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一舞庵(鉄板焼き) ウェスティンホテル仙台

 抜群。

お得度は今までで間違いなくナンバーワン。サービスは最上級で、味も文句なし。

 最近鉄板焼きを食べていなかったので、仙台なら「牛タンよりも鉄板焼き」(または焼肉からの魚)でと考えていて行ったのですが「ここで食事するためだけに寄る価値ある」なと思いました。

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 最上階。ブッフェスタイルで営業されている店内を通り奥の鉄板焼きコーナーに。

ホテルで働く従業員の方々が皆素晴らしいと去年今年と書いたんですが、それがそのままレストランで働いている方も同じくそうで、ちょっと感動してしまった。

鉄板焼きだと前回帰りがけに見ていた駅前のメトロポリタン仙台にもあったのですが、献立の内容を見ると平日の場合は段違いで迷う必要がありませんでした。

 その決め手となった驚きの盛りだくさんな「欅」の献立は(平日限定)

・本日の先付
・グリーンサラダ
・新たまねぎのクリームスープ
・白魚の湯葉オムレツ 桜海老あんかけ
・野菜のキッシュ パイ添え
・焼き野菜盛り合わせ
・宮城県産日高見牛サーロイン30g または フィレ30g
・鉄板で作るオムライス ポルチーニのクリームソース
・香の物
・味噌椀
・鉄板で焼くパンケーキデザート
・コーヒー または 紅茶 または ハーブティー

これだけの皿数がきて3500円(消費税サービス料別)。

この値段で前菜的なものにサラダ、スープに焼き野菜までついてるのにも驚きましたが、目を引いたのはオムライスと鉄板を使って作るデザート。

IMG_2287 (Large)先付け タコが美味

 皿数の多さが量的に気にはなっていたのですが、3500円という格安の料金なのでそれほどの分量はないだろうと推測。量よりもいろんなものを少しずつ食べたい派なのでこういうコースを探していたんですよね。

ここで他の昼メニューを見ましたが、考えられた良い構成だと思いました。

IMG_2288 (Large)サラダ こだわりを感じる食材選び

というのは青葉というごく一般的な内容のコースから、蔵王という肉と魚介両方のコースに、萩という魚介中心の肉のないコースまで用意されているのは大変嬉しい。

「肉」の印象の強い鉄板焼きですが、肉なしで食べたい気分の時があるのは自分だけじゃないはず。

いろんな味があるのはやはり楽しくどれも美味。小まめに全部写真を撮るべきだったと、白魚の湯葉オムレツを写真撮らずに食べた時そう思いました(苦笑。

厳選された感じのある野菜4種。

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これだけで2000円取りそうなところもありそうなくらいで、当然どれもうまい。

全て何もつけずに食べましたが、用意された調味料の醤油のムース?のこの凝り様。

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 肉の量が30gと少ないのも欅を選んだ理由だったんですが、これははっきり間違い。

ここまでの食事で胃袋が活性化されたのもあるかもしれませんが、日高見牛美味い。

IMG_2292 (Large)宮城県産日高見牛フィレ30g(一切れ食べてます)

他人の注文を聞いているとステーキや鉄板焼きだと「ミディアムレア」ばかりな気がするんですが、自分の場合は一応おススメを聞いてほぼミディアム。しっかりと噛み切れる感じの食感が最近のお気に入りで、このおまかせした焼き加減はまさにその感じ。

この感じだったら倍どころか、調味料との組み合わせを考えたら3倍の90gでも飽きずに食べられそうなくらい軽く肉の味と歯応えが絶妙でした。

 そしてお待ちかねのオムライス。

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これだけ丁寧に作られたオムライスを食べるのは初めてで、凝った(洒落た?)オムライスというのも初。

小さなレンゲで少しずつ少しずつ食べましたが、バクバクかっこまずゆっくり味わうのもいいもんですね。ついでにお新香もうまい。

 そして最後のデザートですが、これもひじょーに美味でした。

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ほとんどの鉄板焼きのお店で一通り食事がすむと席を替えて別のテーブルでデザートだけ食べますが、ここは移動することなく鉄板の前に座ったまま、鉄板を使って調理されたデザートを頂くことになるのですが、これが写真の通り凝ったものというか、手がかかった甘味で、従業員の方が「甘党揃いなため力を入れている」と言っていましたが、納得の味。甘いものにはそれほど反応しない自分でもまた食べたいと思いました。

