になっているのは長さ(量)からのようです。細巻の方が見た目で確かに1.5倍くらいの長さになっていた。

理由はわかりませんでしたが、手巻の海苔は見た目からしてパリパリしていて、その通りなんですが、細巻の方は写真の通りシナっとしてしまっていて手巻の方がおいしく感じました。

 

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 ここでも度々書いてる通りホテルでの飲食は割高で市中の専門店に行く方がいいと思ってるのは変わっておらず「では、なぜ?」かと言えば、「寿司初心者の自分にはホテルの寿司の方が行きやすかった」というわけじゃなく(グランドハイアット東京に何回か訪れていて信頼してたのでそういう意味の行きやすさはありましたが)間違いなくゆったりとした空間(席間)で自分の好きなものだけを好きなように食べるっていう、おまかせのみのお店の堅っ苦しさと対極なものを求めたからだと思うんですよね。

今思えば、一面ガラス張りで中がわかる部分にも入りやすさは生まれるのかもしれません。

 今年の1月か2月あたり、六緑かひのきざか、どちらかのお店のメニューにホウボウがあったと思うんですが、またメニューに現れた際に行きたいと考えています。

天ぷら 荒川 浦和ロイヤルパインズホテル

 割とまともなホテルが浦和にあったのは知ってましたが、訪れるどころか、この建物がそのホテルなんだと知ること自体が初で、思ってたよりも全然立派なホテル。

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客室数から言っても大したことない大きさのホテルなんですが、「浦和(埼玉)にもこんなちゃんとしたホテルがあるんだなー」と中に入ったら期待してなかった期待が膨らんできました。

 

 以前北関東のカウンターで食べる高めの天麩羅に行ったらえらい目にあって、それから「都心以外で食べるのが間違い」と避けてきてたんですが、ここ数年それら都心のお店でも疑問だったり不満を感じることが多くなり、反対にこれもたった一軒で印象が悪くなってたホテルの天麩羅なんですが、偶然良い出会いがあってそれをきっかけに他ホテルのも試してみたらホテルの方が安かったり、大切に扱ってくれてると感じる場面に何度も触れてるうちに

 「55~85点と安定しない店や高い料金に見合わない雑なサービスの店に行くよりも、ものすごい感動した美味さはないものの75~80点くらいのとりあえずさにプラス間違いのないホテルの接客」

で選ぶことが多くなりました。

 「都心じゃないけどホテルのレストランだから大ハズレはしないだろう」と期待・不安半々な感じですね。勿論普通以上だったらいいなーと外すことも織り込んで。

 

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 色々な(確か8種)風味塩が売りの一つのようでしたが、塩だけなめてみると自分にはどの塩もとにかくしょっぱく(塩っ辛く)感じてしまったので、味見以外で後は使いませんでした。

天つゆの方も自分の好みとは合わなかったので、つけても衣の先に薄く触れさす程度か、何もつけずに食べてたってくらいでしたが、下手な都心のお店に行くより全然ヨカッタです。

 自分の感覚だと野菜はともかく魚介(特にキス、めごち、穴子)はホテルより都心の専門店で食べるものの方が風味を濃く感じ、質の差値段に反映されてる部分と思っているんですが、ここの海老、烏賊、かきあげの3つは、今まで食べた中でも相当美味しく感じました。

 特に必ず出される海老なんか専門店だったらどこで食べてもうまいので意識が行くことはそうないんですが、揚げ具合がツボったんすかね?ひさびさ海老食ってて「アレ?これ美味いな」って思っちゃいましたし(出だし1匹、中盤以降でもう1匹と分けて出されるのもいいのやも)、

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イカの種類は違い、何もつけずに食べたからそう感じたのかも知れませんが、イカは今までで一番感動しましたし、

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かきあげ(天茶)は「貝柱”だけ”とかエビ”だけ”なのは好かない」という好み差もあってなんですが、ここのが今までで一番好きです。

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 他、初めて食した赤めごちなんですが、めごち特有の風味こそ感じないものの身の厚さからくる白身魚のホクホクとしたやわらかな食感が良く、あとはしいたけが特徴ある切り方で今まで食べたことのない味わい方が出来、印象に残っています。

 ちなみに野菜をあまり重視してない理由ですが、たいていの野菜は(炭火なり、鉄板焼きなり)焼きで食べる方がウマイと思ってるからでして、近藤並みの厚いさつまいもは長い時間揚げてる弊害か?焦げを感じてはっきり要らないと思いました(厚みを)。

 さつまいもだけはフツーの薄い家庭のてんぷらのがうまい。と思ってます。

良い悪いは置いといて、天麩羅屋のさつまいもは焼き芋感が強い。(それがいいなら焼き芋を食べるよっていう)

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 平日限定となってますが、昼の3000円4500円と夜の5800円7800円は安いス。

平日以外の昼の5800円と7800円、夜の11500円と13500円のコースになると都心のお店と比べても差はないので、まぁ都内からわざわざってほどじゃなくなりますね。空間も5階で窓はありますが、明かり取りのためにあるだけで食事中視界に入る位置にはありませんし、そもそもお台場みたいな眺めがあるわけでもないし、なので。

 厳しい方だと給仕に「基本的な部分からなってない」と感じられると思うんですが、そこは修行中の見習い君とバイトのおばちゃんといった感じの差で、悪いというのではなく、どうあるべきか、どうするべきかを知らないという、まぁファミレスレベルっていう印象(苦笑)。当然良くもありません。

 

 適当に商店街を歩いて行きましたが、ある程度近づけば背の高い建物なので目立ちわかります。

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 大宮駅周辺でしっかりと落ち着いて食事をしようとした時、パレスホテルのレストランには天麩羅屋がなく、浦和のホテルでも探したのがきっかけでしたが、とりあえず埼玉県でこういうカウンターの天麩羅で行く価値のある店を見つけれたのは収穫でした。