4 メトロポリタン仙台 エグゼクティブシングル

 ビジネスホテルでした。

ガッカリこそしませんでしたが、反対口の真新しいイーストか、「連泊ならば」という条件下になりますが「5割増し(この日で6000円)の料金払ってウェスティン仙台にした方がいい」という感想、結論になりました。

 当然第一候補としてウェスティンは考えてたんですが、ほんの一月ほど前に泊まっていて「仙台にて他のホテルを知らないまま同じホテルに三度続けて」というのがつまらなくて、ウェスティン仙台の向かいにあった仙台国際ホテルか、今回泊まった駅近のメトロポリタン仙台、それに反対口のメトロポリタン仙台イーストの3ホテルから消去法で、前回の宿泊時周辺を歩き回ったウェスティンの方(国際ホテル)はやめて、ルームサービスの有無(21時まで)でイーストでない、古い方のメトロポリタンにしました。

IMG_2556 (Large)S-PAL仙台1階連絡口。無印良品の奥(笑

 エグゼクティブフロアにした理由はなく、ただその日一番安く泊まれる部屋がそれだっただけなんですが、ホームページで見た改装されて間もない(1年ほど)部屋は好みな感じ。

エグゼクティブフロアの特典は以下ホームページより

  • フロアのエントランスにカードセキュリティードアを採用
  • レインシャワー完備
  • 日本酒「伯楽星」のエキスを使ったオリジナルバスアメニティ
  • シモンズの8.25インチポケットコイルベッド
  • 宮城にまつわるお菓子をご用意(一人一滞在につき一つ)
  • 部屋の冷蔵庫の飲物無料

とあり、宿泊料金からするととてもがんばってると思えたものなのですが、実際の感想は少々否定目で、以下ぞれぞれ

  • 銃の所持がまずありえない治安の良い日本において、機械の力のみで高めたセキュリティは面倒なだけで、ただの恰好つけに思え真に安全を考えてのものとは思えない
  • シングルの浴室には洗い場がなく(ツインは洗い場あり)、浴槽のシャワーと一体型のレインシャワーは使い心地良くなく、やはり見た目だけ
  • シャンプーは日本酒臭く感じただけであまり良さを感じられない
  • ベッドについては次のベッドの方
  • ちょっとしたお土産にもなるので一瞬良いと思えますが、これ目当てで泊まるわけもなく(非売品ではないだろうし)、無料ではなく「宿泊料に含まれている自ら購入しているもの」と考えたらなくてもいいかなっていう・・・
  • 飲み物無料も料金に含まれていると考えれば、選択出来ない強制セットな時点でアルコールを摂れない人間にとっては(連泊の場合補充されるため)、1泊毎に約1000円払い不必要なルームサービスで飲まない飲料を注文している状態なわけではっきり言って無駄

 他には、13時半くらいでしたが平日だったので「部屋に入れないかな?」と思いチェックイン手続きをしに行ったんですが、何かを確認をする素振りも見せず「清掃中なので」と断られたまでは問題なかったのですが、続けられた言葉に呆れました

 「(で)ご希望は何時に?」

15時前にお願いしに行ってるんだから聞かなくてもそら「なるべく早く」で、最低でも15時に決まってるでしょそんなもん・・・。はっきり言って愚問。聞くまでもないでしょ。何も調べることなく断るなら「(チェックインは)15時からになりますので。」と言ってくれればといいのに。

で再び15時過ぎに戻って記帳。13時半の時点で預けた荷物は部屋に運んでくれてるものと思ってましたが、預かり証をと聞かれ、ガラガラガラガラ…と横に持って来られた。

ここらは好みの差ですかね。自分の場合は案内がないとまずたどり着けない迷路のような施設ならともかく、四角く狭い敷地のホテルで部屋までの案内が必要だとは思ってませんし、ベルに自分の鞄を持たれ先導されるのがあまり好みでないため、逆に「こういう(その程度の)気の回らないホテルなんだな」と野暮く感じてしまいました。完全ビジホですよね。シティホテル気取んなって。

そして残念に感じたのはこの直後「自分で持つから」と断るとそのまま何もなし。気が利く人なら「それでは」とばかりにエレベーターまで足早に行きボタンを押して一秒でもカゴの到着を早めようとしてくれる気配りの見せ所なのに。

 

 部屋は18.1平米。

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 カードキーによるフロアのセキュリティははっきりいって手間なだけで不必要と不満に感じつつも、改装で新しく出来たエグゼクティブフロアは中々の質感が漂っており、部屋は狭いながらもシックさを感じられ、日の浅さからくる清潔感もあってか居心地は良く、観光にしろ、仕事にしろ、気分転換で籠るにしろ、「最低限」と言わざるは得ませんが、こんなもんで十分と思えたほど完成度を感じた部屋。