 

 一人きりの食事でここまで時間を忘れて楽しんだことは記憶になくって、毎回どこかへ行っての食事は楽しんでますけど、今までで一番楽しんだ?ってことでしょう。

冒頭でも触れてますが、レストランで働いてる方の意識の高さも一流ホテルのそれで、大変気分を良くさせてくれる。日本国内でもこれだけ全体で意識統一されて高水準のサービス提供出来てるホテルってそうあるもんじゃないと思います。

ホテルも抜群に良くてレストランも良い。滞在と一緒に是非、おススメです。

六緑 グランドハイアット東京

 えーまずナマモノが好物でない自分は回転寿司ですら今まで10回、11回かな?と数えられるくらいしか行ったことが無く、ちゃんとしたお寿司屋さんには今まで行ったことがありません。

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友人達が頼んだ刺身盛りで挑戦していく内にいくつか(白身だけですが)食べられる魚が出来てきて回転寿司にも足を運ぶようになり、その回転寿司と比較するのに一度しっかりとした寿司を食べてみたいと考えるようになったんですが、経験なさすぎな自分にウマイマズイや高い安いはわかりませんから銀座○○みたいな本格的?な鮨までには興味が出なく、腕自慢の頑固な職人さんのとこより、自由度が高そうで、雰囲気(空間)、サービスを重視したホテルの寿司屋に。

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たいていのホテルで寿司の食べられるところはあると思いますが、ホームページにpdfのメニューがあって事前に頼める(食べられる)種の有無が見れた、アンダーズのTHE SUSHIとリッツカールトンのひのきざかとグランドハイアットの六緑の3店が候補。

アンダーズは建物すら見たことが無く何か機会を見つけて行ってみたいと常々思っていたところですが、THE SUSHIは昼の営業はしていないとのことなので、ひのきざかと六緑で頼める種の多かった六緑に。

134548-large松皮鰈

 まず見た目というか佇まいが美しいと感じました。

回転寿司でも回りがちでないものしか頼まないので同じ様に目の前で握ってもらっていますが、仕込みの違い、差がこの見た時の感想に出たんだと思います。

134759-largeカワハギ

食事しててこんだけ写真撮ってるのは久々。どれも綺麗で映えるので一眼持って来たらよかったなと一瞬(最近一眼を構えるのが仰々しすぎに感じあまり持ち出していない)思いました。

 自分の場合残念なのが、ほとんどの刺身で食べた瞬間に「ウマイ!!」となるものが少なく、その後「ご飯がほしーー」ってまでならないんですよ。火の入った天麩羅や焼き魚と違って

だからいくつかの刺身が食えるようになった今でも「刺身定食」がわかれない。

135105-large金目鯛炙り

ちなみに今まで食べた刺身で「ウマイ!」と感じたのは、金目鯛とホウボウくらい。(ふぐも好きなんですがから揚げのがうまい)

食べた瞬間「これ凄い!」という違いはちゃんと感じてるんですが、「ウワッこれウマー!!!ご飯欲しいっ!(酢飯食べてますが)」ってとこまで至らない(苦笑)

135409-largeぼたん海老

このぼたん海老、ものすごくねっとりムチムチしていて札幌で食べたものとは全く違い「凄い」と思った一つでしたが、札幌で食べたものより美味かった?と聞かれると答えに迷う。

海老は熱を入れたもの方が美味だと思っているのもあってか、食感的に寝かせていない生な方のが好みなのではないかと推測。

135848-largeすみいか

 そんな自分でもはっきりと違いがわかったのは海苔の旨さ

良い海苔使ってるなんて、ちゃんとした鮨屋なら当然のことなんでしょうけど、とにかくまぁ感動。

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のり巻き(せんべい)も大好きですし、子供の頃から海苔巻き(寿司)ばっかり食べてきたわけですから、寿司を食べ慣れてなくても海苔のウマイ不味いだけはわかります。

