「出来るだけ長く」帰らないで旅行しているために安いとこで凌ぐような旅行をしていた時もありました。その頃を思い出したいからなのか節約旅行したいなと思うことがたまにあります。
ですのでたまには安宿にも泊まりたくなり、所謂あいりん地区に泊まろうとしたりもするんですが、大阪で行きたいところがなくなってたし籠りそう(休養したい)な気分があったので、宿泊先を京都・奈良に三重・浜名湖まで広げて見たら「あづまや」という京都の旅館が目に入りました。
結局そこは税込み2500円で出ていた1部屋がその日最後の1部屋だったらしく売り切れてしまい泊まれなかったんですが、京都のこういう簡素な旅館と驚くほど京都駅から近い(西本願寺向かいで駅から徒歩15分くらいでしょう)のにバカ安なところに好奇心が涌いて、似たような感じでさらに駅から近かった日本館さんを見つけ@3000円で泊まってみました。
ちなみに大差ない感じであろう京都のゲストハウスにはなんでか昔からいまいち興味を持てていません。
北側(八条でない方)の駅前大通りを渡りヨドバシの脇というか裏をちょっと歩けばもう見えるだろうっていう近さ。
もっと近いホテルや旅館もいくらでもありますが、これだけ「駅前」と言っても差し支えのない近さの所に風呂トイレなし(共同)とはいえ3000円って「京都でもそんな安く泊まれるんだ」と驚きました。
快適に思える適性があって、こういう古い形式を不便に思わなく隣人に恵まれたならば、その宿、部屋での快適さってそこまで差を感じないと思います。
豪華さなんかは全然ですが、いわゆる「実家に戻った時の安心感」のような懐かしさみたいななにかはすごくある。
部屋に案内され、中を見たらそれはより感じました。
うわっナツカシー。修学旅行こういう感じのとこだったなー。
それはふとんを敷かれたら(夕食行ってる間に敷いてもらった)さらに増す(笑。
やはりこういうのが好きなんでしょうね。帰ってきてふとん敷かれてるの見てあらためて気分が上がりました。
「旅行感wwwww」というようなのが久々こみ上げニヤつく感覚。
コンセント直でUSBさせるようになってたのを見て時代の流れを感じたというか、やっぱり外国人の利用が多いんだろうなーって思いました。
実際便利ですよねこれ。これが全国の宿泊施設でWi-Fiのように普及してくれるとUSBのACアダプターを持たなくてすむので早く浸透してほしいもんです。
こういう安い旅館の特徴としてフロと便所が共同というのがありますが、慣れもあってか気にならなく、またそれでさほど不便とは感じないので、まぁ泊まる資質は備わっているんでしょう。
そしてもう一つ、こちらが宿泊していて最大の問題点になるであろう、壁の薄さ。これは隣の客による部分が大きい問題ではありますが、普通の常識ある範囲の人なら問題ないと思います。
隣人は居まして、自分の部屋を出て廊下に居ると聞こえてくるその部屋からの声は自分の部屋に入ってしまうと聞こえてこず、部屋に居て隣のテレビの音や会話の声は全く聞こえなかった。
さすがにドアの開閉だけはひびきましたが、これは京都という土地柄で観光のため早寝するんでしょう。22時には出入りはなくなり静かなもんでした。(朝もそれで起こされた記憶はなし)
大浴場のあるところで検索していたので、楽しみにしていたのはお風呂。
泊まってる人に日本人の男性客が少なかったのか、自分以外に使用してる形跡がありませんでした(利用開始時間の17時と終了間際の23時に使ってましたが、自分が使った椅子と桶以外使われておらず、最初に使ったまま残っていたので)。
浴槽は十分な広さなんですが、これは1人か2人まで。
知り合いでも3人入る状態だと互い違いでやっとという広さで、隣に3人は座れない幅。1人貸切なのでなんの不満もなく。
コインランドリーと一人用のシャワールーム?もありました。(フロトイレ付きの部屋もあった)
いい感じにくつろげた旅館でした。
うるさくて睡眠を妨害されるということもなく、難点といえば京都なんで夜間外出できなくてもさほど問題ないと思いますが、門限(23時)があることで自由度が下がることと(自販機はあるので飲み物だけは買えます)、網戸はしていたんですが蚊が入ってきていたのでそれように蚊対策が必要なところですかね。
ここに泊まってみて「これだけ駅前で快適(好み)な環境だとこれから先また京都来た時もここでいいかなー」と思ってしまったんですよねー。
最近ハイアットを見ても空きがないこと多いし、あってもゲストルームなのに安い時のバルコニー泊まれるんじゃないの?ってほど高いのでリッツカールトンまで選択肢に入れてますけど、やっぱこういうバカ安いとこで当たった時ほど面白く感じることはないですね。
周りにいろいろあるのも便利なんですよね、ヨドバシとか使わなくとも安心感あるし。