ベッド グランドハイアット福岡

 国内で泊まってきたホテルの中で今までで人(サービス)が一番と思ったグランドハイアット福岡でしたが、強いてダメダメな点を挙げればそれはベッド(マットレス)でしょう。

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マットレスは日本ベッドのものですが、寝心地いいとはとても思えない薄いもの

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開業した年代を考えれば当時はこんなもんでよかったんでしょうけど、このブログでも幾度となく書いてきている毎度のことですが、今は宿泊料金3分の1、4分の1くらいのビジネスホテルですらシモンズのピロートップと謳ってるたりするので、明らかに残念な部分。

WiFiなんかもそうでしたが、宿泊者に直結していて利用時間が長いものほど、料金の安いビジネスホテルの方が我先にと競うように導入してくれてるから不思議でならないんですよね。

サービスを売りにしているはずの普通のホテルが、なぜにそこらを簡素化しているビジネスホテルに負けるのか、劣ったままでいられるのか理解できない。

 

 マットレスの厚みが薄かったから睡眠浅く長い時間眠れなかった、寝心地良くなかった、というわけではないと思います。

ですが、薄いマットレスは設備として厚いものより明らかに安いはずで、そういう視点で見るとホテルの格っつーか、宿泊料金に見合っていない「安っぽいモノ使ってるなー」としか見えてこないので、真っ先に変えるべき部分だと思うんですよね。

マットレスで思い浮かぶのは、ホテル椿山荘東京のデラックスルームのと、ベストブライダル傘下になって替えたと思われるホテルインターコンチネンタル東京ベイなんですが、この2つのホテルのベッドの印象は強烈に残ってます。

簡単に交換出来て、かかる費用は決して安いもんではないと思いますが、年単位で考えたらデカイ金額とも言えませんし、宣伝、効果を考えれば抜群なはずなのに、なんでこの10年でこんなマットレスに交換決定したのかが謎すぎ。

グランドハイアット福岡 グランドクイーン

 初博多。

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博多で泊まりたいと思ってたホテルは二つあり、どちらもハイアットなんですが(もう一つのハイアット)、今回は目的の一つに「中州の屋台に行く」というのがあったので、より近い、地図で見てたら最寄だったグランドハイアット福岡に。

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 歩けない距離じゃないんですが(歩きたかったのもある)、ちょっと急いでたりして時間を意識してると結構経過していて「近くはない」と感じる微妙な距離。

とりあえずで例の陥没現場の前を通りましたが、あれだけの事が起こった後で何の躊躇いもなく歩けるのは「日本、日本人の仕事」に対する信頼からだなぁって思いました。

 これが中国での話だったら近寄ろうとも思いませんもん。

 

 歩いた感じは地図で見たとおり一呼吸の距離なんですが、かかる時間はそこそこ。

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一度知ってしまえば真っ直ぐ突き抜けるだけなのでなんてことはないんですが、キャナルシティ内に目立つ案内矢印がなかったので、初めてで立ち止まらずにサクサク歩いて行けるほど分かりやすくはない。

上の写真はキャナルシティからのホテルへの入口なんですが、プロジェクションが流行っているからやっていたのか、ホテルの質に合ってるようには感じなかった。

 

 博多は空港あって高い建物はありませんし、新規開業のホテルというわけでもないので「眺めのある部屋でエレベータから離れた(静かな)部屋」と希望を出しました。

結果ホテル奥の部屋をあてがっていただいたんですが、思ってた以上に長さのある建物ということに加えエレベーターの位置が建物中央ではなく端に位置していたので端から端まで歩くはめになり、希望通りの部屋ながら何度も出入りを繰り返していると部屋からエレベーターまで「結構歩くな」と面倒に感じ出していたので、このホテルの場合は真ん中あたりの部屋が良いと思います。

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 広さや設え、90年代に建てられたホテルって感じの見た目で、どこかのホテルを思い出します。パッと一番に浮かんできたのは溜池山王のインターコンチネンタル東京、似てますよね。

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27平米という広さもよく見る数字で、写真で見るとおりの何にもない簡素な部屋。

一昔前な感じは否めなく、特筆する面白い部分がないため感想も簡素に。

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 狭いとは思いませんでしたし、安っぽさもないのですが、この窓側から撮った写真だとビジネスホテルっぽくも見えるのは30平米ない部屋によく感じる点。

 浴室は香港のグランドハイアットを思い出しました。見比べたら石の色が全然違うんですけど、まぁ第一印象ですね。鏡が多用されてるとこでそう感じたのだと思います。

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 鏡張りで明るい浴室は

ガラスで仕切ってるだけの洗い場にはさすがに年月による変化をはっきりと感じさせる部分が散見されるんですが(はっきりいえばカビ)、使い勝手は悪くなく(思うよりビタビタにならない)、充分。

