宿泊後の感想。
大変いいお宿でした。
渋川伊香保インター降りてから駅までもすげぇ近いンですけど、駅前を過ぎて坂道になりだしたなと思ってちょっとしたら着いてますからホント一息。
いきなり暗くなってますが、まだ17時半(1月の中旬)。
駅前で撮った写真は16時半くらいなのですが、さすが冬。
真冬+坂+夕暮れ、で京都の清水坂を思い出しました。
と思いきや、人の出を考えれば数こそ少ないものの結構やってる方かなと。
みやげ物屋さんみたいなのはさすがに18時過ぎたらやってませんでしたが、懐かしの射的屋さんだとか、コンビニ代わりの酒屋さんだとか結構遅くまでやっているようでありがたい。
こういう感じ、好み。
「横手館」という宿なんですが、HPや予約サイトで見た写真まんまでしたね。
基本的にお店側で撮られてるWEBの画像では、本当の雰囲気みたいなものが伝わらないと思っているので、翌日も泊まっていくならここにしたいな、と思いました。
家にてどこにどんな宿があって空きがあるかとだいたいの目星はつけてきてましたがどこの旅館も選び放題だったため、行って、実際の感じを見て吟味させてもらった上で選ばせてもらおうかな、と。
数年前に立ち寄ったチラ見時に、こじんまりとした温泉街だけれども大階段からちょっと離れた宿はダメかなというのを自分の好みとして感じていたので、階段中心に数軒見て回りました。
どの宿もそれぞれ趣があってよい感じでして選びにくかったンですよねー。
今風な洒落乙高級旅館、千と千尋の湯屋のような木造建築大正ロマンあり、明治大正っていう雰囲気たっぷりのホテル、修学旅行を思い出させるとこ、いかにも「昭和」って感じの旅館等々。
旅館名をあげれば、千明仁泉亭さん、横手館さん、奥にある橋本ホテルさん、岸権旅館さん、丸本館さん、青山旅館さん、石坂旅館さん、村松旅館さん、森秋旅館さんなどなど。
ここらどこ泊まってもそれぞれ満足出来てたと思えました。機会があれば全部泊まってみたい。
そして今回お世話になることを決めたのが吉田屋旅館さん。
連休ということで一応連泊するつもりで来ていましたが、伊香保温泉における両極端のような旅館に興味を持ってしまったので、お高いところから翌日お安いところへ移動するよりも、逆の先に安い方からのがいいだろという考えでこちらの方へ先に泊まることにしたんですが、コタツや部屋のゆるさ(広さ)やお客のいなさが気に入りすぎてしまって、結局翌日もここに泊まりました。
土曜、祝日前でも1泊2食ついて1万円しない(2名利用なら1人4980円!)。
確か他の旅館だと、食事なしの素泊まりで10000円とか16800円くらいだったような。
他所と比べてあまりの安さから「一体どの程度のもんなんだろう」と興味が湧いてしまったから行って見たというのもありましたが、石段そばで立地は問題ないし、温泉は源泉かけながしで言う事なし(なはず)。
予約サイトにはけったいな注意書きがあったんですが、汚かったり、ボロかったりはアジアの安宿街で鍛えられているので「まあどんな程度でも人が泊まれるんならだいじょぶだろ」と気にはせずに行きましたが、宿からクチコミを見てみると、やれ汚いだの、風呂がヌルいだの、食事が冷たいだの、批難めいたものがチラホラ目立つ。
まぁ確かにどれもホントです(笑。
でも好意的にとらえるなら、汚い⇒だから安い、ヌルい⇒源泉100%の加水加温なし、冷たい⇒これも安いゆえ、でも美味い。
つかどれも周りの旅館との価格差から考えれば、範疇だと思うわけです。
トイレなんかも古さはあるけどきちんと掃除されていて清潔感あるし。
周辺の宿の相場の半額以下なんだから「こんなもんでしょ」ってレベルでむしろまだ安く思える。
1泊2食付で1万円しない民宿とかペンションなんてこんなもんじゃないスか?
確かに風呂にシャワー等、温水の出る蛇口がないので、頭を洗おうと思ったら温泉の湯か冷水でとなるのでそこは不便な点かも知れません。
けれど近くに石段の湯っていう外湯があったりするので、洗髪は1日1回したらいいわけですし観光がてらそちらでしてくればと割り切れはしないのかな?
そしてなにより食事が抜群に美味しかった。
↑↓これら夕食
最近こういう食事を摂れる定食屋みたいなのにお目にかからないのもあり、確かに冷たいは冷たいんだけど(苦笑)食事が楽しみでしょうがなかった。
都内のホテルでこれだけ満足出来る朝食を食べようとしたらン千円でしょう。
どれもすべてホントうまいンですよ。
「似たような夕飯をどこかで食べたとしたら」と食事だけで考えても一人頭4000~5000円は出てくと思うのでお得すぎません?(食事が無料なのか、食事代だけで宿泊費が無料なのかっていう)
「温かかったらもっとうまいんだろうなぁ~」とは思いましたが、冷たくてもこんだけうまいんだから(格安になる理由の一つだろし)、と文句が出る以前にありがたくて仕方なかったですね。
こんなおいしい食事付いてこんな安くていいんだって。
自分、サバはなんか好きではなくて普段手をつけやしないんですけど、ここのはウマすぎて残らずたいらげました。
最近昔ほど量を食べられなくなってる自分が実に悔しかったです(苦笑。