 この後手巻きで長芋わさびと納豆を頼みましたが、しょうゆの必要ないうまさ。

こういうお店での納豆巻きってどうなのかなー?回転寿司のとは違うのか、似たような程度なのか?と長いこと疑問を持っていたんですが、違いましたね(笑)。

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あちこちの回転寿司で納豆軍艦や細巻を食べてウマイと思ったことは一度もありませんでしたが、六緑の納豆巻きは旨かった。

訪れる前、〆には白身で気に入ったものをもう一度と思ってましたが、迷わず再びお願いしたのは玉子(笑)だったくらいおいしかったです。

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ちなみにですが、細巻が手巻の5割増しくらいの値段になっているのは長さ(量)からのようです。細巻の方が見た目で確かに1.5倍くらいの長さになっていた。

理由はわかりませんでしたが、手巻の海苔は見た目からしてパリパリしていて、その通りなんですが、細巻の方は写真の通りシナっとしてしまっていて手巻の方がおいしく感じました。

 

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 ここでも度々書いてる通りホテルでの飲食は割高で市中の専門店に行く方がいいと思ってるのは変わっておらず「では、なぜ?」かと言えば、「寿司初心者の自分にはホテルの寿司の方が行きやすかった」というわけじゃなく(グランドハイアット東京に何回か訪れていて信頼してたのでそういう意味の行きやすさはありましたが)間違いなくゆったりとした空間(席間)で自分の好きなものだけを好きなように食べるっていう、おまかせのみのお店の堅っ苦しさと対極なものを求めたからだと思うんですよね。

今思えば、一面ガラス張りで中がわかる部分にも入りやすさは生まれるのかもしれません。

 今年の1月か2月あたり、六緑かひのきざか、どちらかのお店のメニューにホウボウがあったと思うんですが、またメニューに現れた際に行きたいと考えています。

天麩羅 吉野 ホテル日航東京(現 ヒルトン東京お台場 日本料理さくら 天ぷらカウンター)

 昼でもここ吉野さんは、カウンター10席のみの落ち着いた環境、眺めとサービス、供される料理の質からして安いと感じていまして、ホテルのレストランとして考えると破格とすら思えるレベル

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街中の個人経営されてるお店で1万円前後が標準、安くて7000円~と思っていて、ホテルで同じものをとなると軽く倍取られそうなところが、夜は9000円から

ま、10%くらいのサービス料がかかってるはずなのでほぼほぼ1万円なんですが、空間の贅沢度というか、受ける特別感を考えると間違いなく安いと思います

何年前くらいになるのか、震災前後あたりからだとするとだいたい5年。予約しようとする度に席がないと言われ続けてる築地の某てんぷら屋さんがあるんですが、今回こそはと1ヶ月以上前から電話してみましたが一杯とのこと(苦笑

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上京する友人に合わせて銀宝を食べようと考えたんです(正式名称はギンポらしい

制限の少なそうな街中の天麩羅屋ですらあるかわからない種が果たしてホテルにあるのか

ニューオータニで食べられたことと、ホテルというところは客のリクエストに出来るだけ答えてくれそうな気がするのでダメ元で相談してみました。

コースの魚介は何が出てくるかを聞いたのち

 「お願いしたい特殊な食材があるんですけど、料金追加になって構いませんのでそれを仕入れて出してもらうことは可能ですか?」

と尋ね、折り返しの電話を待っての返答は

 「可能です。」

とのこと。さすがです。さらに好きになりました。

ある程度、わがままはダメ元で言ってみるもんだと思ってますが、これはホントに嬉しかった

そして仕入れてもらった銀宝がものすごくデカイ

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大きい方が良いものとされ高価になっているのかどうかは知らないところですが、今まで食べてきたものの倍くらいの存在感で、単純に喜びました。めごちやきすも美味しかったし。

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そこらの天麩羅屋と違って「食わせてやっている」感が全くしないんですよね

久しぶりにここまで感謝しきれない幸せな時間を味わわせてもらっちゃいました

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お台場自体不便としか感じてなくあまり行きたい場所ではないんですが、bills同様、都心のお店よりかは食事をする人が多くはないようで、予約が取れやすく景色が良いのを気に入って使っていただけでしたが、今回みたいなことをして頂いたらもう今後は贔屓にせざるをえません(笑

ご馳走様でした