銀座 真田

 ギンザシックスにある蕎麦の真田の本店にあたります。

場所は銀座4丁目交差点の裏、通り的には交詢ビルのある通りで、真珠の田崎の斜向かい、長野のアンテナショップの上。

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地図を見ながら行きましたが、目立つ看板も見当たらずすぐにはわかりませんでしたので、TASAKIを目印として行けばいいかと。濃い目の茶色(木目)のビル。

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 店内はギンザシックスの方が広くゆったりしていて格段に居心地がいいです。土曜だろうとギンザシックス自体がガラガラですし。

ホントに今後ダイジョブなのかな?と不安になるほどガラガラなんですよねギンザシックス。自分の行った日たまたまが重なってるだけかもしれませんが。

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 本店は22時でラストオーダーのギンザシックスとは違い平日は朝の4時半(ラストオーダー3時半)までやっている、ということを以前書いた時に、ギンザシックスの方は鴨せいろではない「鶏」の南蛮せいろなんですが、本店の方には鴨肉の鴨せいろがあり、真田の鴨せいろを食べてみたくて行きました。

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 すだち鬼おろしせいろ目的ならばギンザシックスで食べるのをおススメします。

たった100円ですがなぜかギンザシックスのが安いので。

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 まず目をひいたのは、今まで食べてきている平たいベーコンのような見慣れた四角い鴨肉ではなく、ゴロっとしたサイコロのような形の肉。

 つゆはしょっぱく甘くはない。けれど辛味や角を感じるほどではなく、舌の両端に強く感じる醤油の味が際立って感じられる汁。

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 この肉の脂身の多さは吉と出るか凶と出るか。つい美味しくない鴨の印象が頭を過り恐る恐る覚悟して食べてみたら、それは大大吉。

 今までの鴨肉の中で一番と言ってもいいくらい美味いと思った鴨肉(注 真横に並べ交互に食べ比べてはないので、同じように美味しい所がある一番です)。

 汁のしょっぱさと鴨の脂の塩梅がいいのかとても美味しくて、支店同様の歯応えのしっかりある蕎麦は、もしかするとすだち鬼おろしよりも鴨せいろとして食べる方が合っているのかも、というくらい気に入りました。この汁で鴨肉をもっと食べたい。

 

 蕎麦の量は写真の見た目どおりとても少なく、ちょっと人より食べられる方なら3~4すすりで終わってしまうほど。自分の場合も足らないのでこの時は来る前から考えていた通りすだち鬼おろしせいろも頼みました。

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 ですが蕎麦の噛み応えのせいか、二枚目のせいろにあたるこのすだち鬼おろしを食べていて満腹感ではないんですが「ちょっと多いかなー」と若干の飽きが出ていたため、1枚半がちょうどよさげなくらいで大盛りに留めておくのがよろしいかと。

 鴨せいろが好きなので鴨せいろの旅という企画をやっています。良い店あったら是非コメント欄から教えていただけたらありがたいです。

ザ・ゲンズホテル(現 浜松ターミナルホテル本館) ツインルーム

 浜松駅前のビジネスホテル。

当日禁煙で空いてたホテルの中、駅からの近さで即決、5200円(税込)。

 このホテル泊まって良かったのは朝食。「浜名湖飯」。

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朝の散歩がてら、従業員お手製の周辺飲食店地図はないかな、とフロント脇の観光案内が置いてある一角を見ると、この「浜名湖飯」と書かれた朝食の案内が目に入り(確か600円)めちゃくちゃそそられました。

予約サイトには何も載っていなかったのですが、こんな魅力のある朝食の推しがないのはもったいなさすぎませんか?ホテルのホームページでも全く触れられていないし。2023年9月現在しっかり宣伝されてます。

朝食なしのプランで泊まっているとチェックイン時に押し売り気味に勧めてくるホテルもあるのに、実にもったいない。

 外で何かしら食べても400~500円はかかりますしね。これ以上のご当地朝食を見つけられると思わなかったし。

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 どれもおいしかったですが、特に美味だったのはシラスと豚しゃぶ。

のりもおいしかったんですが、もったいなくてシラスご飯ではなくご飯だけ巻いて食べるべきだったと思った。

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遠慮なく盛らせていただきましたが、普段自分がスーパーで買うシラス1000円分くらいはあると思います。

北海道のホテルの朝食でいくらをてんこ盛りにしてる人の気持ちがわかった(笑。

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それとこのみかんジュースと、そのみかんを使ったポン酢で食べる豚しゃぶがさっぱりしていて朝食向きでめちゃくちゃウマかった。

こういう生搾りっぽいジュース、出来合いのものは変に甘すぎたり、かといって本当に果実の状態から搾りたてのだと酸っぱすぎたり、「生ならでは」とばかりに苦みを感じるものばかりなので敬遠していたんですが、ポン酢のさわやかな風味から手を出してみたら大当たり。

おかわりのもう一杯、シラス一つまみを海苔メインで食べようかと考えていたのを

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豚しゃぶ丼にしてみたんですが、こういう勝手なアレンジ楽しいですね。好きなものを目いっぱい食べるのも楽しい。

ご当地モノがいくつかあるだけでこれだけ朝食が楽しくなったことで、四つ星ホテルの朝食がつまらないと思う理由がわかりました。お客の国際色豊かな四つ星ホテルじゃこういう振り切った献立にはしづらいのかもしれませんけど。

 

