浜松駅前のビジネスホテル。
当日禁煙で空いてたホテルの中、駅からの近さで即決、5200円(税込)。
このホテル泊まって良かったのは朝食。「浜名湖飯」。
朝の散歩がてら、従業員お手製の周辺飲食店地図はないかな、とフロント脇の観光案内が置いてある一角を見ると、この「浜名湖飯」と書かれた朝食の案内が目に入り(確か600円)めちゃくちゃそそられました。
予約サイトには何も載っていなかったのですが、こんな魅力のある朝食の推しがないのはもったいなさすぎませんか?ホテルのホームページでも全く触れられていないし。2023年9月現在しっかり宣伝されてます。
朝食なしのプランで泊まっているとチェックイン時に押し売り気味に勧めてくるホテルもあるのに、実にもったいない。
外で何かしら食べても400~500円はかかりますしね。これ以上のご当地朝食を見つけられると思わなかったし。
どれもおいしかったですが、特に美味だったのはシラスと豚しゃぶ。
のりもおいしかったんですが、もったいなくてシラスご飯ではなくご飯だけ巻いて食べるべきだったと思った。
遠慮なく盛らせていただきましたが、普段自分がスーパーで買うシラス1000円分くらいはあると思います。
北海道のホテルの朝食でいくらをてんこ盛りにしてる人の気持ちがわかった(笑。
それとこのみかんジュースと、そのみかんを使ったポン酢で食べる豚しゃぶがさっぱりしていて朝食向きでめちゃくちゃウマかった。
こういう生搾りっぽいジュース、出来合いのものは変に甘すぎたり、かといって本当に果実の状態から搾りたてのだと酸っぱすぎたり、「生ならでは」とばかりに苦みを感じるものばかりなので敬遠していたんですが、ポン酢のさわやかな風味から手を出してみたら大当たり。
おかわりのもう一杯、シラス一つまみを海苔メインで食べようかと考えていたのを
豚しゃぶ丼にしてみたんですが、こういう勝手なアレンジ楽しいですね。好きなものを目いっぱい食べるのも楽しい。
ご当地モノがいくつかあるだけでこれだけ朝食が楽しくなったことで、四つ星ホテルの朝食がつまらないと思う理由がわかりました。お客の国際色豊かな四つ星ホテルじゃこういう振り切った献立にはしづらいのかもしれませんけど。
他、2階に無料で自由に使える洗濯機と乾燥機が二台と電子レンジと数千冊のマンガ本コーナーがありましたが、ささやかながら良サービスだと思いました。
粉の洗剤が置いてあるので買ったり用意する必要はありませんし、500円とか取るホテルもあったので、それが自由に使えるとなると必要な人にはとてもありがたいはず。
マンガの方も今時国内の旅行先でマンガなんか読む人いるかどうかって思いもしますが、どちらも利用することがなかろうとその選択肢があることはとても好印象。
おまけで部屋ですが、寝るためだけの必要最低限でという各方面お決まりな感じで、家庭用みたいなエアコンが珍しく、設置位置が悪いなと思ったくらいで、部屋について特に文句はなく書くこともないんですが、一つだけ気になったことを。
その前に清潔感は及第点です。
可もなく不可もなく。色合いから来るものなのか、はたまた明るさ由来からか、決して汚らしさがあるわけではないんですが、なぜかビジネスホテルでよく思う(特有?)「素足で居ることを躊躇われる」感じがあります。
窓は一面なのですが位置的に角部屋で、ツインは各階に一部屋ずつでしょう。
ホテルのホームページによるとツインルームは15㎡。
15平米と聞くと「(3×5m)そんなにあるかあ?」と思いました。
見た目で言ってもベッド幅を90㎝だとすれば、横はベッド+ベッド+浴槽でせいぜい3.5メートル。縦の方はベッドを190㎝とすれば、ベッドに通路に、机で、まぁ3mってとこ、10.5㎡がせいぜいに見える。
ここら辺業界的なものではなく、室内の実寸で表すようにして欲しいですね。
四方の壁の厚みや梁で死んでる空間まで入れてなんだと思いますけど、15平米の部屋のはずがなんか狭くて実際測ってみたら9㎡って言うんじゃ気分良くはないじゃないですか。普通の人がそこまでするかどうかは置いといて。
部屋の広さが9でも10でも泊まる必要があれば泊まりますよね。部屋の広さの数字が賃貸物件の駅から徒歩何分のようにそれほど大事とは思えませんので。
浜松に泊まることがあったらオークラに泊まってみたい思っていたので、18きっぷ旅の食事休憩だったか下見がてらオークラまで歩いて行ったことがあるのですが、動く歩道があっても駅からホテルまで遠すぎたのと、外から見ていた立派さほどのサービスではなさそうに見受けられた点が気になっていたため今回は見送ったんですが、このホテルのような偶然の中良い思いと巡り会えたりするから「高いホテルならいい」とはならず、新しい土地でのホテル選びは楽しいですね。
勿論ホテル内、部屋に居る時間が長いのならオークラだと思ってます。
そうでない人には是非こちらの朝食をおススメしたい。駅近は楽ですし。
2021年12月追記
ホテル玄浜松駅南口からさらに浜松ターミナルホテル本館に再リブランド。
さわやかへ行った時にかなり長い時間泊まっていこうか悩みました。ホテル名は変わっても朝食は変わらず同じものが提供されてるようでホッとしました。