抜群。
お得度は今までで間違いなくナンバーワン。サービスは最上級で、味も文句なし。
最近鉄板焼きを食べていなかったので、仙台なら「牛タンよりも鉄板焼き」(または焼肉からの魚)でと考えていて行ったのですが「ここで食事するためだけに寄る価値ある」なと思いました。
最上階。ブッフェスタイルで営業されている店内を通り奥の鉄板焼きコーナーに。
ホテルで働く従業員の方々が皆素晴らしいと去年、今年と書いたんですが、それがそのままレストランで働いている方も同じくそうで、ちょっと感動してしまった。
鉄板焼きだと前回帰りがけに見ていた駅前のメトロポリタン仙台にもあったのですが、献立の内容を見ると平日の場合は段違いで迷う必要がありませんでした。
その決め手となった驚きの盛りだくさんな「欅」の献立は(平日限定)
・本日の先付
・グリーンサラダ
・新たまねぎのクリームスープ
・白魚の湯葉オムレツ 桜海老あんかけ
・野菜のキッシュ パイ添え
・焼き野菜盛り合わせ
・宮城県産日高見牛サーロイン30g または フィレ30g
・鉄板で作るオムライス ポルチーニのクリームソース
・香の物
・味噌椀
・鉄板で焼くパンケーキデザート
・コーヒー または 紅茶 または ハーブティー
これだけの皿数がきて3500円(消費税サービス料別)。
この値段で前菜的なものにサラダ、スープに焼き野菜までついてるのにも驚きましたが、目を引いたのはオムライスと鉄板を使って作るデザート。
皿数の多さが量的に気にはなっていたのですが、3500円という格安の料金なのでそれほどの分量はないだろうと推測。量よりもいろんなものを少しずつ食べたい派なのでこういうコースを探していたんですよね。
ここで他の昼メニューを見ましたが、考えられた良い構成だと思いました。
というのは青葉というごく一般的な内容のコースから、蔵王という肉と魚介両方のコースに、萩という魚介中心の肉のないコースまで用意されているのは大変嬉しい。
「肉」の印象の強い鉄板焼きですが、肉なしで食べたい気分の時があるのは自分だけじゃないはず。
いろんな味があるのはやはり楽しくどれも美味。小まめに全部写真を撮るべきだったと、白魚の湯葉オムレツを写真撮らずに食べた時そう思いました(苦笑。
厳選された感じのある野菜4種。
これだけで2000円取りそうなところもありそうなくらいで、当然どれもうまい。
全て何もつけずに食べましたが、用意された調味料の醤油のムース?のこの凝り様。
肉の量が30gと少ないのも欅を選んだ理由だったんですが、これははっきり間違い。
ここまでの食事で胃袋が活性化されたのもあるかもしれませんが、日高見牛美味い。
他人の注文を聞いているとステーキや鉄板焼きだと「ミディアムレア」ばかりな気がするんですが、自分の場合は一応おススメを聞いてほぼミディアム。しっかりと噛み切れる感じの食感が最近のお気に入りで、このおまかせした焼き加減はまさにその感じ。
この感じだったら倍どころか、調味料との組み合わせを考えたら3倍の90gでも飽きずに食べられそうなくらい軽く肉の味と歯応えが絶妙でした。
そしてお待ちかねのオムライス。
これだけ丁寧に作られたオムライスを食べるのは初めてで、凝った(洒落た?)オムライスというのも初。
小さなレンゲで少しずつ少しずつ食べましたが、バクバクかっこまずゆっくり味わうのもいいもんですね。ついでにお新香もうまい。
そして最後のデザートですが、これもひじょーに美味でした。
ほとんどの鉄板焼きのお店で一通り食事がすむと席を替えて別のテーブルでデザートだけ食べますが、ここは移動することなく鉄板の前に座ったまま、鉄板を使って調理されたデザートを頂くことになるのですが、これが写真の通り凝ったものというか、手がかかった甘味で、従業員の方が「甘党揃いなため力を入れている」と言っていましたが、納得の味。甘いものにはそれほど反応しない自分でもまた食べたいと思いました。
一人きりの食事でここまで時間を忘れて楽しんだことは記憶になくって、毎回どこかへ行っての食事は楽しんでますけど、今までで一番楽しんだ?ってことでしょう。
冒頭でも触れてますが、レストランで働いてる方の意識の高さも一流ホテルのそれで、大変気分を良くさせてくれる。日本国内でもこれだけ全体で意識統一されて高水準のサービス提供出来てるホテルってそうあるもんじゃないと思います。
ホテルも抜群に良くてレストランも良い。滞在と一緒に是非、おススメです。