 他、2階に無料で自由に使える洗濯機と乾燥機が二台と電子レンジと数千冊のマンガ本コーナーがありましたが、ささやかながら良サービスだと思いました。

 粉の洗剤が置いてあるので買ったり用意する必要はありませんし、500円とか取るホテルもあったので、それが自由に使えるとなると必要な人にはとてもありがたいはず。

 マンガの方も今時国内の旅行先でマンガなんか読む人いるかどうかって思いもしますが、どちらも利用することがなかろうとその選択肢があることはとても好印象。

 

 おまけで部屋ですが、寝るためだけの必要最低限でという各方面お決まりな感じで、家庭用みたいなエアコンが珍しく、設置位置が悪いなと思ったくらいで、部屋について特に文句はなく書くこともないんですが、一つだけ気になったことを。

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 その前に清潔感は及第点です。

可もなく不可もなく。色合いから来るものなのか、はたまた明るさ由来からか、決して汚らしさがあるわけではないんですが、なぜかビジネスホテルでよく思う(特有?)「素足で居ることを躊躇われる」感じがあります。

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 窓は一面なのですが位置的に角部屋で、ツインは各階に一部屋ずつでしょう。

ホテルのホームページによるとツインルームは15㎡。

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 15平米と聞くと「(3×5m)そんなにあるかあ?」と思いました。

見た目で言ってもベッド幅を90㎝だとすれば、横はベッド+ベッド+浴槽でせいぜい3.5メートル。縦の方はベッドを190㎝とすれば、ベッドに通路に、机で、まぁ3mってとこ、10.5㎡がせいぜいに見える。

 ここら辺業界的なものではなく、室内の実寸で表すようにして欲しいですね。

四方の壁の厚みや梁で死んでる空間まで入れてなんだと思いますけど、15平米の部屋のはずがなんか狭くて実際測ってみたら9㎡って言うんじゃ気分良くはないじゃないですか。普通の人がそこまでするかどうかは置いといて。

 部屋の広さが9でも10でも泊まる必要があれば泊まりますよね。部屋の広さの数字が賃貸物件の駅から徒歩何分のようにそれほど大事とは思えませんので。

 

 浜松に泊まることがあったらオークラに泊まってみたい思っていたので、18きっぷ旅の食事休憩だったか下見がてらオークラまで歩いて行ったことがあるのですが、動く歩道があっても駅からホテルまで遠すぎたのと、外から見ていた立派さほどのサービスではなさそうに見受けられた点が気になっていたため今回は見送ったんですが、このホテルのような偶然の中良い思いと巡り会えたりするから「高いホテルならいい」とはならず、新しい土地でのホテル選びは楽しいですね。

 勿論ホテル内、部屋に居る時間が長いのならオークラだと思ってます。

そうでない人には是非こちらの朝食をおススメしたい。駅近は楽ですし。

 

 2021年12月追記

 ホテル玄浜松駅南口からさらに浜松ターミナルホテル本館に再リブランド。

さわやかへ行った時にかなり長い時間泊まっていこうか悩みました。ホテル名は変わっても朝食は変わらず同じものが提供されてるようでホッとしました。

ビジネスホテルに泊まる楽しみ

 先日ビジネスホテルに泊まる楽しみを見つけました。

それは朝食。

 ビジネスホテルについても泊まれば写真は撮りますし、書こうともするんですが、ビジネスホテルの部屋というのは最低限の平米数に必要最低限のものを詰め込みましたという、その狭さもあってどうしても似たり寄ったりな造りで、それは当然撮った写真でも同じような写りでつまらなく、カタカタ打つ感想までも画一的な絵面と文章になってしまって、特筆すべきことのないホテルについては無理に書くことは止めました。

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 パン派ではないのでホテルの朝食に興味が向かないのが一番の理由ですが、朝に起きてて朝食を食べたい時もたいてい外に出ますし、そうじゃなくてもまずルームサービスで考えるので、このブログに書いてきたホテルの中で朝食を食べているのは3分の1くらいじゃないですかね。

朝食代金が既に宿泊料として取られている場合もあるので利用することもありますが、全体の半分くらいは朝食の提供されている時間に寝ているため、経験が少なくよく知らない世界です。

 自分の印象では所謂四つ星クラスのホテルだと全体から見て和食方面の手を抜いているように感じていて、ご飯(炊き具合)にしろ、味噌汁にしろ、料金を聞いて納得できるほどのもんが出ていたことがない。

おかずにしても「っぽい」のはなんかの魚の切り身を焼いたようなのが山積みにされているやつくらいで、あとは和洋兼用のものばかりだからどこへ行っても似たような朝食になるからつまらなくて食べる気が湧いてこない。

今までで「良かった朝食」として記憶に残っているのは、東京のシャングリラ、伊香保の吉田屋旅館、パタヤのアマリ、九份の九重町客棧、台北の大欣大飯店ホテルドルフ静岡、と半分は海外で、安い宿の割合が多いのはやっぱり部屋では差をつけられない分朝食に力を入れているか、地元のおかあさん的な人力のおかげでしょう。

 静岡のホテルドルフでは郷土色のあるものが並んでいて「こういうのが嬉しい」って思ったのを覚えていますが、旅行で行ってたらその土地ならではの珍しいものや、出来るだけその国の料理で好きなものを食べたいと思っているので、今回朝飯求めて駅前ふらつこうとして目にした朝食の案内。

さすがにマンネリ化を感じ始めていた最近の国内旅行だったんですが、こういう感じに郷土色豊かで特色ある朝食があると思ったら、それ目指して行くのもありかなって思うようになりました。

旅行記。喰遊記、時に宿泊記