 ガッカリすることがあるとしたら、全てがとにかくビジネスホテルなんですよね。

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 氷は自分で左端、#01番の部屋の前まで取りに行かねばならなかったり、今年は冬場でも使わなかったのですが乾燥を感じたため、探したけれど見当たらなかった乳液をフロントに問い合わせてみたら「ない」の一言。

クレンジングや化粧水?は×2であったので、置き間違いだと思って問い合わせてみたんですが、乳液がないって。今時ラブホテルでも常備されてるだろうから驚きました。

クレンジングなんかより乳液の方が男女共通に必要なもので優先度高いように思ったんですがね。化粧をしない女性だっているでしょうし。

といった具合に、早めに到着して何もすることのない空いてる時間にチェックイン手続き(記帳)だけでも先に済ませておきたかったというこちらの都合には全く触れない、「客の側の目線では考えられていない不便さ」というのがとにかくあちこちで見られる感じで、そんな融通の利かなさはシティホテルのサービスとは到底思えず、「決められた事以外はやりません」というお役所のような、所詮鉄道の子会社って一括りに出来ちゃうダメさばかり目立ちました。まぁビジネスホテルならそれでもイイんですが。

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 部屋には照明を個別に細かく管理できたらとか、風呂に洗い場(ないしシャワーブース)が欲しいだの細かい不満を言えばキリがないんですが、洗い場が欲しければ宿泊料がほぼ同じ反対口のイーストは全室洗い場付きだそうなのでそちらを予約したらよいんでしょう。

 部屋からの電話は今まで泊まったどのホテルより正確(いつかけて誰が取っても〇〇様)で素早く、呼び出しの音が鳴ってることがまずなかったのは素晴らしかった。

 眺めは避難経路図から判断するに駅側(下)は全てシングルで、反対側が全てツインになってるんでしょう。ビルが駅に対して垂直に建っていたら窓際に座り駅前を歩く人を見られて楽しめてたと思いますが、座っての眺めは駅の屋上駐車場。

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 遠くに海が見て海への近さを感じた眺めは、やはりこれも自分の好みとの違いでもあって、動きがないから暇つぶしにならないと感じただけで、けっして悪い眺めというわけではないはず。

でも夜景はお察し。この部分ははっきりとそれ目的で泊まるホテルじゃないですね。

 

 10時の時点で既に清掃してる部屋が多かったのには驚きました。それくらい仕事での利用も多いんでしょうね。

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それにしても、この通路の写真を見て政令指定都市の駅前にあるシティホテルのエグゼクティブフロアだと思う方はいます?

 

 以上少々辛辣に書いてきましたが、全て宿泊料金が安いため問題ありません。

やれと言われている事以外やらない姿勢だろうと、ビジネスホテル並みの宿泊料金ですから、ビジネスホテルだと思って泊まってたら不満に思うことはない。

いっそのことはっきりとビジネスホテル化してもらって人によるサービスはバッサリなくしちゃったらいいんじゃないスかねと思いました。その方が割り切ってスッキリ利用しやすいですし、それで宿泊料がさらに下がるのならそれもまた良しで。

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 最後、朝食付きのプランでしたが、この朝食券有効期限長くないですか?笑

良い意味でですが、朝食面でもやはりビジネスホテルと感じました。シティホテルと思い全く期待してなかったんですが、行ってみれば郷土食もあってどれもそこそこおいしく、甘党でない自分にも美味だと思うほど甘味にも気を配っていると感じました。

 朝食は税抜き2500円ですが、朝食付きのプランは1人1000円+で売られている(自分調べ)ようなので、朝食付きのプランがある場合はそちらにして間違いないと思います。

3 岩手 大沢温泉 お食事処やはぎ

 旅館の食事だろうと選択の自由は欲しい。

やはり自分の場合は旅行で旅館の食事だろうと、ここで注文できるような「定食」や「丼物」が食べたい時が多い。特に夕食で。

 帳場で宿泊の手続き後、温泉で時間をつぶし17時過ぎの開店時間と同時にとりあえず昼メシがわりに十割水車そばとやらを更科(570円、以下全て税別)で頼みました。

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 「凄いおいしい!!」とはなりませんでしたが、フツーにおいしかった。

特に汁。甘すぎもせず、しょっぱすぎもせず、ちょうどいい塩梅だったので「もみじおろしか珍しいな」と思いつつも使えなくて、蕎麦がなくなった後に使ってみたらウマそうな感じで失敗しました。

 夜は(ラストオーダー21時)鉛温泉藤三旅館に泊まってた時から「あーラーメンが食いてーなー」って思ってたせいで中華そば一択。

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 でこの中華そば(450円)が最っっっっっ高にウマかった。

「中華そば」ってこれだよな、っていう期待通りな昔ながらの中華そばが来た。

あれこれ食べましたけどこの中華そばが一番美味かったです。もう一回頼もうかと思ったくらい。しかも450円!