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 シャンプー類は香港と同じくジュンジェイコブスのキューカンバー。

 

 部屋はともかく人(サービス)はここのホテルが国内じゃ今までで一番でした。

それなりの宿泊料金を取るホテルだと当たり前のことですけど、まずルームキーパーの人が歩くのを決して妨げない。しかもここの場合は大分遠くの方、視界に入ったかってくらいの段階から仕事を中断して「通路の端によって」、待ち、挨拶してくれる。

 どこのホテルかは書きませんけど、そこそこ高くて気取ってるホテルでも、挨拶はするけど仕事の手は止めなかったり、譲り気味にはするものの普通にすれちがうっていうとこありましたから。

貴族階級ではないので、そうされなかったからって別に憤ったりしませんが、こういうしっかりやられてるホテルに遭遇してしまうと「違い」が浮き彫りになり、つい比べてしまいます。

宿泊料金がはるかに安いビジネスホテルでも徹底されてるところはされてる、お金をかけずに出来る部分だと思うので、余計に。自分の記憶だと田町のセレスティンホテルもしっかりされてたなぁってはっきりと覚えてますし。

 ただこれだけでは普通のイイホテルで一番にまではなりません。

そう思わせたのは、朝食時レストランで働いてる人まですれちがうことをせず、立ち止まり待ってこちらの動きを一切妨げないようにしてくれるとこ。

これもそこそこのレストランなら当然のことだと思うんですが、はっきりそうしてくれてるとこって意外とないんでくっきりと目立ちました

他のレストランじゃ「そこまでされやしない気配り」をしてくれようと声をかけてくれたりと、とにかく接した全ての従業員の質が総じて高いと思いました。

 そしてさらに嬉しかったのは夜中に外から戻ってきた時、わざわざフロントデスクから出てエレベーターのボタンを押して箱を用意してくれたこと。

東京のシャングリラでも同じことをしてもらった経験がありますが、あちらと違うのは「ベルという玄関にあたる係りの人がそうしてくれたのではない」ところ。

最初は何かの仕事で客室へ行ったり、トイレだったりどこかへ行くためにフロントから出たのかな?って思って行く先を追ってましたから。

まさか自分のためだけにわざわざフロントから出て「してくれた」ってのがわかったら、そりゃ嬉しいですよね。

 他にも地階にあるバーの方たち、マネージャーらしき方からバイトのように見えてしまえる若い方まで、抜群に気配り出来る感じの人が揃って接客していて、その仕事をしている姿がどの方も常に綺麗で「洗練されてるってこういうこと言うんだろうなー」ってそれを見ているだけでこちらの気分も良くなっていたので、翌日クラブハウスサンドイッチをルームサービスで頼…、を止めて食べに降りたくらい(笑。

 接した範囲内に限りますが、働いてる人全員「素晴らしいな」って思えたのはここが初めてでした。

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 宿泊料金から見ると博多で一番のホテルはグランドハイアット福岡でいいんですかね?(WITH THE STYLEというホテルはグランドハイアットより高い宿泊料金でしたが、良く言えばブティックホテルなんでしょうけど、自分には規模が小さすぎてどっちかっつーと旅館やペンションみたいで、ホテルとは別区分に見えたため除外してます)

 訪れて、高揚したり、部屋に入って「豪華ー」ってため息が出てしまうようなホテル、部屋ではありませんでしたが、滞在していてとても気持ちのいいホテルで、居心地のよい、滞在していて気分の上がるホテルでした。

チャーハン専門店まるも 原宿(閉業)

 書くのを見送っていたんですが、持ち帰る≒冷めた状態が飛び切りウマイつながりで書くことにしました。

 ここのとこどうもかにチャーハンの店(渋谷店以外)で食べると、不満、までは行かないものの昔との違いにガッカリしていたため他の店を探し中。

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電車で来て竹下口で降りることはあっても、さらに左側(駅を背にして)に歩を進めることはまずないので、原宿駅前に炒飯専門店があるなんて知りもしなかった。

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アメーバのスタジオ(正アベマスタジオ)前を通ってその先の二階。

 

 オススメはトマ玉です。

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 日本だとチャーハンにトマトだとか、かに玉的なものにトマトを入れるって馴染みがなく、「ホントに合うの?」って感じだと思うんですが(自分もそう思ってた)、これが意外で合うんですよね。

