グランドハイアット福岡 グランドクイーン

 初博多。

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博多で泊まりたいと思ってたホテルは二つあり、どちらもハイアットなんですが(もう一つのハイアット)、今回は目的の一つに「中州の屋台に行く」というのがあったので、より近い、地図で見てたら最寄だったグランドハイアット福岡に。

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 歩けない距離じゃないんですが(歩きたかったのもある)、ちょっと急いでたりして時間を意識してると結構経過していて「近くはない」と感じる微妙な距離。

とりあえずで例の陥没現場の前を通りましたが、あれだけの事が起こった後で何の躊躇いもなく歩けるのは「日本、日本人の仕事」に対する信頼からだなぁって思いました。

 これが中国での話だったら近寄ろうとも思いませんもん。

 

 歩いた感じは地図で見たとおり一呼吸の距離なんですが、かかる時間はそこそこ。

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一度知ってしまえば真っ直ぐ突き抜けるだけなのでなんてことはないんですが、キャナルシティ内に目立つ案内矢印がなかったので、初めてで立ち止まらずにサクサク歩いて行けるほど分かりやすくはない。

上の写真はキャナルシティからのホテルへの入口なんですが、プロジェクションが流行っているからやっていたのか、ホテルの質に合ってるようには感じなかった。

 

 博多は空港あって高い建物はありませんし、新規開業のホテルというわけでもないので「眺めのある部屋でエレベータから離れた(静かな)部屋」と希望を出しました。

結果ホテル奥の部屋をあてがっていただいたんですが、思ってた以上に長さのある建物ということに加えエレベーターの位置が建物中央ではなく端に位置していたので端から端まで歩くはめになり、希望通りの部屋ながら何度も出入りを繰り返していると部屋からエレベーターまで「結構歩くな」と面倒に感じ出していたので、このホテルの場合は真ん中あたりの部屋が良いと思います。

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 広さや設え、90年代に建てられたホテルって感じの見た目で、どこかのホテルを思い出します。パッと一番に浮かんできたのは溜池山王のインターコンチネンタル東京、似てますよね。

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27平米という広さもよく見る数字で、写真で見るとおりの何にもない簡素な部屋。

一昔前な感じは否めなく、特筆する面白い部分がないため感想も簡素に。

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 狭いとは思いませんでしたし、安っぽさもないのですが、この窓側から撮った写真だとビジネスホテルっぽくも見えるのは30平米ない部屋によく感じる点。

 浴室は香港のグランドハイアットを思い出しました。見比べたら石の色が全然違うんですけど、まぁ第一印象ですね。鏡が多用されてるとこでそう感じたのだと思います。

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 鏡張りで明るい浴室は

ガラスで仕切ってるだけの洗い場にはさすがに年月による変化をはっきりと感じさせる部分が散見されるんですが(はっきりいえばカビ)、使い勝手は悪くなく(思うよりビタビタにならない)、充分。

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 シャンプー類は香港と同じくジュンジェイコブスのキューカンバー。

 

 部屋はともかく人(サービス)はここのホテルが国内じゃ今までで一番でした。

それなりの宿泊料金を取るホテルだと当たり前のことですけど、まずルームキーパーの人が歩くのを決して妨げない。しかもここの場合は大分遠くの方、視界に入ったかってくらいの段階から仕事を中断して「通路の端によって」、待ち、挨拶してくれる。

 どこのホテルかは書きませんけど、そこそこ高くて気取ってるホテルでも、挨拶はするけど仕事の手は止めなかったり、譲り気味にはするものの普通にすれちがうっていうとこありましたから。

貴族階級ではないので、そうされなかったからって別に憤ったりしませんが、こういうしっかりやられてるホテルに遭遇してしまうと「違い」が浮き彫りになり、つい比べてしまいます。

宿泊料金がはるかに安いビジネスホテルでも徹底されてるところはされてる、お金をかけずに出来る部分だと思うので、余計に。自分の記憶だと田町のセレスティンホテルもしっかりされてたなぁってはっきりと覚えてますし。

 ただこれだけでは普通のイイホテルで一番にまではなりません。

そう思わせたのは、朝食時レストランで働いてる人まですれちがうことをせず、立ち止まり待ってこちらの動きを一切妨げないようにしてくれるとこ。

これもそこそこのレストランなら当然のことだと思うんですが、はっきりそうしてくれてるとこって意外とないんでくっきりと目立ちました

他のレストランじゃ「そこまでされやしない気配り」をしてくれようと声をかけてくれたりと、とにかく接した全ての従業員の質が総じて高いと思いました。

 そしてさらに嬉しかったのは夜中に外から戻ってきた時、わざわざフロントデスクから出てエレベーターのボタンを押して箱を用意してくれたこと。

東京のシャングリラでも同じことをしてもらった経験がありますが、あちらと違うのは「ベルという玄関にあたる係りの人がそうしてくれたのではない」ところ。

最初は何かの仕事で客室へ行ったり、トイレだったりどこかへ行くためにフロントから出たのかな?って思って行く先を追ってましたから。

まさか自分のためだけにわざわざフロントから出て「してくれた」ってのがわかったら、そりゃ嬉しいですよね。

 他にも地階にあるバーの方たち、マネージャーらしき方からバイトのように見えてしまえる若い方まで、抜群に気配り出来る感じの人が揃って接客していて、その仕事をしている姿がどの方も常に綺麗で「洗練されてるってこういうこと言うんだろうなー」ってそれを見ているだけでこちらの気分も良くなっていたので、翌日クラブハウスサンドイッチをルームサービスで頼…、を止めて食べに降りたくらい(笑。

 接した範囲内に限りますが、働いてる人全員「素晴らしいな」って思えたのはここが初めてでした。

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 宿泊料金から見ると博多で一番のホテルはグランドハイアット福岡でいいんですかね?(WITH THE STYLEというホテルはグランドハイアットより高い宿泊料金でしたが、良く言えばブティックホテルなんでしょうけど、自分には規模が小さすぎてどっちかっつーと旅館やペンションみたいで、ホテルとは別区分に見えたため除外してます)

 訪れて、高揚したり、部屋に入って「豪華ー」ってため息が出てしまうようなホテル、部屋ではありませんでしたが、滞在していてとても気持ちのいいホテルで、居心地のよい、滞在していて気分の上がるホテルでした。

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