 ドラマの一気見してたり、ゲーム機持ち込んでゲームしながら、深夜にこのラーメンを部屋に出前してもらえたらどれだけ幸せか。21時までなんでできないんですけど。

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 数時間前に蕎麦食べたばかりでしたけど麺麺だったので食い過ぎだとは思いつつ、朝は食べないから・・・で頼んでいた「鶏のきじやき重(800円)」も普通にウマかったです。カツ丼なんかも考えたんですが、前日までの夕食が豚しゃぶ豚すきだったので。

 翌昼にはおろし海老天そば、カレーうどん、鍋焼きうどんらと悩みに悩んで・・・

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 カレーライス450円!(2回目)。

これもごくごく普通のカレーなんですが、家で作るならこういう味に仕上げたいというお手本のようなカレー。もちろんウマい。値段安いのもあって学食感がありました。

 二度目の夕食にはかつ定食やひっつみ定食も食べてみたくて迷いましたが、生姜焼きが好きでここの生姜焼きを食べてみたくて生姜焼き定食に(950円)。大盛り+95円。

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 生姜焼きだけは自分にとってちょっとハズれっぽかったです。

というのは肉が厚目でポークソテーっぽくて、松屋(牛丼屋)の現肩ロースのしょうが焼きみたいな堅めの安っぽい肉?のが好みで、そういうのを期待してたせいかこの厚切りのポークソテーっぽい感じのは求めていなかったといいますか。

でもフツーにおいしかったです。ただ無難に郷土食のひっつみ定食か、これも破格に安いチキンカツ定食(600円)にしといてもよかったかな、と食べながら考えてました。

 次来た時はいわい鶏の石焼ステーキセット、ひっつみ定食、カレーうどんを食べたい。

 部屋への出前に料金が1品100円かかります。3品頼んだら300円かかり、それは焼き鳥1本だろうと1品になり100円かかり、10本の場合10品扱いで1000円になるという融通の利かなさ…。。。

IMG_2479 (Large)ごぼうカリカリ揚げ(285円)

帰って来てから調べた情報によると(未確認)自分で店から持ち出せば無料という話。

店前のショーケースの上に食べ終えた食器が返却されてて不思議に思ってたんですが(出前は部屋の外に出しておけば回収されるので)、どうやらそれのっぽいですね。

注文は店まで行ってレジで口頭でするので、100円200円300円とかかるのが0円になるのならば、そのまま店で出来るまで座って自分で部屋まで持ってきますよね(笑。

 

 旅館に泊まっていようがこういう食事がイイ層って結構居ると思うんですよ。というか旅館の食事が無駄に豪勢で高くて無駄と思って敬遠してる人も必ず居るはず。

自分の旅行の仕方だと朝は食べずに寝てることが多いので、色々なものを時間かけてゆっくり食べるとしたら食べたいのは遅めの昼で、朝に食べちゃうと昼は食べなくてもいいかなくらいになっちゃうんですけど、朝から結構食べてる人って昼はどうしてるんですかね?

 普段外食を全くしないという人だと旅行に出て旅館の会席料理みたいな豪華?な膳を泊まる楽しみにされてる方もいるとは思うので、全部こうしてくれとは言いませんけど、素泊まり含めてこういう日常な感じの食事との選択の自由も設けてくれるととてもありがたいんですが。

情報や自家用車すら少なかった一昔前ならともかく、レンタカーも十分にある今、旅館の経営側目線からではなければ、必ずしも二食付きが必須条件ではないと思いますし、旅行って大半は好きな人が好きでするもんだと思ってるので、好きなもんを食べられる自由が欲しいんです。

2 岩手 大沢温泉 湯治屋

 他の温泉へ移動。

最初の計画時、青森の十和田湖畔の温泉と2泊ずつみたいな考えでいたんですが、帰りの距離がちょっと長くなってしまうのでどこかもうちょい近く、出来れば上り方面で探していたんですが特に惹かれる感じのところはなかったため、直ぐ近くにある足らなかった部分を満たしていた温泉宿に行くことにしました。