中国の中華料理では頻繁に見かけましたし、タイの屋台のチャーハンでも入っていたり、結構玉子を使った炒め物にトマトを入れることは親しまれてる組み合わせっぽいんですが、なぜか日本ではまず見かけない。

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日本で食べる、火の入っていない生のトマトが苦手だった自分ですらすんなりトマトの酸味が口直し的な感じで、「ウマイ」ってパクパク食べてましたから。

 

そしてチャーハンにレタス同様、歯ごたえのよいもやし炒めのせなんかも美味しいと思います。

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思いますというのは、写真のは豚挽もやしあんかけなんですが、まだここであんなしチャーハンを食べたことがない。

 トマ玉でも同じ思いになりました。ちょっとアンが多いんです。

個人の好みの範疇を超え、あんが多すぎて味が濃くなってしまっているというか、あんの味が濃くて飽きてきてしまうこと(しょっぱい)から、あんの量を多く感じて大量に余してしまうのか。

このあんの量ならほんのり色がつく程度の、薄っすら味がある程度でいいと思うんですよね。チャーハンだけでも食べられるわけですから。今の味付けならあんの量はこの3分の1とか、4分の1で「ちょっと足らない」「少ない」って思わせるくらいにするか

塩っ気が足らなかろうとその場合は後から塩などを足して自分の好みに調整できるのに比べて、濃い(しょっぱい)と感じたものを薄めることはまず出来ませんから、「避けて食べれば」と考えても大量にかかっているあんがとてもユルイため浸透するのが早く提供されるまでホンの数秒が命取りで、かにチャーハンの店で食べるようアン有とアン無しで楽しむという風には出来ず。。。

という感想から、あんなしのもやし炒めのせチャーハンが最良っぽいなと思ってます。(次回)

 

 と書いてみましたが、ここら辺で働いてる人じゃないと入りづらいですよね。せっかく東京の都心まで出てこういう簡素な店で「チャーハン」のみ食べて帰るってちょっとどうなの?っていう。

 だから自分も最初持ち帰りで試しました。

夕食を都心で取らず、明るいうちに家に帰ってゴロゴロして銭湯行ってのんびりしようと考え、夕飯の足しとして買って帰ったのが最初です(ちなみにゲーセンの駐車場で食べた)。

 こういう温かい料理を持ち帰ってまで食べようとは考えない人間なんですが、以前にかにチャーハンの店でも持ち帰ったことが3度ありまして。

冒頭書いたかにチャーハンの店の代替を探していて「買った(寄った)」わけで(渋谷店とめちゃ近なんですが、持ち帰りで味見してみっかと。

 トマ玉に限ってですが(それしか試してない)、冷えて冷めた状態でもウマかったです。

店内で食べたのと比べた結果も、ここのは店で食べるより持ち帰りで食った方がウマくね?って冷めた方をウマイと思ったくらい(苦笑)。たぶんあんの差だと思ってます。

 まとめとして、持ち帰るならここのトマ玉。わざわざ原宿で炒飯なぞ食べて帰ろうというのならば、隣駅まで歩いてかにチャーハンの店で食べた方が幸せでしょう(2017年現在)。

 

 ちなみにかにチャーハンの店の持ち帰りですが、1度目は食べたくて行ったものの並びがすごくて持ち帰りで短縮を図ったところ、15分程度後でしたが想像通りせっかくのパラパラ度は消えて、マズ目の炒飯になってました。まぁそこらの駅前中華料理店のフツーの炒飯以下になってるんですね。コンビニ弁当やら安ラーメンチェーン店の格安炒飯よりはマシって程度の。(2度目は友人宅へ行く土産、3度目は弔事でです。)

 入口の看板に「モツ入りではありません」的な注意書きあったけど、どこをどう読んだらもっチャーハンをモツ入り炒飯と思うのか謎。わざわざ書くくらいだから相当数間違える奴いるんだろうけど、店名のまるもからしても、店主の名前から一字取ってるあだ名で駄洒落以外浮かばん。

 

 

 蛇足として。

大宮エキュートのかにチャーハンの店、新しく改装されてから3回は行ったと思うんですが、もうダメですね。3回行って3回ともベシャベシャ

かつて感動したほどのパラパラ具合はどこへ行ったのやら。

自分で作った方がウマイなってとこまで落ちたと感じたので、人によっては「マズイ」って評価下す人もいるのも納得、残念です。

 

追記

書き終えて気づきましたが、基本の一番安い炒飯が500円なのにトマ玉が900円はヒジョーに高く見えますね。ワンコインで食べられる炒飯があるせいで他の炒飯がどれも割高に見える。

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