北本 そば処 琴正庵(閉業)

 久しぶりにこういう肩肘張ってない蕎麦を食べた気がしました。

全く知らない道路を通って一応かつて通った記憶があるら辺まで来たら「手打ちそば うどん」の看板が目に入りました。

「昼にはちょっと早かったけれど朝食べてないし蕎麦でもいいか。」「しかし駅もなんもないこんなすごいところによく店あるな・・・。もしかして凄い美味いんじゃ?」なんて考えてるだけでなぜかこの時は引き返してくことに抵抗を感じ・・・。

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 そのまま車を数分、広がる田んぼの脇に「そば処」ののぼりが目に入りました。

 こんなとこにっ!??

という先ほどより強い衝撃(笑。

歩いてる人が珍しいような、人気のなさにコンビニすらある気配がないこんなところに蕎麦屋?!

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最初は子供のいたずら的な置き忘れか何かの間違えと思ったけれど、一件隣の農協っぽいところに車を止めて見返しに行ったら、確かに蕎麦屋があるっぽい(笑。

さっき引き返す気にならなかった理由はここに行けってことなのかなー?っと思って・・・よく見れば既に先客らしい車が2台はある。

 ええっクリスマス過ぎた年末だけれど平日の11時にこんなとこまで来ちゃうの???

と驚いている隙にもう一台ご来店。。。

慌てて車を移動してちょっと調べてましたが、11時半からなのにもかかわらず11時20分には駐車場はほぼ一杯で、自分の次の次の客は待ちになってたほど。平日ですよ。

 自論なんですが蕎麦って店主の独りよがりがラーメン屋なんかより(悪い意味で)別格でおかしいと思うんですよ。こだわってるって所まではわかるんだけど、それが行き過ぎてるとついてけいないし、押し付けられてもわからないからただコワい。

こんな辺鄙なとこ(失礼)、駅も人気もなくて車でしか来れないようなところでこんな感じでやってるってことは・・・ゴクリ。

おっかなびっくりって程じゃなくとも若干身構える感じで暖簾をくぐりました(苦笑。

出迎えてくれたおかあさんたちからそんな店じゃないのはすぐにわかりましたが。

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 煮玉子があって珍しくて頼んでますが、これは頼まなくてもよかったです(苦笑。

それよか気分ではなかったので頼まずにいたら「天ぷらはいらないの??」と驚かれた三個100円の天ぷらを頼みましょう。なにか野菜でおいしそうでした。

 蕎麦、おいしかったです。

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せいろの汁は甘さを感じる汁で、汁だけ味わうと返しのやわらかさと出汁の香りを感じます。尖った部分がなくひっかかりを感じないと言いますか、そば湯で割らなくともそのまま飲めちゃうやわらかさ。

鴨汁は脂少なめ。三つ葉がいい。汁のやわらかい感じは一緒ですね。返しがやさしいんでしょう。

 特徴的な部分はないけれどやさしく食べやすいという感想。

食べやすい蕎麦というのは変な表現かもしれませんが(たいていのそばは食べやすいので)、第一印象から食べ終えるまでずっとそう思っていて、わざわざ蕎麦を食べるためだけにここまで来るほどの特別さはないけれど、近くを通りかかるならちょっと寄り道してでもまた食べたいと思えました。

 

 押しつけがましいこだわりは一切感ぜられない気楽な蕎麦処で、普通に美味しく食べられる蕎麦。

 イチイチ色々拘ってますよっていう主張の強い蕎麦(屋)って疲れません?

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そば湯も普通の不自然さのないそば湯で、そば湯だけで飲んでウマいと味わえるのってこんな程度だと思うんですよね。

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