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前泊の藤三旅館に大きな不満があったわけではないのですが、欲しかったのはコタツで、要らなかったのは「選べない食事」。

二食付きの温泉旅館に来ると毎回似たような感想を抱くので「合ってない」のはわかってるんですけど、それでも「二食付き」で泊まるしかない旅館は今でも結構あって、特に週末に一人だったり(ここもそう)、素泊まりとなると販売自体してなかったり、してても数が少なかったり。

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 旅館内に町の食堂みたいな食事処があるのを知ってここに決めたんですが、多くはないメニューながらその中からその時の気分で好きなものを頼めた自由さは思った通り幸せで、これは別に次で書きたいと思います。

 

 経っているであろう年月からして清潔感ある方だと思います。もちろんお世辞にも「綺麗!」と言える感じではありませんけれど、こういう感じが好きな方、耐性のある方ならとても楽しめると思います。

 部屋はコタツがあって大満足。(コタツ代324円)

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 廊下を歩く音はドタドタ、振動もあるし、ふすまに隙間もあって外から鍵もかけれられないし、気を使えない人間の話し声は怒りを覚えるほどすげえうるさい(笑。

お互い慮って、せめて自分だけでも日本人らしく過ごすことを心掛けるしかないですよね。これ(隣人問題)ばっかりは運でどうしようもない。

自分の向かいの部屋になぜか二日続けて3人客(たぶん3人用の部屋なんでしょう)が来てうるさかったんですけど、うるさかったのはその2組の3人客(部屋の外にある靴置きに自分の靴を置くのでわかる)だけで、他の部屋の方は至って静かでしたから。

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 自炊前提の自炊部湯治屋だけあって冷蔵庫は冷凍スペースもある大き目なもの。

食事は全て出前してもらって部屋で食べてましたが、カセットコンロや電気鍋を持ち込んで鍋を食べながら年越しみたいな、自炊の用意をしての滞在にはやはり惹かれます。

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 売店(7時~21時)で飲み物、お菓子やアイスにつまみやカップ麺なんかも買えます。売店が閉まった後でも飲み物(ビールもあり)とカップ麺は、山水閣というホテル風な建物にある豊沢の湯のとこに自販機があって深夜でも購入できます。

 風呂は男性の場合、混浴露天の「大沢の湯」と屋内の「薬師の湯」にその「豊沢の湯」の3つで、カランとシャワーがあって体を洗えるのが豊沢の湯だけなのでそこと、川沿いでめちゃくちゃ開放的な露天しか使いませんでしたが、この露天風呂、雪の時に来たいと思いました。真冬じゃいろいろと大変でしょうけど。

 

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 向かいにあった「菊水館」というかやぶき屋根の旅館(上の画像)。

同じ大沢温泉内なのですが、別旅館という形を取っているようで、10月から休館と書かれてありましたが、近寄って見なくとも泊まってみたくなるくらい雰囲気あったので残念でしたが、こちらに泊まっていると一度外に出て川を渡って向かいの露天風呂に行くことになるのでまあ一長一短。

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 清掃で開けっぴろげだったので覗けましたが、ガスコンロのある部屋もありました。

どういう風に割り振られるのかわかりませんけど、選べるものならトイレや温泉への通路からはずれていた6畳の狭い部屋が自分好み。

 

 Wi-Fiはばっちり入ります。テレビ要らず。

あとはチェックイン前の探検時、山水閣の方から前を通っていたのにわからなかったコインランドリー。マッサージ店の奥にありまして、洗濯機が200円、乾燥が10分100円だったかな?洗剤は売店で30リットル分くらいのが30円で売ってました。

自分のように何度も何度も温泉に入るつもりの人なら嵩張りますけど自前のバスタオルを持ってきた方が快適じゃないかと思います。(自分は持って行ってました)

 泊まっていたのは平日。日帰り客が多いように感じていましたが、いつのまにか部屋外にある靴置きに靴が入っていたので宿泊客はそこそこ居たと思うんですが、早朝も夜も露天風呂には自分入れて最大3人で、混んでいると思うことはありませんでした。

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 最後に「基本」帳場の人全員ぶっきらぼう(笑。

サービスというかもてなされることを求めては行ってませんが、はっきり言って「ちょっと怖いw」。男の自分でもそう感じるくらいなんだから(女性客にはもっと柔らかいのかもしれませんが)、もうちょっとやさしい感じで接して欲しくはあった。

食事処で働いてる人や部屋の掃除をしてる人は挨拶してくれたり普通なんですけどね。

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